「英語部屋」の第5弾です。
毎回、最新の新聞記事を取り上げ、便利な表現や重要文法、発音の法則などをご紹介していきますので、興味のある方はぜひ一緒に学習してみてください。
今回は・・・
Some parents are finding that in some ways, it was easier to maintain the Santa myth before high-speed Internet.
(Is technology a friend or foe to Santa Claus?)
「高速インターネット時代になるまでは、いろんな点においてサンタクロースのお話が神話のままでいられたのに、と親たちは感じている。」
(『テクノロジーは、サンタの敵?味方?』AP通信)
記事の概要です。
サンタのツイッター、サンタとチャット、さらにはネットで簡単に注文できるサンタからの手紙。現代の様々なテクノロジーを使うことで、子供たちにとってサンタクロースがより身近に感じられるようになった反面、その神秘性は急速に失われつつある。親たちを悩ませてきた「サンタは本当にいるの?」という疑問さえ、子供たちは親に質問するよりも先に、ネットで検索してしまう時代なのである。
【今回の学習項目】
①単語check!
maintain 「維持する、保持する」
(解説)
“maintain”は、「メインテイン」と発音します。後ろの「テイ」の部分にアクセントがありますので注意が必要です。また、名詞形は”maintenance”で、「維持、保存、保全」。そう、いわゆる「メンテナンス(正確な発音は「メインテナンス」)」です。
(例文)
It costs a lot to maintain the building. 「そのビルの維持管理にはかなりの費用がかかる。」
②表現check!
in some ways 「いくつかの点において」
(解説)
“way”は、「道」という意味が有名ですが(例えば、”highway”「高速道路」など)、「方法、やり方」という重要な意味もあります。他にも”way”を使った重要な表現がありますので、気に入ったものから覚えて使ってみましょう。
(例)
anyway 「とにかく」 /in this way 「このようにして」 /by the way 「ところで」 /no way 「まさか!、冗談じゃない」
③文法check!
it ~ to + 動詞の原形 「・・・することは、~だ」
(解説)
“it ~ to”構文などと呼ばれるこの有名な構文は、使い勝手も大変よいものです。英会話の際には、ぜひ習得しておきたいものの一つです。
この構文の特徴は、『先に結論を言ってしまう』ことです。話の結論を先に言ってしまう(相手は、話の結論を先に聞いてしまう)ことで、話し手も聞き手もリラックスして細部の話をすることができますし、途中で話が途切れても言いたい事は伝わっているので安心です。
では、以下の例文を使って、この構文の使い方を詳しく見てみましょう。
「毎週日曜日にこの公園で友達のジョンとテニスをすることは、楽しい。」
“it ~ to+動詞の原形”の、”to”の後ろの部分には、日本語の主語にあたる語句がきます。「毎週日曜日にこの公園で友達のジョンとテニスをすることは、」”play tennis with my friend John in this park every Sunday”を、”to”の後ろにおきます。
→ “to play tennis with my friend John in this park every Sunday”
日本語であれば難なく言えることでも、英語で言うとなるとなかなか難しいですよね。結論を言うまでにかなりの時間がかかってしまい、精神的にプレッシャーがかかり、そのせいでまた時間がかかり・・・悪循環に陥ります。
そこで、「毎週日曜日にこの公園で友達のジョンとテニスをすることは、楽しい。」の「楽しい(=結論)」の部分を先に伝えてしまいます。
→ “It is fun”
このように、先に結論を言ってしまうことで、話し手はリラックスして話を進めることが可能になります。仮に「この公園で」の部分を言い忘れたり、省いたりしたとしても、相手に結論が伝わっているのでそれほど問題にならない場合が多いですし、またいつでも言い足すことができます。つまり、「楽しいんだよね、毎週日曜日にこの公園で友達のジョンとテニスをするのは。」という感覚でこの構文を使う感じです。
完成形は、以下のとおりです。
→ “It is fun to play tennis with my friend John in this park every Sunday.”
