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2018年シーズンのギア事情

2018年5月11日 金曜日

いよいよ2018年クレーシーズンも本番に差し掛かり、全仏に向けて各選手ギアを上げてきましたね。先日のムチュアマドリッドの錦織対ジョコビッチ戦も錦織選手はストレート負けでしたが、内容的には今年初めの試合と比べると格段に内容が良くなっていました。

サーブの確率も良く、錦織選手が悪かったというよりは、ジョコビッチ選手の内容が上回っていたというだけのような気がします。最近は結果が出ていませんが、元世界ナンバー1というだけあって各ショットの切れ味はさすがでした。

二人は昨年までユニクロのウエア契約をしていましたが、2017年シーズンからウエアをラコステに変更しています。プロのプレーヤーのイメージとウエアのイメージというのは消費者にとっては結構強烈に頭に残っているもので、特に全盛期を過ごしたプレーヤーのイメージ、例えばアガシだったらナイキとか、サンプラスだったらセルジオタッキーニという具合にセットで映像化されているのではないでしょうか?

ジョコビッチ選手ももう一度、トップに輝くようなことがあればラコステのイメージに塗り替わるかもしれませんね。

彼はシューズもアディダス契約からアシックスに変更していて、怪我を機にエクイップメントを一新しています。こうして怪我などを理由にラケットやシューズを変更するということもありますが、毎年カラーリングなどを変更するのがナダル選手。

全仏シーズンになると使っているピュアアエロ(以前はアエロピュアドライブ)のペイントが変更されます。特に今年の大会は全仏10勝を達成した10勝モデル(DECIMAとは10回目という意味)となって蛍光イエローと赤黒というド派手なカラーリングとなっています。ラケットを製造するバボラ社は全仏と全英モデルをほぼ毎年(発売しない年もありますが)発表しています。

プロ選手はそれに合わせて各選手用のモデルを提供されるのですが、そのシーズンだけペイントだけ変えたモデルを使用しています。各ラケットメーカーも年が変わると最新ラケットを発表しますが、各選手はそれに合わせて毎年ラケットを最新モデルに変えている訳ではありません。

でも選手は毎年最新ラケットつかっていますよね?
あれっと思いませんか?

種明かしとしては各選手は毎年出される新モデルではなく使い慣れたモデルに最新のモデルの塗装をしてもらっているのです。これをペイントジョブと言いますが、各選手が活躍すればするほど新モデルは売れますので、毎年新モデルは登場します。

ただ、選手は使い慣れたギアがもちろんいいので使い慣れたラケットに最新のペイントを施して試合に臨むのですが、明らかにラケットの形状が違うなどすると、マニアックなファンにはわかってしまうので一苦労ですね。

現在故障中のヘッドの契約のマレー選手などは、ラジカルツアーという自身のモデルを製造してもらっていますが、実際に使っているのはプレステージというモデル。ナダル選手も今はどうかわかりませんが、前のモデルに最新のカラーリングをして使っていた時期がありました。

メーカーならまだいいのですが、契約上、色だけ塗り替えて他者のメーカーのラケットを使うプロも中にはいたりもします(誰とは言いませんがw)。そういう選手は大概いい結果が残せず、ランキングも下がり謎のラケットからいつの間にか他社メーカーにギアチェンジしているものなのですが、変化についてゆけない選手はうまくゆきません。

ここ数年のギアの変化は凄まじく、以前の感覚のままプレーしたいという選手の気持ちはわかるのですが、ギアの恩恵に預かれない選手は自然と淘汰されていってしまうのではないかと思います。フェデラー選手はそういう意味ではメーカーと協力してギアチェンジのいい波に乗れたと思います。

ラケット自体にパワーのない硬くて重い旧モデルから、軽くて(といっても340gもありますが)パワーアシストのある少し面の大きなモデルに変更したことでスピード化した現代テニスに自身をマッチさせてきました。

フェデラー選手のような大物になると、黒塗りの謎モデルなどを(新モデルの開発段階)使っていると話題になってそのモデルが逆に爆発的に売れたりしますが、20位以降の選手などはそういった大物と同じモデルを自己用にチューンしてもらって使っています。これをプロストックというのですが、オークションなどにたまに出回ったりしているので、チェックすると面白いです。

最近はテレビ中継もラケットを結構映しますのでクレーシーズンもそういう場面に注目してみても面白いかもしれません。

ちょっと季節外れの「さくら」

2018年4月20日 金曜日

そろそろ終わってもいいと思うんだけど…。
か・ふ・ん…。

2月。
今年はまだ花粉症の症状が出てない…。
もしかして💛
治っちゃった?

はい!気のせいでした。
今年はかつてない、ひどい状態で今日まで来ています。
ホント…。
伐採したい…。

今までは「スギ花粉さん」に振り回されていたと思っておりましたが、どうも「ヒノキ花粉くん」にも振り回されるようになってしまったようです。

私にとって花粉症の季節=花見の季節
できる限り外出は避けたいところですが、あまりにいいお天気♪ さくらがきれいなので写真撮りに行っちゃいました。
ちょっと季節外れになりますが…。
さくらの花です。


           




 

最近ハマっているもの

2018年4月13日 金曜日

最近ハマっているものがあります。

 

 

それは

 

「カゴメの『野菜一日これ一本』」

 

です。

 

野菜ジュース

 

 

 

野菜・・・大事ですよね。

 

病院で、「肝臓に少し脂肪が・・・」と言われ、

野菜を摂らなきゃと、マジメに考えている今日この頃。

 

そうは言っても、毎日しっかり野菜を食べることって、

けっこう難しいですよね。

 

そこで、「飲む」ことにしました。

 

いろいろ試したのですが、この「カゴメの『野菜一日これ一本』」は、

まず、その名前に惹かれたわけです。

 

『野菜一日これ一本』

 

ああ、「これ一本だけ飲めばいいのか、」と安心感を与えてきます。

 

そんなこんなで、最近毎日ヒマさえあれば飲んでいるのですが、

この野菜ジュース、野菜を食べているかのごとく「濃い」です。

私のような理由でこのジュースを手に取った者にとっては、

「濃い」=「食べてる」という感がたまらないです。

 

肝臓の脂肪を減らすには、もう一つ「運動」という物理法則も必要ですが、

それはまた、だんだん考えていこうかと・・・。

 

では、また来月!

