今、農業への関心が高まっています。
田舎でのライフスタイルに魅力を感じる人、農業を有望なビジネスと捉える人、食の安全性の観点から家庭菜園で無農薬野菜・果物を育てている人など、いろんなレベルで農業に関わる人が増えています。
最近では、ノギャル(10代で渋谷にマーケティング会社を設立し「ギャル社長」として名を馳せた藤田志穂が手がける、「農業ギャルプロジェクト」の愛称。これまで東京・渋谷を中心に遊んでいたギャルたちが2009年春から秋田県大潟村でコメ作りを行なっているのである〈yahoo辞書より〉)が話題になりました。
農作業で味わえる喜びや達成感が精神安定やリハビリテーションに効果的であるということで、菜園などでの農作業を積極的に取り入れる施設も増えているそうです。
今回は、農業をとりまくこのような状況の中で、現在とても注目を集めているプロジェクトを紹介します。
『あぐかる』です。
まずはこちらを見てください。
いかがでしょう?
このアニメ、これだけのクオリティをもちながら、実はテレビアニメではありません。
では、いったい誰が何のために製作したのでしょうか?
『美少女キャラクターが不思議なパワーで変身し、襲い来る巨大ロボットを撃退する-。アニメ作品「あぐかる」は一見するとテレビの人気アニメのようだが、実は、茨城県の農産物をPRするために作られた自主制作アニメだ。18日、動画サイト「YouTube」と「ニコニコ動画」で無料配信が始まったばかりだ。
「アグリカルチャー(農業)」を略したタイトルにふさわしく、イネなどの農産物の精霊と話すことができる農家の少女「原木(ばらき)さなえ」がヒロイン。タヌキやモグラをモチーフにした悪役軍団が田畑が狙うとき、さなえは精霊と合体して「農業天使(あぐかるエンジェル)バラキちゃん」に姿を変え、農産物の恵みを借りて茨城の大地を守るという物語だ。合間に、知っているようで知らない生産の様子も織り交ぜながら農産物をアピールするのも忘れない。
「あぐかる」を企画、制作したのは茨城県つくば市に拠点を置くアニメ制作ユニット「スタジオぷYUKAI」。代表の芦名みのるさん(33)、たけはらみのるさん(32)、小笠原心平さん(20)の3人組ユニットは、漫画シリーズが計100万部以上を売り上げるヒット作「ぼく、オタリーマン。」(中経出版)のアニメ版など、商業アニメ制作で実績がある本格派だ。
彼らが無償で「あぐかる」を手がけるのには理由がある。
「茨城といえば県外では納豆のイメージしかない。ほかにもおいしいものがたくさんあるのに、ほとんど知られていない」。兵庫県出身の芦名代表をはじめ3人とも県外出身。つくば市で起業してからの約3年間、そのことがずっと気になっていた。一例として、都道府県別のメロン生産量は茨城県が首位ながら、「メロンといえば、まず夕張が思い浮かぶ」(芦名代表)現状がある。どうにかして茨城県産の認知度を高められないか-。
3人の結論はやはり、「ぼくらがやるならアニメしかないよね」。構想から約1年。本業の合間をぬって制作を続け、美少女キャラクターが農業をPRする現在の「あぐかる」を完成させた。大変な労力がかかるが、3人は「ビジネスとしては考えていない。ほとんど趣味」と笑う。
将来的にはキャラクターを農産物のパッケージや観光PRに利用してもらい、収益につなげる期待もあるものの、自分達のアニメが広まればうれしいという。
「アニメがいつか広まって、今は『国産』と同じくらいの意味の『茨城産』という言葉が、『宮崎産』のようなブランドになれば最高」と、“地元愛”をのぞかせた。
「あぐかる」の詳細はホームページ(http://puyukai.com/agukaru/)で紹介している。
【変身少女のヒロインさなえがPR 農業応援アニメ「あぐかる」、動画配信スタート】
(産経ニュース 2010/9/20)より』
公式ホームページを見ると、「サポーター募集」とあります。
農業を応援したい方、日本の農業のあり方に疑問をお持ちの方、アニメに感動した方、その他ご興味がある方は、ぜひサポーターとしてこの企画に参画してみてはいかがでしょうか?
第2話も本当に楽しみです。
・「あぐかる」プロモーションムービー
・あぐかる公式サイト → http://puyukai.com/agukaru/
・あぐかるブログ → http://blog.livedoor.jp/agukaru/