
ちょっと数年前までフェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレー、ワウリンカなどテニス界は30歳オーバーのベテランが主役でグランドスラムもこの5人が9割近く、この20年支配し続けていました。
時代は変わり、フェデラーが引退、ナダル、マレーもそれに続き、BIG4は消滅。そしてただ一人残ったジョコビッチも怪我などの影響でトップの座から陥落。やっとネクストジェネレーション(スベレフ、チチパス、フリッツ、ルブレフ、メドベデフら27歳前後の選手)の時代がくると思いきや、さらに下の22歳前後のネクストネクストジェネレーションが台頭してきました。
年齢差はBIG4と20歳近く離れている選手もおり、親子のような年齢差です。

今一番の若手はなんといっても世界No1のヤニック・シナー選手(23歳)。そして前No1のカルロス・アルカラス選手(21歳)。この2人だけでももうグランドスラムを7回も優勝しています(シナー3回、アルカラス4回)。

そのほかにもグランドスラム上位に常連となった21歳のルーネ選手、240キロサーブを誇るアメリカのサウスポー、ベン・シェルトン選手(22歳)、先日ジョコビッチ選手を決勝で破りマスターズ1000を10台で戴冠したヤクブ・メンシク選手(19歳)などなど、ネクストジェネレーションをすっ飛ばして20代前半の選手が大活躍しています。
上記に挙げた選手はすでに、ATPランキングトップ20圏内にいる選手でどの選手も年末のツアーファイナルへの挑戦権も手に入れそうな選手ばかり。

そして今注目なのが、フランスのアルトゥール・フィス選手。昨年のジャパンオープン優勝で名前を覚えている方がいらっしゃるかもしれませんが、2025年は大躍進しまして現在ランキングもキャリアハイの13位まで上昇。本日行われるモンテカルロ・マスターズ(ATP1000)でもベスト8でランキング2位のアルカラス選手と対戦します。インディアンウェルズ、マイアミなどのマスターズ大会でもベスト8進出。今年はこの勢いでランキング1桁台まで駆け上がってきそうな勢いです。
2025年のテニス界はアルトゥール・フィスという名前を覚えておくといいかもしれませんね!