「英語部屋」の第6弾です。
毎回、最新の新聞記事を取り上げ、便利な表現や重要文法、発音の法則などをご紹介していきますので、興味のある方はぜひ一緒に学習してみてください。
今回は・・・
Beethoven first mentioned his hearing loss in 1801 at the age of 30, complaining that he was having problems hearing the high notes of instruments and voices.
(“Deafness shaped Beethoven’s music” AFP-Jiji)
「ベートーベンが初めて自身の難聴について言及したのは1801年、30歳のときであった。楽器や声の高音域が聞こえづらいと不満をもらしている。」
(『難聴がベートーベンの音楽を作った』APF時事)
記事の概要です。
ベートーベンの作曲した音楽に聴力の衰えが反映されているという研究結果をオランダのチームが発表した。ベートーベンの弦楽四重奏を時期別に分析した結果、難聴の進行につれて高音域の音の使用が減り、中低音域の音が増えていたという。(ジャパンタイムズより)
【今回の学習項目】
①単語check!
Beethoven 「ベートーベン」
(解説)
今回の単語は、ずばり「ベートーベン」です。固有名詞なので、ベートーベンの話をしたいとき以外は使えませんが、英文で目にしたときに、”Beethoven”が「ベートーベン」だとわからず「ビーソベン」などと読んでしまい別人の話かと思ってしまうと、ちょっと恥ずかしいかもしれません(笑)。
発音は「ベイトウヴン」で、「ベイ」を強く発音します。
他にも、読みにくいスペルの有名人として
1, “Lincoln”
2, “Bach”
3, “Vermeer”
4, “Descartes”
などがあります。
それぞれ、誰の名前かわかりますか?
ちなみに、発音は
1, “Lincoln” 「リンカン」
2, “Bach” 「バーク」
3, “Vermeer” 「ヴァミア」
4, “Descartes” 「デイカート」
第2ヒント
1, “Lincoln” ・・・ アメリカ16代大統領
2, “Bach” ・・・ ドイツの作曲家
3, “Vermeer” ・・・ オランダの画家
4, “Descartes” ・・・ フランスの哲学者・数学者
正解は、
1, 「リンカーン」
2, 「バッハ」
3, 「フェルメール」
4, 「デカルト」
でした。
何人わかりましたか?
また、有名な地名でも同様です。
以下の単語はどの都市名でしょう? どれも有名な地名です。
1, “Munich”
2, “Geneva”
3, “Jerusalem”
4, “Beijing”
ちなみに、発音は
1, “Munich” 「ミューニック」
2, “Geneva” 「ジャニーヴァ」
3, “Jerusalem” 「ジャルースラム」
4, “Beijing” 「ベイジング」
第2ヒント
1, “Munich” ・・・ ドイツの都市
2, “Geneva” ・・・ スイスの都市
3, “Jerusalem” ・・・ 中東の都市
4, “Beijing” ・・・ 中国の都市
正解は
1, 「ミュンヘン」
2, 「ジュネーヴ」
3, 「エルサレム(イスラエルの首都)」
4, 「北京(Pekingとも)」
でした。
どれくらいわかりましたか?
英語圏以外の固有名詞は、現地の発音で外来語化しているものも多いので、上記のような名詞が出てきたら、しっかり発音をチェックしておきましょう。
リスニングの際も、そこを聞き取れないと、せっかく親しみのある内容であっても、とても難しく感じてしまうことになります。
②表現check!
at the age of ~ 「~歳のときに、」
(解説)
“at the age of ~”は、「~歳のときに」という意味でよく使われます。”age”は「年齢」という意味で、”teenage”「10代(ティーンエイジ)」などにも使われています。
(例文)
Gandhi married at the age of 13.
「ガンジーは13歳のときに結婚した。」
③文法check!
~ing 【分詞構文】「~しながら、~なので、~のとき、~ならば、~だけれども」
(解説)
英語では、動詞に”ing”がつくことによって、様々な文法の一部となり、いろいろな意味を持つ場合があります。(例 分詞構文、動名詞、進行形の一部など)
今回の”ing”は、『分詞構文』と呼ばれるもので、接続詞と主語を省略し、残った動詞に”ing”をつけます。
When I saw a lot of stars there, I was really moved.
「そこでたくさんの星を目にして、私は本当に感動した。」
→”When”と”I” を省略して、残った”saw”を”seeing”に。
⇒Seeing a lot of stars there, I was really moved.
上記のように、接続詞と主語、特に接続詞が省略されているので、読む際には自分で補って(前後の文脈から推測して)理解しなければなりません。
前後の文脈によっては、「~なので(順接)」になる場合も「~だけれども(逆接)」になる場合もあるので、注意が必要です。
ただ、テストでもない限りは、あまり気にせず流して読んでいくといいでしょう。
「~しつつ」などの日本語をあてはめると、順接であっても逆接であっても、たいていの場合スムーズに読めるはずです。
(例文)
Frankly speaking, I don’t want to read the book written about Freud.
「率直に言うならば、私はフロイトについて書かれたその本を読みたいとは思わない。」
④発音check!
“f“と”h”/”v“と”b”
(解説)
“f”と”v”の発音は、よく「下唇を軽く噛んで息を吐く」のように説明されます。
実際は、上の歯が下唇に軽く触れる程度で構いませんが、最初のうちは意識して大げさに発音練習しておく方が早く身につきます。
(練習問題)
以下の単語を発音してみましょう。
fish, finger, violin, valentine,
(解説2)
気をつけなければならないのは、”h”や”b”との発音の区別です。
“f”で、上の歯が下唇に触れていないと、”h”の発音に聞こえてしまう場合があります。
また、”v”で、両唇をしっかりくっつけてしまうと”b”の発音になります。
どちらの音を発音したいのか、しっかり意識して発音するようにしましょう。
(練習問題)
以下の単語を発音してみましょう。
fat, hat, vase, base,
⑤音読check!
初級:2~3words/1second (1秒間に2~3語を音読できるペース)
中級:3~4w/1s (1秒間に3~4語を音読できるペース)
上級:4~5w/1s (1秒間に4~5語を音読できるペース)
(解説)
音読は、英語の勉強方法としてはオーソドックスなものですが、その効果は絶大です。黙読と違って、”the”や”of”なども読み飛ばさず発音することになるので、文法をしっかり理解したい人にはオススメです。また、徐々に速度をあげて読む練習をすることによって、英文を読むスピードが上がっていくのはもちろん、リスニングの対策にもなります。上記の「発音check!」の内容なども気をつけながら音読すれば、スピーキングもスムーズになっていきます。
事前に、本文の内容を把握してから音読するようにしてください。全く意味も分からずに読むのはあまりオススメできません。
さあ、ストップウォッチを手に音読を始めてみましょう。初級の人は中級を、中級の人は上級を目指してトライしてみてください。
もちろん、上記のペースを参考に他の英文もどんどん読みこなしていきましょう。
今回の記事(27語)の場合、初級(9秒~14秒)・中級(7秒~9秒)・上級(7秒未満)です。
では、次回をお楽しみに!!
(同記事の一部分を載せておきますので、練習用にどうぞ 84w)
By 1812, people had to shout to make themselves understood and in 1818, hestarted to communicate through notebooks. In his last few years before his death in1827, his deafness was apparently total.(34w)
Use of higher notes decreased as the deafness progressed, they found.(11w)
“When he came to rely completely on his inner ear, he was no longer compelled to produce music he could actually hear when performed, and slowly returned to his inner musical world and early composing experiences,” says the paper.(39w)