いよいよ今年も初めのグランドスラム大会、全豪オープンがスタートしましたね。何より楽しみだったのが、昨年末から結果を出し続けている大坂なおみ選手と錦織選手の日本トップ勢の2人。
錦織選手は12月の時点ではギリギリ100位くらいでしたのでストレートインが危ぶまれるランキングでしたが、プロテクトランキング(負傷により6ヵ月以上出場しない選手に与えられる救済措置)を利用して48位として本戦出場を果たしました。全豪オープンは相性も良く2012、2015、2016、2019年のベスト8を筆頭にかなりに好成績を残しています。彼は気温が高く、コートのスピードが早いシチュエーションは初優勝したデルレイビーチなども含め、かなり得意のようですね。
年末にスタートした香港オープンで決勝まで進出し、ポイントもアップしランキングも100位以内に戻してきました。ベストに近い形で全豪に入り、世界106位でブラジルのチアゴ・モンテイロ選手と1回戦で対戦、フルセットにもつれる熱戦の末、逆転勝ちで2回戦へ。2回戦は世界11位の強豪トミー・ポール選手。
雨で進行が大幅に遅れる中、夜9時過ぎにゲームスタート。試合後に体力が回復し切らなかったと語るように、最後は1回戦のような躍動は見られなかったものの、それでも全盛期を彷彿させるスピードある展開でコートを沸かせました。
終始、コートを大きく使って振り回す側の展開だった今大会は、錦織選手の復帰と進化を感じさせる大会でもありました。今後も期待大ですね!
さらにかつてのチャンピオンでもある大坂なおみ選手も全豪にママとして登場。1回戦は昨年の対戦と同じガルシア選手。大坂選手も今年の開幕戦で錦織選手同様に好成績でスタートしましたが、開幕戦の終わりが腹筋のトラブルによるリタイアだったので、テニスができるかどうかという状態でした。本人曰く『最悪ではないが、よくもない』という状態でスタートしたので、勝率も5分のガルシア選手との対戦は厳しいものになると予想されました。
いざ蓋を開けてみるとフルセットではありましたが、快勝、2回戦も難敵ムチョパ選手をこれまた逆転のフルセットで下し3回戦へ。ノーシードからの勝ち上がりなので、以前のようにランキングが下の選手とだんだんと当たっていき、調整しながら勝ち上がる形ではなく初戦からタフな試合が続きますが、大坂選手は勝ち上がっていきました。
残念ながら3回戦はスイスの強豪ベンチッチ選手に1セットをタイブレークで落とした際に、腹筋のトラブルでリアイアすることになりました。ただ、年明けからの2戦はかなりフットワークも改善されて、以前のようなテニスが戻ってきていたので、腹筋さえ万全ならまたグランドスラムが狙える位置まで戻ってきている兆しを感じました。
まだまだ続く全豪オープン。今年の男女の栄冠は誰の手に。楽しみですね!