先日の楽天ジャパンオープンでの錦織選手の活躍はご覧になられましたでしょうか?
決勝までかなりハードな日程とタフな試合相手を乗り越え決勝まで駒を進めました。残念ながら優勝とはなりませんでしたが、昨年戦っていないこの時期の貴重なポイント増となりました。
目指すは最終戦のATPファイナルズ。
出場できるのは今年のATPポイント上位8名だけという狭き門です。現在錦織選手は3000ポイントちょうどで(10/12日現在)第9位。ギリギリ通過ラインに届かない模様です。また、下からはジョン・イズナー選手も70ポイント差で追いかけてきております。
今年残す試合はわずか現在行われている上海マスターズを除くと10/15日からの週のクレムリンカップ(250)、イフ・ストックホルム(250)、ATPアントワープ(250)の3試合と、22日からの週のエルステバンクオープン(250)、スイスインドア(250)の2試合。最終のマスターズ1000大会パリマスターズを残すのみとなります。
同時期の試合のは出られないので、多くて3試合、体調面などを考慮すると250ポイントの試合1試合とパリマスターズの試合をスケジュールに組んでくる選手が多いかと思います。
ATPファイナルズのサイトによると、年間第5位以上がこの時点で決定したため、デルポトロ選手が早くも出場権を獲得しました。残る枠は3枠というわけです。
■錦織選手の出場の可能性は?
年初から徐々に調子を上げてきている錦織選手ですが、現在6位につけているマリン・チリッチ選手との差は825ポイント。8位のドミニク・ティエム選手とは535ポイントと開いています。
仮に250ポイントの大会を優勝し、両選手ともに出場がなかったとしても250ポイントしか差は埋まりませんから、可能性としては1000ポイントを獲得できる最後のパリマスターズを優勝、または準優勝といった結果が求められる苦しい展開となってきました。
今まで錦織選手はマスターズ大会で4回決勝に残っておりますが、いずれもナダル選手とジョコビッチ選手に敗れています。ナダル選手は現在怪我の療養のためツアーをスキップしておりますので、苦手とするジョコビッチ選手に勝ってマスターズの初優勝というシナリオで2018年シーズンを終わってもらえれば日本のテニスファンは大歓喜となることでしょう。
また、上記でも少し触れましたが、出場権のあるナダル選手、デルポトロ選手は現在怪我のため残りの試合を全てスキップしています。もしATPファイナルズに怪我の状態が間に合わなければポイント順に繰り上がるため、現在の9位という順位でも最終戦に出られる可能性もわずかながら残っています。
今年は大阪なおみさんのグランドスラム制覇という偉業もありましたし、テニス界にとってはビッグイヤーとなりました。錦織選手も最後の1ヶ月ラストスパートで良いエンディングを迎えてくれることを祈っております!