グランドスラム復帰も見えてきた?

錦織圭選手の復帰3大会目、シカゴ・メンズ・チャレンジャー(ATPチャレンジャー・シカゴ)の2回戦歯が今朝行われましたね!相手は長身から角度のあるサーブを打ち下ろすビッグサーバー、S.マンスーリ選手。ランキングは300位前後と今までのチャレンジャーの選手とは変わりませんが、キャリアハイは191位と200位以上にもなったことのある選手で油断はできません。前回のインドアから外コートに変わったりと環境も大きく変化しているのでうまく対応できるかが見所の試合でした。

結果は7-6、6−4とかなりの接戦となりました。やはり気になっていたビッグサーブに苦しめられて、錦織選手も『リターンがうまく合わせられなかった』とコメントしていました。ツアーレベルでも通用するようなビッグサーブ連発の相手でしたが、それ以外のポイントでは錦織選手が圧倒していた印象です。

特にストローク戦ではベースラインで一歩も動けないようなエースもあり、さすが日本のエースという感じ!ついに強い圭が戻ってきました。

前回の大会では最後フルセットでガス欠のような形で終わってしまいましたが、ミルニーコーチがついてから積極的にボレーに出るようになって、試合時間やポイントにかかる時間なども短縮したように思います。また今まで使用していたラケットから少し大きめなラケットに変更して、少ない力で大きなパワーを得られるようになったとコメントがありました。

往年のフェデラー選手も最終期にはラケットをより大きなものに変えておりましたが、どの選手も『もっと早く変えていればよかった』と口にするように錦織選手にも大きな影響を与えているようです。

復帰前の錦織選手。

具体的にはWilson ULTRA TOUR95CVというモデルを使っていたのですが、こちらも明らかにペイントジョブで市販のものとは別物でした。錦織選手は専用のモデルを使っていて主にヘッドサイズが95インチ、フェデラー選手も使っていたPWSと呼ばれるラケットフェイス面の3時と9時方向に”重り=ウエイト”を加えることで面ブレを抑える装置がついていること、16×20のストリングパターンという3つの特徴があるラケットを使用していました。

復帰後のラケットを握る錦織選手。

ただ復帰後に使用しているラケットを見ると、PWSはなく、ラケットサイズも98インチ前後、ストリングパターンも増えていました。なので、全く別のラケットで復帰したということですね。

新しいギアを手に入れて、さらなる活躍を期待したいです!次の試合は明日の午前3時から、準々決勝になります。

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