2018年の最初のコラムは IT ニュースをお届けします。
Meltdown と Spectre
年明け早々、Meltdown と Spectre という2つの脆弱性についてのニュースが飛び込んできました。
これらの脆弱性は OS やアプリケーションではなく、CPU の構造(機能)に存在するもので、CPU を搭載したほぼ全ての機器に影響する可能性があります。
2つの脆弱性についてのニュースが同時に入ってきたため、情報が混乱している部分があるようですが、その影響を受ける CPU についてはちょっと異なります。
まず Meltdown ですが、これの影響を受けるのはここ10年程の間に製造された Intel 製 CPU のみです。(Core シリーズを始め Pentium, Celeron, Atom, Xeon など)
それに対し、Spectre は Intel に加え AMD や ARM といった CPU も影響を受けます。
CPU に脆弱性が存在するため、OS や アプリケーションによる対策はあくまで「緩和策」になり、根本的な解決にはなりません。
とは言っても、セキュリティアップデートが配布されたら、適用するように心がける事が大切です。
詳細について参考になりそうなページを挙げておきます。
投機的実行に関する脆弱性「Meltdown」と「Spectre」について解説 (トレンドマイクロ)
「Meltdown」と「Spectre」にまつわる噂を読み解く (マカフィー)
漢字6万文字の国際規格化が完了
情報処理推進機構(IPA)の発表によると、人名や地名などで用いられている約6万文字について、ISO による国際規格化が完了したとの事です。
「文字情報基盤整備事業」で推進していた漢字6万文字の国際規格化が完了 (情報処理推進機構)
リンク先のページにもありますが、例えば「わたなべ」さんの「なべ」の字はいろいろあります。
しかし、この記事を書いているPCで「わたなべ」を変換しても「渡辺」「渡邊」「渡邉」の3つしか出てきません。
それが、今後はその他の「なべ」も表示・印刷できるようになるという事です。
実際には新しい ISO のコードに対応した漢字変換ソフトやフォントが普及する必要がありますので、まだ時間がかかるかもしれませんが、それでも正しい(思い通りの)漢字が使えるようになる事はいろいろメリットがあると思います。