テニス界に長らく続いたBIG4時代（フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレー）も先日ナダル選手が引退を発表したことで、残すはジョコビッチ選手のみとなりました。

BIG4時代がいかに凄かったかを端的に表すと、年間4回あるグランドスラム大会のうち、この20年、約80回開催中でこのBIG4以外の選手が優勝することが数えるほどしかなかった点が上げられます。しかもその数回もベスト4には必ず進出しており、この四人が圧倒的な強さで君臨していました。

プロスポーツにおいて、しかも個人スポーツかつメジャーなスポーツででここまで長い間同じ人物が活躍しつづけることはとても珍しいのではないでしょうか。

特にナダル選手に限っては、クレーコートでの勝率が突出していました。2005年の全仏初優勝から数えること、全仏では14回も優勝。クレーコート最高勝率、クレーコート81連勝、クレーコート50セット連続奪取、クレーコート大会である全仏オープン、モンテカルロ・マスターズ、マドリード・オープン、ローマ・マスターズ、バルセロナ・オープンの最多優勝記録・最長連覇記録などの数々の記録を更新しています。

9割以上の勝率を誇った全仏でも今年はズベレフ選手にストレートで初戦敗退。ついにこの時が来てしまったかと、みていて思いました。かつては強烈なトップスピンと驚異的なコートカバー力で縦横無尽にコートを駆け巡り、攻撃的なテニスでしたが足や腰の怪我でかつての面影はなくなっていました。それでも全てをコートにおいてくるような彼の情熱やファイティングスピリッツで、最後の全仏でもコートを何度も沸かせました。

それも、ついに終わります。

11月のデビスカップ、スペイン代表としての試合が最後の試合になります。同じ志を持った若いスペインのスターが彼の意思をついでくれると思います。最後のダブルスの相手となるのでしょうか。アルカラス選手にも頑張ってもらって、最後の花道を飾ってもらいたいですね！