一年中試合が行われているテニスという競技でも唯一のお休み期間が12月です。一部のイベントやエキシビジョンマッチなどは行われていますが、基本的には12月は何もない期間で、多くの選手はバカンスなどの休養に当てたり、コーチなど契約の更新や交代などを決める時期でもあります。
今年はビッグ4以外の選手がNo.1に到達し、しかも目まぐるしく入れ替わりました。ロシアのウクライナ侵攻により、テニス界も大きく影響を受けウィンブルドンではロシアやベラルーシの選手は出場できず、ATPもポイントを付与しませんでした。
ウィンブルドンで優勝したジョコビッチ選手や、準優勝のキリオス選手などにももちろんポイントが入らず、本来ならばそれぞれ2000ポイント、1000ポイントも入るビッグタイトルですのでランキングも大きく変わるはずなのですが、キリオス選手も20位台にとどまっており、優勝したジョコビッチ選手もこの後のシーズンにワクチン接種拒否の関係で米国入りもできずランクもナンバー1から陥落。
このように2022年はテニスではないところでの要素が大きくランキングに作用してしまうとしでもありました。そして何より、伝説の選手ロジャー・フェデラーがコートをさりました。同じ年に19歳のカルロス・アルカラス選手が世界ナンバー1に輝くというのも何か世代交代を感じさせる一年でした。
まだまだナダル選手、ジョコビッチ選手もベスト5以内に残っており、若手には譲らない気もあると思うのですが、以前では見かけなかったノルウェー勢のキャスパー・ルード選手や、ポーランド勢のフルカチュ選手など期待の20台選手の活躍が目立ちます。2023年はベテラン勢の巻き返しの年になるのか、はたまた新時代の到来がやってくるのか新しい年のテニス界もワクワクで満ちています。錦織選手の復活も楽しみですね!