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英語部屋6

2012年1月28日 土曜日

英語部屋」の第6弾です。

毎回、最新の新聞記事を取り上げ、便利な表現や重要文法、発音の法則などをご紹介していきますので、興味のある方はぜひ一緒に学習してみてください。

 

今回は・・・

  Beethoven first mentioned his hearing loss in 1801 at the age of 30, complaining that he was having problems hearing the high notes of instruments and voices.

(“Deafness shaped Beethoven’s music” AFP-Jiji)

「ベートーベンが初めて自身の難聴について言及したのは1801年、30歳のときであった。楽器や声の高音域が聞こえづらいと不満をもらしている。」

(『難聴がベートーベンの音楽を作った』APF時事)

 

 記事の概要です。

ベートーベンの作曲した音楽に聴力の衰えが反映されているという研究結果をオランダのチームが発表した。ベートーベンの弦楽四重奏を時期別に分析した結果、難聴の進行につれて高音域の音の使用が減り、中低音域の音が増えていたという。(ジャパンタイムズより)

 

 

【今回の学習項目】

①単語check!

     Beethoven 「ベートーベン」

(解説)

今回の単語は、ずばり「ベートーベン」です。固有名詞なので、ベートーベンの話をしたいとき以外は使えませんが、英文で目にしたときに、”Beethoven”が「ベートーベン」だとわからず「ビーソベン」などと読んでしまい別人の話かと思ってしまうと、ちょっと恥ずかしいかもしれません(笑)。

発音は「ベイトウヴン」で、「ベイ」を強く発音します。

 

他にも、読みにくいスペルの有名人として

1, “Lincoln”

2, “Bach”

3, “Vermeer”

4, “Descartes”

などがあります。

 

それぞれ、誰の名前かわかりますか?

 

ちなみに、発音は

1, “Lincoln” 「リンカン」

2, “Bach” 「バーク」

3, “Vermeer” 「ヴァミア

4, “Descartes” 「デイカート」

 

第2ヒント

1, “Lincoln” ・・・ アメリカ16代大統領

2, “Bach” ・・・ ドイツの作曲家

3, “Vermeer” ・・・ オランダの画家

4, “Descartes” ・・・ フランスの哲学者・数学者

 

正解は、

1, 「リンカーン」

2, 「バッハ」

3, 「フェルメール」

4, 「デカルト」

でした。

 

何人わかりましたか?

 

また、有名な地名でも同様です。

以下の単語はどの都市名でしょう? どれも有名な地名です。

1, “Munich”

2, “Geneva”

3, “Jerusalem”

4, “Beijing” 

 

ちなみに、発音は

1, “Munich” 「ミューニック」

2, “Geneva” 「ジャニーヴァ」

3, “Jerusalem” 「ジャルースラム」

4, “Beijing” 「ベイジング」

 

第2ヒント

1, “Munich” ・・・ ドイツの都市

2, “Geneva” ・・・ スイスの都市

3, “Jerusalem” ・・・ 中東の都市

4, “Beijing” ・・・ 中国の都市

 

正解は

1, 「ミュンヘン」

2, 「ジュネーヴ」

3, 「エルサレム(イスラエルの首都)」

4, 「北京(Pekingとも)」

でした。

 

どれくらいわかりましたか?

英語圏以外の固有名詞は、現地の発音で外来語化しているものも多いので、上記のような名詞が出てきたら、しっかり発音をチェックしておきましょう。

リスニングの際も、そこを聞き取れないと、せっかく親しみのある内容であっても、とても難しく感じてしまうことになります。

 

②表現check!

     at the age of  「~歳のときに、」

(解説)

“at the age of ~”は、「~歳のときに」という意味でよく使われます。”age”は「年齢」という意味で、”teenage”「10代(ティーンエイジ)」などにも使われています。

(例文)

 Gandhi married at the age of 13.

「ガンジーは13歳のときに結婚した。」

 

③文法check!

     ~ing 【分詞構文】「~しながら、~なので、~のとき、~ならば、~だけれども」

(解説)

英語では、動詞に”ing”がつくことによって、様々な文法の一部となり、いろいろな意味を持つ場合があります。(例 分詞構文、動名詞、進行形の一部など)

今回の”ing”は、『分詞構文』と呼ばれるもので、接続詞と主語を省略し、残った動詞に”ing”をつけます。

  When I saw a lot of stars there, I was really moved.
  「そこでたくさんの星を目にして、私は本当に感動した。」

 →”When”と”I” を省略して、残った”saw”を”seeing”に。

 ⇒Seeing a lot of stars there, I was really moved.

