今月の企画が紅葉企画でしたが、先週末では紅葉が関東では始まっていなかったようです。それならば、標高が高い所に行けば、紅葉が始まってるかもしれない!ということで人気の観光スポット高尾山に行ってきました。
京王線の高尾線(高尾駅から出ています)に乗り、高尾山口駅へ。
新宿からでも特急なら1時間かからず着いてしまうお手軽観光地にも関わらず、本格的な登山も日帰りで楽しめる高尾山。グルメスポットも充実しており、なんといっても目玉はとろろ蕎麦。昨年は街を上げての蕎麦グランプリ大会も開かれ、名物のとろろ蕎麦に多くの観光客が舌鼓を打っておりました。
私も昼過ぎには到着したのですが、まずは山頂まで行って観光し尽くした所で、名物を頂こうじゃないか!ということで、空腹を我慢しつつ天狗で有名な高尾山口駅を後にします。以前は人ほどの大きさの山伏の格好をした烏天狗の人形がありまして、一定時間ごとに錫を打ち鳴らしていたのですが、駅の近代化に伴い、エレベータースペースになってしまっておりました。
駅をしばらく歩くと、京王電鉄系のケーブルカーの清滝駅があります。なにげにSuicaも使えるのですが、観光なのでここはチケットを買い、さらに階段で階段上にあるリフトの駅、山麓駅に。
リフトにゆられながら、山頂付近にある山上駅に向かいます。リフトは872mの全長で、高低差237m。写真を見て頂くと分かる様に、途中から急激に登りに入ります。はじめは足がつくほどの地面すれすれなのですが、のぼりに入ると足がすくむような高さの杉林の上をすすんでゆきます(もちろんネットはあります)。遠足の子供達が『こんにちはー』と挨拶してきます。山ならではのふれあいですね。
ほんわかしながらゆられていたのですが、この辺りでうすうす『青々としてるなぁ、紅葉…無いなぁ』という感じになってしまいました。今年は温暖化の影響もあってか11月に入ってもそれほど色づいていないのですね。特に紅葉と言えば『もみじ』なのですが、こちらは特に青々としていました。
11月中順位になると一気に色づき始めるのではないでしょうか。紅葉を期待して出かけたので、少しがっかりしましたがとろろ蕎麦も待っていますし、ここからはいい景色を眺めながら、いい空気を満喫することに。
リフトを降りると山頂まで約60分程度の登山1号路と合流します。
足元も薬王院までは舗装された道なので軽装で充分です。途中展望台やケーブルカーの高尾山駅などもあり、周辺には深田恭子さん主演でドラマ化されたお茶屋さんなども並んでいます。お茶屋さんの名物は三福団子。炭火で焼いた大きなお団子にくるみ味噌が塗られており、上から『大福』『幸福』『裕福』だそう。そして食べると『満腹』というオチもついてなかなかの商売上手。ピーク時には1000本近く売れるそうで皆さん手に取ってほうばっておりました。
展望台からの長めは左側に埼玉方面、手前が八王子市外、右奥に新宿方面が見渡せます。当日は晴れていたのですが、都心部がガスっていたので遠方までは見えませんでした。天気がよく、空気が乾燥しているなど条件が揃えばスカイツリーなども見られるそうです。
薬王院に続く道の途中に、天狗が曲げたという伝説の『蛸杉』があります。杉の根っこが地面に露出しており、大きく曲がって参道を迂回しています。
伝説はもう一つあって17日の水行を終わった俊源大徳が、高尾山に登る道に大きな霊杉が根を張って、通行のじゃまであったのを見て、般若心経を唱えると一本杉は、たちまちくるくると根を巻いて道は開かれたといいます。以来、たこ杉、または、道を開いたところから開運杉とも呼ばれています。
開運スポットということもあってか、ここで記念写真を撮る外国人の方も多くにぎわっていました。
薬王院に向かって歩いていたのですが、おなかの虫がグーグー言うので、紅葉もなかったことですし、この辺りにしておくかということでリフトに乗って下山しました。
実はこの下りリフトが、オススメなんです。のぼりは見上げる形になるので前の方のリフトが邪魔で景色が見れないのですが、下りは視界がパーッと開ける形になるので、昇りよりも爽快感があります。逆にケーブルカーは昇りの方が車内の傾斜が味わえるので、行きはケーブル、帰りはリフトというのが良いみたいです。
下山後にはケーブルカーの清滝駅の正面にある蕎麦屋さん『高橋家』でとろろ蕎麦を頂きました。和風の落ち着いた店内に出しの香りが漂います。予約の方は奥座敷でゆっくりと頂けるようです。とろろ蕎麦が上がるまでの間、板わさや山菜のおつまみにビールで一息。最高の休日になりました。
■高橋家(たかはしや)
〒193-0844 東京都八王子市高尾町2209
営業時間 【蕎麦座/そばのお客様】
10:00~LO17:3018:00
10:00~LO18:0018:30(状況により30分延長)
電話:042-661-0010
http://www.takahasiya.com/index.html