花粉症の方には厳しい季節がやってきましたね。私も花粉症デビュー間もないので夜間は外出できるのですが、昼間はもう目がかゆいわ、薬で眠いわで大変な日々をおっております。なかなか外に出れませんが、そんなときは状況を逆手に取って家で映画鑑賞などはいかがでしょうか?
ラストに驚きの展開が待ち受けるオススメ映画を3本、ネタバレにならない程度にその魅力をたっぷりとご紹介します。
■なぞの男『カイザー・ソゼ』とは一体?
『ユージュアル・サスペクツ』(The Usual Suspects)は、1995年にアメリカで製作されたサスペンス映画。
回想によって物語を錯綜させる手法で謎の事件を描く。
アガサ・クリスティの『アクロイド殺し』を下敷きにしたという計算された脚本が話題を呼び、アカデミー脚本賞を受賞した。また、ケヴィン・スペイシーは本作でアカデミー助演男優賞を受賞している。WIKIより
95年に大ヒットしたサスペンス映画。ケビンスペイシーがアカデミー賞をとったので、ご存知の方も多いと思いますが、大どんでん返しと言えばこの映画というくらい記憶に残る映画でした。
あらすじとしては、ある夜にカリフォルニアのサン・ペドロ埠頭で船が大爆発し、マフィアを含め関係者27人が死亡、コカインと9100万ドルが消えてしまう。事件の真相はコカイン取引現場からブツを奪おうとした一味と組織の争いが原因らしいと突き止めるが、生き残ったのはたったの2人。しかも1人は重傷で、話を聞くこともできないが、唯一口にした言葉は『カイザー・ソゼ』という男が関っているということ。
関税特別捜査官はこれに驚きを隠せない。カイザー・ソゼとは、FBIが長年総力を挙げて追っている大物のギャングで、誰もその正体を知っている者はなく、もはやその存在自体が伝説化している謎の人物だった。カーザーソゼについてひん死の男から話を聞き出す間、現場付近にいたもう一人の生き残りで身体に障害がある小男、ロジャー・“ヴァーバル”・キント(ケヴィン・スペイシー)を見つけ尋問するが…
事件の真相は全て、闇の中。手がかりは尋問によってヴァーバルの口から語られる断片的な情報のみ。のらりくらりと語られるヴァーバルの供述を元に推理が進んでゆくが…どこまでが真実で、どこからが嘘なのか。脚本にちりばめられた複雑な伏線が見事に最後の場面で回収されてゆく気持ち良さ。構成力の塊のような作品です。
何とも気持ちの良い終わりかたする本作。きっとカイザー・ソゼの虜になるはずです。
■近世の片田舎で助け合い平和に暮らす村に化物が…
呪われた村に秘められた禁断の真実を描くミステリー。監督・製作・脚本は『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督が脚本も書いたミステリー映画。出演は「サイン」のホアキン・フェニックス、「戦場のピアニスト」のエイリアン・ブロディ、「マップ・オブ・ザ・ワールド」のシガニー・ウィーヴァー、「天国の青い蝶」のウィリアム・ハート、これが本格的なデビューとなるブライス・ダラス・ハワード、「アダプテーション」のジュディ・グリアー、「トロイ」のブレンダン・グリーソン、「ドリーマーズ」のマイケル・ピットほか。
1897年、ペンシルヴァニア州。深い森に囲まれた人口60人ほどのこの小さな村で、人々は自給自足の生活を営んでいる。その村には決して森に入ってはならないという古くからの様々な「掟」があり、村人は森に住むという「怪物」を恐れ、境界線を守って暮らしていた。「掟」を守る限り、森に住む「怪物」が村の平和を破ることは無かったからである。
村の周りをぐるりと森が取り囲む地形のこの村は、この掟のせいで陸の孤島とも呼べる状態で、外界との接触は全くと言ってなかった。
しかし鍛冶職人のルシアス・ハント(ホアキン・フェニックス)は、閉鎖的な村の生活に飽き足らず、まだ見ぬ外の世界への好奇心を日々募らせていた。彼の恋人、アイヴィーは盲目でルシアスは彼女に外の世界に興味がある事を告げる。
そのころ幼なじみのパーシーは、精神薄弱でいつも村と禁断の森の境界をうろついていた。彼はアイヴィーを愛しており、アイヴィーが心寄せるルシアスに憎悪を日々募らせていた。そしてアイヴィーの姉の結婚式の前日、パーシーの手に、不吉な色とされる赤い花が握られていたことをきっかけに、突然村の平穏な日々は終わりを告げる。
家畜が不気味な死体となって発見され、相次ぐ惨劇の中、錯乱状態に陥ったパーシーがルシアスを刺す。アイヴィーは瀕死のルシアスを救う医薬品を手に入れるため、盲目であるにもかかわらず、村を脱出する決意をする。様々な困難に立ち向かい、盲目の少女が森を抜け、出会った世界とは…
M・ナイト・シャマラン監督はシックスセンスやアンブレイカブルなどあっと驚く設定の妙が得意な監督ですが、この作品も遺憾無くそのセンスが発揮されています。盲目の少女が出会う真実、是非あなたも目にして下さい。必見です!
■どこまでも続く立方体…はたして出口は?
立方体(キューブ)で構成されトラップが張り巡らされた謎の迷宮に、突如放り込まれた男女6人の脱出劇を描く。「ワンセット物で登場する役者は7人」という低予算作品。終始張り詰めた緊張感の中で物語が進んでゆく。
ビデオ版、DVD版に収録されているナタリ監督の短編映画「Elevated」が本作の原点である[1]。両作品に共通する特徴として「極限状態における登場人物の深層心理描写」「スプラッター映画等とは異なる恐怖の演出」などが挙げられる。“無機質で不条理なゲーム”ともとれる世界観は、現代社会に対する大きな謎掛けとも捉えられ、カルト映画となっている。WIKIより
低予算(3100万円)で撮影されたこの作品は50万ドル以上の興行収入を記録し、話題となりました。壮大なスケール感を感じるこの映像ですが、部屋のライティングを変える事でワンシュチュエーションで撮られたそう。似たような作品が後からいくつも作られましたが、この作品に勝る出来のものはでてきませんでした。
あらすじ…ある日、目が覚めると謎の立方体(CUBE)に捕らえられていた数人の男女。警官だったり、精神薄弱な子供や学生、犯罪者だったりと出自は様々。誰が何の目的で閉じ込めたのかも分からないまま、彼らはこの立方体からの脱出を試みるが、そこには死のトラップがいくつも。
あまり書くとネタバレになってしまうので、皆までは言いませんが、本当にこの恐怖のシチュエーションを考えた事で、この作品はほぼ出来上がってしまったと言っても過言ではないと思います。
閉鎖空間での不安さと言ったら地震でエレベーターに閉じ込められたと考えてもらえれば近いと思います。さらに悪意に満ちた殺人トラップがあると思ったらこの作品の怖さが伝わると思います。
赤の他人と命の危険がある閉鎖空間で、如何にして相手を信用できるかという人間の葛藤と、各部屋に張り巡らされたトラップを避ける頭脳戦。ヒントは部屋に刻まれた3けたの数字のみ、この数字を読み解いてこの施設からでてゆくことができるのか…
心理と頭脳の駆け引きは見所満載です。
今年は特に花粉が多いと言われていますので、映画でストレス解消して頂いて、少しでも快適な春ライフをお送りくださいませ〜♪