上記のように、接続詞と主語、特に接続詞が省略されているので、読む際には自分で補って(前後の文脈から推測して)理解しなければなりません。

前後の文脈によっては、「~なので(順接)」になる場合も「~だけれども(逆接)」になる場合もあるので、注意が必要です。

ただ、テストでもない限りは、あまり気にせず流して読んでいくといいでしょう。
「~しつつ」などの日本語をあてはめると、順接であっても逆接であっても、たいていの場合スムーズに読めるはずです。

 
(例文)

Frankly speaking, I don’t want to read the book written about Freud. 

「率直に言うならば、私はフロイトについて書かれたその本を読みたいとは思わない。」

 

④発音check!

     “fと”h”/”v“と”b”

(解説)

“f”と”v”の発音は、よく「下唇を軽く噛んで息を吐く」のように説明されます。
実際は、上の歯が下唇に軽く触れる程度で構いませんが、最初のうちは意識して大げさに発音練習しておく方が早く身につきます。

(練習問題)

以下の単語を発音してみましょう。

fish,  finger,  violin,  valentine, 

(解説2)

気をつけなければならないのは、”h”や”b”との発音の区別です。
“f”で、上の歯が下唇に触れていないと、”h”の発音に聞こえてしまう場合があります。

また、”v”で、両唇をしっかりくっつけてしまうと”b”の発音になります。

どちらの音を発音したいのか、しっかり意識して発音するようにしましょう。

(練習問題)

以下の単語を発音してみましょう。

fat,  hat,  vase,  base,  

 

 

⑤音読check!

     初級:2~3words/1second (1秒間に2~3語を音読できるペース)

     中級:3~4w/1s (1秒間に3~4語を音読できるペース)

     上級:4~5w/1s (1秒間に4~5語を音読できるペース)

(解説)

音読は、英語の勉強方法としてはオーソドックスなものですが、その効果は絶大です。黙読と違って、”the”や”of”なども読み飛ばさず発音することになるので、文法をしっかり理解したい人にはオススメです。また、徐々に速度をあげて読む練習をすることによって、英文を読むスピードが上がっていくのはもちろん、リスニングの対策にもなります。上記の「発音check!」の内容なども気をつけながら音読すれば、スピーキングもスムーズになっていきます。

事前に、本文の内容を把握してから音読するようにしてください。全く意味も分からずに読むのはあまりオススメできません。

さあ、ストップウォッチを手に音読を始めてみましょう。初級の人は中級を、中級の人は上級を目指してトライしてみてください。

もちろん、上記のペースを参考に他の英文もどんどん読みこなしていきましょう。

今回の記事(27語)の場合、初級(9秒~14秒)・中級(7秒~9秒)・上級(7秒未満)です。

 

では、次回をお楽しみに!!

(同記事の一部分を載せておきますので、練習用にどうぞ 84w)

  By 1812, people had to shout to make themselves understood and in 1818, hestarted to communicate through notebooks. In his last few years before his death in1827, his deafness was apparently total.(34w)

  Use of higher notes decreased as the deafness progressed, they found.(11w)

  “When he came to rely completely on his inner ear, he was no longer compelled to produce music he could actually hear when performed, and slowly returned to his inner musical world and early composing experiences,” says the paper.(39w)

 

2012年新しい年を迎えて

2012年1月7日 土曜日

新年あけましておめでとうございます。

2012年1月2日早朝6時、毎年恒例の「銭洗い弁天」と「鶴ヶ岡八幡宮」にお参りに行ってきました。

薄暗い中、洞窟になっている入り口を抜けて手を清めて岩に囲まれた水辺にたどり着きました。ほとんど人はいませんでした。ざるの中にお札とか銅貨を入れて、水をかけ心をこめて今年の仕事の発展をお祈りいたしました。

