「英語部屋」の第3弾です。
毎回、最新の新聞記事を取り上げ、便利な表現や重要文法、発音の法則などをご紹介していきますので、興味のある方はぜひ一緒に学習してみてください。
今回は・・・
In the three months since the March 11 earthquake and tsunami damaged the Fukushima No. 1 nuclear plant, the nation’s three reactor makers have started to focus more on renewable energy sources, particularly solar, wind and geothermal power.
(Reactor makers turn to focus on renewable energy)
「3月11日の地震と津波が福島第一原発に被害をもたらしてからの3ヵ月間に、国内の原子炉メーカー3社は再生可能エネルギー、特に太陽光、風力、地熱発電に、成長の軸足を移し始めた(さらに多くの労力を集中させ始めた)。」
(『原子炉メーカー3社、代替エネルギー追及へ』ジャパンタイムズ)
記事の概要です。
震災と津波による原子力発電所の事故は、国内外で原子力エネルギーに対する強い懸念を生じさせ、各国のエネルギー政策に大きな影響を与えている。そんな中、国内の原子炉メーカー3社(東芝、三菱重工、日立)は、代替エネルギーに対する関心の高まりを受けて、再生可能エネルギーへの転換とその高い売上目標の実現に自信を示している。
【今回の学習項目】
①単語check!
maker 「メーカー、製作者、作る人」
(解説)
“maker”は、もともと「作る」という意味を持つ動詞の”make”からできています。動詞の後ろに”-er”をつけると、「~する人」という意味になります。動詞をみたら、”-er”をつけてみましょう。日常でよく使っている言葉の中にも、「動詞+”-er”」がたくさんありますよ。
(例)
use「使う」⇒user「ユーザー」 listen「聞く」⇒listener「リスナー」
begin「始める」⇒beginner「ビギナー」 buy「買う」⇒buyer「バイヤー」
deal「取り扱う」⇒dealer「ディーラー」 lead「導く」⇒leader「リーダー」
own「所有する」⇒owner「オーナー」 teach「教える」⇒teacher「ティーチャー」
②表現check!
focus on ~ 「~に集中する、~に焦点を合わせる」
(解説)
“focus”は、まさにカメラの「フォーカス」です。
(例文)
World attention focused on the accident.
「世界中の関心がその事故に集中した(世界中がその事故に注目した)。」
They focused on economic problems.
「彼らは経済問題に焦点を当てた。」
③文法check!
have + 過去分詞・・・現在完了
(解説)
“have”と動詞の過去分詞形を使って「現在完了形」を作ることができます。「現在完了」とは、”have”の後ろに置かれた動詞(本文では”start”)の意味が、過去と現在と両方に深く関わっていることを示す表現です。
過去に起こったことが現在にも影響を与えている場合に、それを2回の説明に分けずに伝えることができます。
本文では、”start”(現在形)でも”started”(過去形)でもなく”have started”(現在完了形)が使われています。従って、「メーカーによる代替エネルギーへの転換が始まった」と「そして、その流れは今も続いている」と、時間的に2つの内容を1回で表現することができるのです。
(例文)
He has lost his wallet.
「彼は財布をなくした(以前に財布をなくして、今現在見つかっていない)。」
④発音check!
“r“の発音
(解説)
“r”の発音は、日本人が苦手とする発音の代表のように言われますが、実際はそれほど難しくありません。
まず、「アーーーーー」と少し長めに発音してみてください。
そして、途中で『舌先を上にそらせ』+『舌全体をできるだけのどの奥の方へ移動させ』ます。
このときの「ウ」とも「ワ」とも聞こえるようなこもった感じの音が”r”の音です。
“r”でイメージするような「ラリルレロ」の音を無理に出す必要はありません。
今度は「オーーーー」の途中で、同じように舌を動かしてみてください。
『舌先を上にそらせ』+『舌全体をできるだけのどの奥の方へ移動させ』たときの音、それが”r”の音です。
(練習用単語)
以下の単語を発音してみましょう。
car, start, March, park, garden,
(解説2)
“r”の発音に慣れてきたら、今度は”r”から始まる単語の発音に挑戦してみましょう。
もちろん、先ほどの音と同じでいいのですが、最初にその音からスタートするのは割と難しいです。
「うまくできないな・・・」と感じたら、まず「ヲ」と言ってみてください(または「ゥオ」)。
この音が”r”の発音にもっとも近い口の形です。
この口の形を最初に用意してから、先ほどの『舌先を上にそらせ』+『舌全体をできるだけのどの奥の方へ移動させ』て、”r”を発音します。
ちなみに、日本人の「ラリルレロ」は、英語の”l”と”r”の中間のような音です。
しっかり区別するために、”l”のときは必ず『舌先を上の歯の裏側につけた状態からスタートして』発音してください。
では、”rock”「ロック音楽」と”lock”「カギをかける」を練習してみます。
口の形と、舌の形・位置とを意識しながら発音してみましょう。
同じ「ロック」でも、全然違った音に聞こえますね。
(練習用単語)
以下の単語を発音してみましょう。
rock, robot, rabbit, red, ring, read,
⑤音読check!
初級:2~3words/1second (1秒間に2~3語を音読できるペース)
中級:3~4w/1s (1秒間に3~4語を音読できるペース)
上級:4~5w/1s (1秒間に4~5語を音読できるペース)
(解説)
音読は、英語の勉強方法としてはオーソドックスなものですが、その効果は絶大です。黙読と違って、”the”や”of”なども読み飛ばさず発音することになるので、文法をしっかり理解したい人にはオススメです。また、徐々に速度をあげて読む練習をすることによって、英文を読むスピードが上がっていくのはもちろん、リスニングの対策にもなります。上記の「発音check!」の内容なども気をつけながら音読すれば、スピーキングもスムーズになっていきます。
事前に、本文の内容を把握してから音読するようにしてください。全く意味も分からずに読むのはあまりオススメできません。
さあ、ストップウォッチを手に音読を始めてみましょう。初級の人は中級を、中級の人は上級を目指してトライしてみてください。
もちろん、上記のペースを参考に他の英文もどんどん読みこなしていきましょう。
今回の記事(38語)の場合、初級(13秒~19秒)・中級(10秒~13秒)・上級(10秒未満)です。
では、次回をお楽しみに!!
(同記事の一部分を載せておきますので、練習用にどうぞ 70w)
Toshiba Corp., Mitsubishi Heavy Industries Ltd. and Hitachi Ltd. say they now have higher sales goals in the alternative energy fields.(21w)
The country’s overall nuclear capacity in 2030 is expected to be half the roughly 46,000 kw of 2010 because a reactor has a life of about 40 years.(28w)
Currently, about 30 percent of the country’s overall electricity is generated by reactors, compared with about 3 percent from renewable energy.(21w)