 

 

 

レッドクレーのシーズン到来!

2018年4月6日 金曜日

3月は雪が降ったかと思えば、夏日のような日が続いてあっという間に葉桜の季節となりましたね。今年こそはのんびりとお花見をしたい!と思っていたのですが、季節の方が駆け足で過ぎ去ってしまったようです。

テニス界も春のハードコートシーズンが終わり、いよいよクレーコートシーズンの到来です。土の季節といえば、話題の『アノ人』も万全の体制でツアーに戻ってきてくれると思います。

さて、このシーズンの注目の選手とは?そもそもクレーコートって何?みたいなところから始めてみましょう。

■クレーコートって何?

日本でテニスといえば、昔はクレーコートでした。中学校のソフトテニスの部活もクレーコートで、写真のように赤土ではなく、本当の土コートでした。これをイエロークレーと言うそうです。

この土、ただの土かなと思いきや、ある程度の規定があって、花崗岩の風化した真砂土でできているようで、スライドしやすく、ハードコートに比べると足への負担が少なく、土なので水はけもまずまずで、メンテナンスも容易です。

海外のプロの試合などで使われるレッドクレーはアンツーカーと呼ばれる高温焼成したレンガなどの土を粉砕してつくられる赤褐色の土を用いて、コートを作成しています。語源はフランス語で「どんな場合でも」を指す”en tout cas”で、いわゆる全天候と言う意味。

アンツーカー自体が多孔質焼成土なので、芝のコートよりも水はけがよく、雨天などが続いた後でも、すぐに整備してプレーが行えると言う点がメリットだったようです。現在では人工芝のオムニコートなどが出てきてしまっているので、全天候と言う点では劣りますがイエロークレーと同じく、足への負担が少なく、プレーヤーには優しいコートです。(靴下は汚れますがw)

ハードコートに比べると球足が遅くなる一方、バウンドが高く弾むため、ポジショニングが下がり目となるのでストロークやフットワーク優れるタイプが有利になる傾向で、プレースメントが重要となります。そのため、戦略的でタフなプレーヤーが有利となり、他の芝やハードコートなどとは一味違ったクレーのスペシャリストが活躍するシーズンでもあります。

■一癖も二癖もあるクレーコートの覇者たち

かつて絶対的な世界ナンバーワンになった選手でさえ、どうしても勝てないという事が起こるのが、全仏をはじめとする赤土のシーズン。

レジェンドと呼ばれたピートサンプラスは通算286週世界ランキング1位に君臨しましたが、レッドクレーの全仏だけはついに取ることはできませんでした。

同じくブンブンサーブでグランドスラム6勝を挙げたボリス・ベッカーや、サーブアンドボレーで金髪をなびかせ女性にも大人気だったテニスの貴公子ステファン・エドベリも全仏の賜杯を掲げることはできませんでした。

苦手とするどの選手もサービスとボレーが得意な選手で、球速が極端に遅くなるクレーでは他のサーフェスのようにコートを支配することは難しかったようです。

逆に圧倒的な強さを見せるのは土魔人ことラファエル・ナダル選手です。クレーコートでも生涯成績は9割を超え、全仏は10回の優勝とこのシーズンの覇者でもあります。

古くはグスタポ・クエルテン選手もこのシーズン大活躍しており、スペイン、ブラジル勢がこのシーズンは特に結果を残しています。

それは単純にクレーコートが多い地域であることも関係しているのですが、ユース世代からの育成方法に特徴があり、球足が遅く弾むコートではエンドラインぎりぎりの『深い』プレースメントで、回転がかかった『重い』球を返し、相手をコートの外に追いやって勝つというパターンを繰り返し試合の中で学び、プレー中の素早い判断で配球を学ぶと言うことが徹底されているから。

走ってそれに追いつかなければ、試合では勝てないので自然とジュニアのトップ選手はタフになって、走力でも差が出てきます。

同じように遅いコートでも、日本で普及しているオムニコートはバウンドが低く返しやすいコートなので、クレー選手のように走り回らずとも浅いポジションで返球できるため、世界との差が広がっていると言われる一因でもあります。

■今年注目のクレーの試合巧者は?

強烈なスピンで前後左右、相手を揺さぶるプレーで現在もトップ10にいる若手のホープ『ドミニク・ティーム』。片手のバックハンドはパワフルでとても華がある選手です。

ツアー優勝8大会のうち、6大会がクレーと次世代クレーキングの称号をほしいままにしています。今年も2月のアルゼンチン(クレー)を優勝し、全仏を射程に入れてきています。

自分から打っていけるタイプの選手なので、自分でペースを作れる遅いコートでは相手を支配できるプレーが随所に現れ、好調時のナダルのようなプレーが見られます。

今年のクレーシーズンも彼のプレーから目が離せません!