そのあと「鶴ヶ岡八幡宮」へ

段かづらを歩いていると小雨がぱらぱらと降っていて、なかなか写真がうまく撮れません。雨のせいか人影も例年より少ないような気がします。

1の鳥居をわたるとお店がいくつか開いてお正月らしさが感じられました。

有名な大きないちょうの木もかろうじて根が残っていて今後どこまで育つか見守っていきたいと思います。

長い階段を上ってお賽銭を入れて、心を込めてすべての人の幸せと健康を祈りました。

長く続けてきたこの正月行事ですが、こんな普通の事がいつまで続けられるのか・・2011年は大震災やそのあとの放射能災害と大きな不幸の年でした。

2012年はいろいろな意味で「幸せ」について考える年。成長成長と上昇ばかりを願っていたこれまでを少し考え直し、今あること、身近なことの大切さに感謝する年にしたいと思いました。

車で由比ガ浜から稲村ガ崎、そしてそこを越えると江ノ島が左手に見えてきます。七里ガ浜から腰越、そこにある源義経で有名な満福寺にいきました。昨日の除夜の鐘の賑わいがその飾り付けで偲ばれます。

高台に上ると江ノ島や海が拡がって清々しいお正月でした。

2012年わが家の庭には黄色のレモンがたわわになって目を楽しませています。このレモンを紅茶に入れて飲むと、その香の良さにとても紅茶が美味しく感じられます。マンリョウの赤とやつ手の白が対比して冬景色らしくきれいです。冬のバラや松葉ぎく、サネカヅラの赤も冬のわが家を飾る花々です。

 

 

英語部屋5

2011年12月19日 月曜日

英語部屋」の第5弾です。

毎回、最新の新聞記事を取り上げ、便利な表現や重要文法、発音の法則などをご紹介していきますので、興味のある方はぜひ一緒に学習してみてください。

今回は・・・

Some parents are finding that in some ways, it was easier to maintain the Santa myth before high-speed Internet.

(Is technology a friend or foe to Santa Claus?)

「高速インターネット時代になるまでは、いろんな点においてサンタクロースのお話が神話のままでいられたのに、と親たちは感じている。」

(『テクノロジーは、サンタの敵?味方?』AP通信)

記事の概要です。

サンタのツイッター、サンタとチャット、さらにはネットで簡単に注文できるサンタからの手紙。現代の様々なテクノロジーを使うことで、子供たちにとってサンタクロースがより身近に感じられるようになった反面、その神秘性は急速に失われつつある。親たちを悩ませてきた「サンタは本当にいるの?」という疑問さえ、子供たちは親に質問するよりも先に、ネットで検索してしまう時代なのである。

【今回の学習項目】

①単語check!

maintain 「維持する、保持する」

(解説)

“maintain”は、「メインテイン」と発音します。後ろの「テイ」の部分にアクセントがありますので注意が必要です。また、名詞形は”maintenance”で、「維持、保存、保全」。そう、いわゆる「メンテナンス(正確な発音は「メインテナンス」)」です。

(例文)

It costs a lot to maintain the building. 「そのビルの維持管理にはかなりの費用がかかる。」

 

②表現check!

in some ways 「いくつかの点において」

(解説)

“way”は、「道」という意味が有名ですが(例えば、”highway”「高速道路」など)、「方法、やり方」という重要な意味もあります。他にも”way”を使った重要な表現がありますので、気に入ったものから覚えて使ってみましょう。

(例)

anyway 「とにかく」 /in this way 「このようにして」 /by the way 「ところで」 /no way 「まさか!、冗談じゃない」

 

③文法check!

it ~ to + 動詞の原形 「・・・することは、~だ」

(解説)

“it ~ to”構文などと呼ばれるこの有名な構文は、使い勝手も大変よいものです。英会話の際には、ぜひ習得しておきたいものの一つです。

この構文の特徴は、『先に結論を言ってしまう』ことです。話の結論を先に言ってしまう(相手は、話の結論を先に聞いてしまう)ことで、話し手も聞き手もリラックスして細部の話をすることができますし、途中で話が途切れても言いたい事は伝わっているので安心です。

では、以下の例文を使って、この構文の使い方を詳しく見てみましょう。

「毎週日曜日にこの公園で友達のジョンとテニスをすることは、楽しい。」

“it ~ to+動詞の原形”の、”to”の後ろの部分には、日本語の主語にあたる語句がきます。「毎週日曜日にこの公園で友達のジョンとテニスをすることは、」”play tennis with my friend John in this park every Sunday”を、”to”の後ろにおきます。

