勝手に「今日は何の日」シリーズ!
ということで、今回は1997年12月20日をとりあげてみたいと思います。
この日は、映画監督の伊丹十三が亡くなった日です。
伊丹十三は、数多くの映画作品を世に送り出し、そのどれもが高い評価を受けた監督です。
俳優やエッセイストとしても活躍しましたが、1997年12月20日に亡くなりました。
東京麻布のマンション下で遺体として発見され、その謎に包まれた死は当時大きく報道されました。
暴力団や宗教団体の関与なども取りざたされましたが、原因ははっきりしていません。
監督作品を時代順に並べてみました。
お葬式(1984年)
初めて出すお葬式に右往左往する家族と、周囲の人びとの姿をコミカルに描いた。
そのため暗いタイトルにもかかわらず作中には笑いが溢れており、そのギャップが大きな話題を呼んだ。
公開当初は縁起でもない題材を取っていたこともあって、誰も期待しなかったが、予想を超す驚異的な大ヒットを記録し、日本アカデミー賞を始めとする各映画賞を総なめにした。
伊丹が妻・宮本信子の父親の葬式で喪主となった実体験をもとに、わずか1週間でシナリオを書き上げ、自身の初監督作品として撮影した。
タンポポ(1985年)
長距離トラックの運転手、ゴローとガンがとあるさびれたラーメン屋に入ると、店主のタンポポが幼馴染の土建屋ビスケンにしつこく交際を迫られていたところだった。
それを助けようしたゴローだが逆にやられてしまう。
翌朝、タンポポに介抱されたゴローはラーメン屋の基本を手解きしタンポポに指導を求められる。そして次の日から「行列のできるラーメン屋」を目指し、厳しい修行を始める。
マルサの女(1987年)
監督と脚本は伊丹十三。マルサ(国税局査察部)に勤務する女査察官と、脱税者との戦いをコミカルかつシニカルに描いたドラマ。
第11回日本アカデミー賞(1988年)最優秀作品賞・最優秀主演男優賞(山崎努)・最優秀主演女優賞(宮本信子)・最優秀助演男優賞(津川雅彦)と、この年の同賞をほぼ総なめにした。
マルサの女2(1988年)
マルサ(国税局査察部=査を○で囲んでマルサ)に勤務する女査察官を主人公に、宗教法人を隠れ蓑に巨額の脱税を働く救いようのない地上げ屋や、その背後に潜む邪悪な権力者たちとマルサの攻防を描いている。
あげまん(1990年)
愛した男になぜかツキをもたらす芸者上がりの「あげまん」・ナヨコ(宮本)と、彼女に翻弄される男たちの姿を描く。
この映画により、「あげまん」は当時の流行語になった。
ミンボーの女(1992年)
ヤクザの民事介入暴力(略称:民暴)をテーマとする作品。
公開された直後の5月22日、監督の伊丹が自宅近くで刃物を持った五人組に襲撃され、顔などに全治3ヶ月の重傷を負う事件が起きたが、「私はくじけない。映画で自由を貫く」と宣言した。
公開2ヶ月前にはいわゆる「暴力団対策法」が施行されており、世間の注目を浴びて大ヒットを記録した[2]。
大病人(1993年)
癌で余命1年となった男。残りの人生をどう生きるか、どう死ぬかという人間の葛藤を、コメディを交えながら描く。
この作品で日本アカデミー賞において三國連太郎が主演男優賞を、小野寺修が録音賞を受賞した。
静かな生活(1995年)
『静かな生活』(しずかなせいかつ)は大江健三郎の連作小説である。
「文藝春秋」1990年4月号に掲載された表題作をはじめ6編からなり、同年10月に講談社より刊行された。
1995年に大江の義兄である伊丹十三の監督・脚本で映画化された。
両親の留守中に起こる障害者の兄と妹の、日常を描いている。
日本アカデミー賞では渡部篤郎が新人俳優賞を受賞した。
スーパーの女(1996年)
スーパー大好き主婦が幼馴染の経営するダメスーパーマーケットを立て直していくというサクセスストーリーである。
マルタイの女(1997年)
「マルタイ」とは警察用語で捜査や護衛の対象になる人間を指し、本作では護衛対象者を指す。
伊丹映画としては初めての刑事モノで、殺人事件を描く作品になっている。
『ミンボーの女』公開後の、伊丹へ対する山口組系後藤組構成員による襲撃事件で、自身が「マルタイ」になった経験がヒントになった。
記憶に残っている映画はあったでしょうか?
私のオススメは『タンポポ』です。
この映画は、外国人にも人気があるようです。
今ではすっかりハリウッドスターの一員となった、あの渡辺謙も出演しています。
(それぞれの映画の解説は、wikipediaより引用)