かつてBIG4と呼ばれたフェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレーの4大選手が今年は岐路に立たされています。既にご存知の通り、フェデラー選手は昨年引退、ナダル選手は今年いっぱいで選手生活を終えると明言しています。さらにマレー選手は最近でこそ勝ち星が増えましたが、少ないラウンドでの敗退が増えランキングがいまいちパッとしません。唯一若手への壁として立ちはだかっていたジョコビッチ選手も全豪ではQFで若手のシナー選手に敗退。これからはクレーシーズンが始まり、さらに芝のシーズンへ移っていきます。
クレーといえばナダル選手ですが、今年を最後と決めているので、間違いなく照準は全仏でしょう。完全な状態で全仏で望むべく、先日もインディアンウェルズ/ATP1000大会をキャンセルしています。昨年1年間をリハビリに当て、今年は今季開幕戦のブリスベン国際で戦線復帰したものの、準々決勝で左足上部を負傷。その後全豪、カタールオープン、そして今回のインディアンウェルズのマスターズ大会も欠場となりました。先日行われたラスベガスでのエキシビジョンマッチで元世界1位のアルカラス選手相手にハードヒットを見せていたので、怪我の状態は回復に向かっているようです。ただ、クレーシーズン前に足を使ってしまって、疲労が残ることを避けたのでしょう。フェデラー選手の引退前もクレーシーズンをスキップしたりと体に負担のかからないスケジュールを取っていたので、同じような塩飽かと思います。ぜひ復活した姿をクレーコートで見せて欲しいですね!
もう一人、気になるのがマレー選手。マレー選手は2019年にも引退を発表しましたが人工股関節の手術などを行い無事カムバック。ツアーレベルまで戻って来ました。もともとディフェンシブなプレースタイルのため足への負担が大きく、コンディションが整わないと厳しい戦いになります。今年は全豪で1回戦負けし「ここでプレーするのは最後になる可能性が高い」との言葉も放っています。また2月に行われたドバイ・テニス選手権の試合後には今後「数か月」以内に引退する可能性にも触れました。イギリス人であるマレー選手としては77年ぶりに自国にカップを取り戻したウィンブルドンでファイナルを迎えるのではないかともささやかれています。マレー選手にも頑張って欲しいですね!
BIG4には入りませんが、このBIG4時代にランキング4位まで上り詰めた日本人、錦織選手は3/20日から開幕するマイアミオープンにワイルドカードで復帰するようです。こちらも是非、体に気をつけて頑張ってもらいたいですね!