→ “to play tennis with my friend John in this park every Sunday”

日本語であれば難なく言えることでも、英語で言うとなるとなかなか難しいですよね。結論を言うまでにかなりの時間がかかってしまい、精神的にプレッシャーがかかり、そのせいでまた時間がかかり・・・悪循環に陥ります。

そこで、「毎週日曜日にこの公園で友達のジョンとテニスをすることは、楽しい。」の「楽しい(=結論)」の部分を先に伝えてしまいます。

→ “It is fun”

このように、先に結論を言ってしまうことで、話し手はリラックスして話を進めることが可能になります。仮に「この公園で」の部分を言い忘れたり、省いたりしたとしても、相手に結論が伝わっているのでそれほど問題にならない場合が多いですし、またいつでも言い足すことができます。つまり、「楽しいんだよね、毎週日曜日にこの公園で友達のジョンとテニスをするのは。」という感覚でこの構文を使う感じです。

完成形は、以下のとおりです。

→ “It is fun to play tennis with my friend John in this park every Sunday.”

(例文)

It is difficult to read English books.  「英語の本を読むのは難しい(→難しいんだよね、英語の本を読むのは)。」

It is important to get up early in the morning. 「朝早起きするのは重要です(→重要だよね、朝早起きするのは)。」

 

④発音check!

複数形の”s/es “の発音

(解説)

名詞は複数形(2つ以上)になると、”s/es”がつく(boy→boys、pen→pensなど)ことはご存じの方が多いかと思います。

今回は、その発音を学習しましょう。

では、まずは以下の単語を発音してみましょう。

desks,  dogs,  boxes,  cups,  classes,  bridges,  eggs,

ポイントは、『複数形のs/esの発音は、3種類しかない』ということです。「ス」「ィズ」「ズ」です。

その区別の仕方をご紹介しますので、今後はしっかりと意識して発音し分けてみましょう。

①「ス」・・・単語の発音の最後が「プ」「トゥ」「フ」「ク」 ※「トゥ」+「ス」は、「ツ」になります(cat + s = cats など)

②「ィズ」・・・単語の発音の最後が「ス」「ズ」「シュ」「チ」「ジ」

③「ズ」・・・上記以外

では、先ほどの単語をもう一度発音してみましょう。

desks,  dogs,  boxes,  cups,  classes,  bridges,  eggs,

自信を持って発音できたでしょうか?では、解答です。

desks ・・・ 「ク」で終わる発音なので、①パターン → 「デスク」「ス」

dogs ・・・ 「グ」で終わる発音なので、③パターン →  「ドッグ」「ズ」 ※「ドッグス」は誤り

boxes ・・・ 「ス」で終わる発音なので、②パターン → 「ボックス」「ィズ」(「ボックスィズ」)

cups ・・・ 「プ」で終わる発音なので、①パターン → 「カップ」「ス」

classes ・・・ 「ス」で終わる発音なので、①パターン → 「クラス」「ィズ」(「クラスィズ」)

bridges ・・・ 「ジ」で終わる発音なので、②パターン → 「ブリjッジ」「ィズ」(「ブリッジィズ」)

eggs ・・・ 「グ」で終わる発音なので、③パターン → 「エッグ」「ズ」 ※「エッグス」は誤り

その他、複数形ではないですが、”news”なども③パターンと言えるので、「ニューズ」と発音します。

 

⑤音読check!

初級:2~3words/1second (1秒間に2~3語を音読できるペース)

中級:3~4w/1s (1秒間に3~4語を音読できるペース)

上級:4~5w/1s (1秒間に4~5語を音読できるペース)

(解説)

音読は、英語の勉強方法としてはオーソドックスなものですが、その効果は絶大です。黙読と違って、”the”や”of”なども読み飛ばさず発音することになるので、文法をしっかり理解したい人にはオススメです。また、徐々に速度をあげて読む練習をすることによって、英文を読むスピードが上がっていくのはもちろん、リスニングの対策にもなります。上記の「発音check!」の内容なども気をつけながら音読すれば、スピーキングもスムーズになっていきます。

事前に、本文の内容を把握してから音読するようにしてください。全く意味も分からずに読むのはあまりオススメできません。

さあ、ストップウォッチを手に音読を始めてみましょう。初級の人は中級を、中級の人は上級を目指してトライしてみてください。

もちろん、上記のペースを参考に他の英文もどんどん読みこなしていきましょう。

今回の記事(19語)の場合、初級(6秒~10秒)・中級(5秒~6秒)・上級(5秒未満)です。

では、次回をお楽しみに!!

