国立科学博物館で開催されているチョコレート展に行ってきました。チョコレートができるまでの工程やチョコレートの歴史などが紹介されています。
入口がチョコレートでできているので、甘いチョコレートのにおいが漂っています。
入口のサイドにはチョコレートアートが置いてありました。博物館の外にある蒸気機関車とシロナガスクジラのオブジェそっくりにチョコレートで作ったものです。細かさといい、色といいチョコレートで作ったようには見えませんでした。すごいです。
チョコレートの原料のカカオは、幹に直接実がなる「幹生果」です。最初は日陰でないと育たず、低温乾燥に非常に弱いので栽培できる土地が限られているそうです。とても貴重なのでカカオは「神様の食べ物」という学名を持っているそうです。
実を割り、中の果肉を出して醗酵させ、その後1週間程かけて乾燥させます。醗酵の良し悪しがチョコレートの風味を決定するそうです。
チョコレートの起源はカカオの種子をすりつぶして作る飲み物だったそうです。マヤなどの中米の古代文明では貴重なカカオは王や貴族だけが飲める特別な飲み物で、カカオとトウモロコシの粉と水を混ぜて泡立たせて飲んでいたそうです。チョコレートは甘いものと思っている私にはおいしそうには思えませんが・・。
その後ヨーロッパに渡ったカカオはそこで砂糖を加えられるようになりました。ここでもチョコレートは泡立てて飲まれていたそうです。チョコレートを飲む用のカップやポットが展示されていました。棒はチョコレートを泡立てるためのものです。
それからカカオにココアバターが混ぜられるようになり、現在の固形のチョコレートが誕生したそうです。
日本には江戸時代後期にチョコレートが伝わり、明治時代に国内生産が始まったそう。当時の日本では鉄で型を作れなかったので、木に漆を塗って型にしていたそうです。
最後にまたチョコレートアートがありました。
身近なチョコレートですが、知らないことがいっぱいでした。チョコレートに含まれる成分には抗酸化能力があったり、血圧・コレステロール低下の作用もあり健康にもいいのですね。ますますチョコレートが好きになりました。