(例文)
It is difficult to read English books. 「英語の本を読むのは難しい(→難しいんだよね、英語の本を読むのは)。」
It is important to get up early in the morning. 「朝早起きするのは重要です(→重要だよね、朝早起きするのは)。」
④発音check!
複数形の”s/es “の発音
(解説)
名詞は複数形(2つ以上)になると、”s/es”がつく(boy→boys、pen→pensなど)ことはご存じの方が多いかと思います。
今回は、その発音を学習しましょう。
では、まずは以下の単語を発音してみましょう。
desks, dogs, boxes, cups, classes, bridges, eggs,
ポイントは、『複数形のs/esの発音は、3種類しかない』ということです。「ス」「ィズ」「ズ」です。
その区別の仕方をご紹介しますので、今後はしっかりと意識して発音し分けてみましょう。
①「ス」・・・単語の発音の最後が「プ」「トゥ」「フ」「ク」 ※「トゥ」+「ス」は、「ツ」になります(cat + s = cats など)
②「ィズ」・・・単語の発音の最後が「ス」「ズ」「シュ」「チ」「ジ」
③「ズ」・・・上記以外
では、先ほどの単語をもう一度発音してみましょう。
desks, dogs, boxes, cups, classes, bridges, eggs,
自信を持って発音できたでしょうか?では、解答です。
desks ・・・ 「ク」で終わる発音なので、①パターン → 「デスク」「ス」
dogs ・・・ 「グ」で終わる発音なので、③パターン → 「ドッグ」「ズ」 ※「ドッグス」は誤り
boxes ・・・ 「ス」で終わる発音なので、②パターン → 「ボックス」「ィズ」(「ボックスィズ」)
cups ・・・ 「プ」で終わる発音なので、①パターン → 「カップ」「ス」
classes ・・・ 「ス」で終わる発音なので、①パターン → 「クラス」「ィズ」(「クラスィズ」)
bridges ・・・ 「ジ」で終わる発音なので、②パターン → 「ブリjッジ」「ィズ」(「ブリッジィズ」)
eggs ・・・ 「グ」で終わる発音なので、③パターン → 「エッグ」「ズ」 ※「エッグス」は誤り
その他、複数形ではないですが、”news”なども③パターンと言えるので、「ニューズ」と発音します。
⑤音読check!
初級:2~3words/1second (1秒間に2~3語を音読できるペース)
中級:3~4w/1s (1秒間に3~4語を音読できるペース)
上級:4~5w/1s (1秒間に4~5語を音読できるペース)
(解説)
音読は、英語の勉強方法としてはオーソドックスなものですが、その効果は絶大です。黙読と違って、”the”や”of”なども読み飛ばさず発音することになるので、文法をしっかり理解したい人にはオススメです。また、徐々に速度をあげて読む練習をすることによって、英文を読むスピードが上がっていくのはもちろん、リスニングの対策にもなります。上記の「発音check!」の内容なども気をつけながら音読すれば、スピーキングもスムーズになっていきます。
事前に、本文の内容を把握してから音読するようにしてください。全く意味も分からずに読むのはあまりオススメできません。
さあ、ストップウォッチを手に音読を始めてみましょう。初級の人は中級を、中級の人は上級を目指してトライしてみてください。
もちろん、上記のペースを参考に他の英文もどんどん読みこなしていきましょう。
今回の記事(19語)の場合、初級(6秒~10秒)・中級(5秒~6秒)・上級(5秒未満)です。
では、次回をお楽しみに!!
(同記事の一部分を載せておきますので、練習用にどうぞ 92w)
Practically any schoolchild can type “Is Santa real?” into Google. And just a few clicks can bring youngsters to Web sites that sell customized letters from the North Pole or often advice on how mom and dad can fool the kids into believing in old St. Nick. (47w)
Santa sites can easily be found by any kid with an iPad. (12w)
Over at Santa.com is a menu of prices for letters from Santa. There’s a fancy one on a scroll for $19.99 and a simple postcard for nearly $3. (Mommy, why does Santa charge?) (33w)