(同記事の一部分を載せておきますので、練習用にどうぞ 92w)

Practically any schoolchild can type “Is Santa real?” into Google. And just a few clicks can bring youngsters to Web sites that sell customized letters from the North Pole or often advice on how mom and dad can fool the kids into believing in old St. Nick. (47w)

 Santa sites can easily be found by any kid with an iPad. (12w)

 Over at Santa.com is a menu of prices for letters from Santa. There’s a fancy one on a scroll for $19.99 and a simple postcard for nearly $3. (Mommy, why does Santa charge?) (33w)

 

いま海外ドラマに目が離せない!

2011年12月9日 金曜日

24-TWENTY FOUR-」や「プリズンブレイク」、「LOSTシリーズ」などが民放で放送されるようになってから人気が急上昇の海外ドラマ。

以前から、ビバリーヒルズ青春白書、フレンズのようなホームドラマ仕立てのドラマは日本でも人気でしたが、毎回映画のようなクオリティを見せてくれる最近のシリアスなストーリーは新たな境地を開いたと言っても過言ではないでしょう。

実際の所、制作費も毎回映画を撮っているような感覚のものも多く、タレントへのギャランティも1話数千万円、中には億単位のスターもいるから驚きです。俳優さんの演技、CGのクオリティ、音楽などより進化を遂げた海外ドラマに年末年始はどっぷりハマってみるのはいかがでしょうか?

 

■嘘を見抜く心理戦は必見。
心理サスペンス『Lie to Me』

映画レザボアドッグスでMr.オレンジを好演したティム・ロス演じる、心理学者カル・ライトマン博士が、「微表情」と呼ばれる一瞬の表情や仕草から嘘を見破ることで、犯罪捜査をはじめとするトラブル解決の手助けをする姿を描くサスペンスドラマ。

ライトマン博士は一見ちゃらんぽらんな態度にみえて、実は駆け引き上手。じっとその心理を見据えていて、何気ない一言に反応した体の動きや顔の表情、言葉選びなどからその人が嘘をついているかどうか一瞬で見抜いてしまいます。

嘘の表情を見せた瞬間のドラマの演出がまた見事で、実際嘘をついて後々困ったことになる実在の人物の映像がその場その場で差し込まれるのが見所の一つ。たとえばクリントン大統領の不倫疑惑の会見の模様だったり、O.J.シンプソンの殺人疑惑であったり、実際の写真をフラッシュバックとしてみせることで、嘘をついている対象の心理を浮かび上がらせています。

これを一度見てしまうと、普段会っている人の表情にも気を付けてみてしまう自分がいます。気がつかないかもしれませんが、嘘をつく時って人はいろんな表情や動作を無意識にしてるものなんですよね。こういうの見透かされてるのかなと思うとゾッとします(汗)

嘘だけでなく、感情や記憶なども読み取るライトマン博士。嘘を許さない天才博士も、時に家族には優しい嘘をつく時もあり、そんな矛盾が人間くささを引き立ててドラマをより深いものにしています。

深夜放送などでも民放で放映されていましたが、今は大型レンタルショップなどでシーズン3まで借りることができます。シーズン2まではセルもありますので、気に入った方はアマゾンなどでもご購入もできます。

米FOXでは似たような心理サスペンスドラマが他にも沢山出ています。読心術・テレパシーといったメンタルマジックで事件を解決してゆくサイモン・ベイカー主演の『THE MENTALIST / メンタリスト』や人の心を読む特殊能力を持った主人公が活躍する『リスナー 心を読む青い瞳』などオススメドラマがたくさんあります。『Lie to Me』はその中でもイチオシです!

 

■病魔と向き合う偏屈な医師の物語。
『Dr.HOUSE』

診断医としての評価は高いが一匹狼で捻くれ者のグレゴリー・ハウスとそのチームが、他の医師が解明出来なかった病の原因をそれぞれ専門分野の能力や個性を生かして突き止めていく姿を描く医療ドラマ。

エミー賞やゴールデングローブ賞など数々の賞に輝く『Dr.HOUSE』シリーズもはやシーズン6。視聴率でも24を抜いて全米屈指の人気ドラマとなりました。

『Dr.HOUSE』は日本ではそんな科が存在するか分かりませんがなんと診断専門の“診断科”の医師。

ハウス医師が診断するのは病名がまったく分からない難病の患者ばかり。時には記憶を失っていて自分の住所も名前も職業すらも分からないような急患だったり、結婚式の愛の誓いを立てる直前で気を失う若者だったり、時には小国の独裁者とバラエティに富んだ患者ばかり。

物語を通して語られるのは病気以外では、ハウスの過去と周りの人間関係のお話。ハウスは過去に足を切らなければならないような状態に陥った過去があり、そのときに足の切断を頑なに拒んだため、バイコディンという麻薬に近い薬で一生治らない痛みを抑えながら生活しています。

その痛みからか、他人に対して冷たく思いやりの無い態度や言動を取ってしまうハウスに振り回される周りの医師達と、天才的な診断で命を救ってゆくハウスにたよらざるを得ない病院や患者との葛藤などが描かれています。

杖をつきながら、嫌みを振りまくハウス。その根底には彼の足の痛みと人間に対する不信があります。

全ての人間は嘘をつく。
上でご紹介した『Lie to Me』と同じテーマなんです。

患者は症状や原因などを体の調子がいい時は隠そうとします。しかし、命が危なくなるととたんに今まで隠していた事情などを語り始めます。命と引き換えにするような嘘が次々に暴かれます。時には血縁関係、時には性的し好だったりお金だったり。

病気を題材にしつつも、そこに生まれる人間ドラマを見事に描く医療ドラマ『Dr.HOUSE』。まだ見てなかったら要チェックです!

 

■さえない高校の合唱部、さてどうなる?
『glee』

gleeとは・・・”歓喜”や”愉快”といった意味だそう。グリー部とは・・・イギリス生まれの、合唱団(特に男性合唱団)によく見られる名称。元々はイギリスで17世紀中頃に発祥した「グリー」と呼ばれる音楽ジャンルを歌う団体で、今では合唱部をさすそうです。このドラマ、オバマ大統領をはじめセレブリティに大人気のコメディドラマなんです。

音楽業界内にもファンが多く、ジェニファー・ロペスやアン・ハサウェイなどが出演を熱望。コールドプレイ、ポール・マッカートニーは、作品内で曲を使って欲しいと公言している人気番組。

ストーリーは・・・かつて自分が合唱で活躍した夢を、同じように子供達にもう一度見せてあげたいと新任教師ウィル・シュースターが合唱部のメンバーを募集します。しかしそこは学校で目立たない存在の合唱部、案の定、いじめられっこばかりが入部してきます。

学校では落ちこぼれや嫌われ者、変わり者とよばれる合唱部の面々。ウィルはあの手この手で部員達の自信を引き出し、歌やダンスの才能を開花させてゆきます。

才能を開花した部員達(実際はプロのダンサーやミュージシャンだから当然なのですが…)はすばらしい歌声とハーモニーを披露してくれます。見所はなんといっても、60年代~90年代のスタンダードから最新のヒットソング、著名なミュージカル・ナンバーなど、毎回幅広いジャンルから名曲をカバーするパフォーマンス(ショウ・クワイアー)。

曲のチョイスが秀逸で、どの世代、そのジャンルを取っても心躍らすナンバーになっています。それを証拠に、サウンドトラックが3作品連続で全米アルバム・チャートの1位を記録するなど、全米で社会現象を巻き起こす大ヒットとなっています。

洋楽が好きな方にはたまらない80年代ロックのグリーサウンドは必見です!

 

今回ご紹介したものはシーズン途中の物を含まないので、続きを気にせずゆっくり楽しめます。本国では新シーズンがスタートしているものもありますので、続きも期待できます。冬はどうしても寒さなどから家にこもりがちですが、夜長を海外ドラマで埋めてみるのもまた一興ですよ!