大記録まであと少し、記録づくめのイチロー

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早ければ来週中には達成してしまいそうなので、あわてて記事を書いておりますが、イチロー選手が大記録を達成しそうですね。この大記録とは歴代最多4256安打!日米通算で本日も先ほどの試合でマルチヒットでしたので、2本減りまして(10日金曜日現在)あと5本となりました。

この記録がどれだけすごいかは言う間でもありませんが、ちょっと安打についておさらいしてゆきます。

安打とは野球における打者の記録で、ヒットとも言います。打者が投手による投球を打ち、守備の失策(エラー)や野選(フィルダースチョイス)によらず、走者がアウトになる前に一個以上の塁に出ることです。とにかく打って誰もアウトにならずに塁に出れば1安打ですね。

日本では2000本以上安打を打つと名球会という、野球会のレジェンドが集う殿堂入りを果たしますが、2000本以上安打を打った野球選手は長いプロ野球史上でも46名しかおりません。1年間で入団するプロ野球選手の数が75人から90人と言われていますので、以下のその数が少ないかが分かります。

そこでイチロー選手、この2倍安打を打っちゃってます。もう前人未到というか、後にも先にもこういう選手は現代野球では現れないのではと思います。追随を許さずというのはこういうことだなと言う感じで、NPBでもMLBでも打ちまくりです。

記憶に新しいのは1シーズンで262安打を達成したメジャー4年目の2004年ですね。プロで200安打できずに引退する選手は山ほどいますが、一年で262安打とは…。もちろん、打率も一位でした。この年も単打と言われる1塁打がほとんどだったのですが(これも記録でした)、彼のすごいところは、さらに俊足を活かして2盗、3盗と塁を脅かすところですね。

当然、ピッチャーも打者に集中できなくなり、ヒットが出やすくなります。自分の安打だけでなくフォアザチームの活躍も見逃せないところです。その走塁に関しても、通常は盗塁は監督の指示などがないと走れない物なのですが、イチロー選手には走りたい時に走れるグリーンライトと呼ばれる特権が与えられていて、いつでも自分の判断で盗塁ができます。そこまで信頼を勝ち得たことに驚きです。

守備に関しても代名詞となったレーザービームは一年目からMLBを震撼させました。これもライト方向(当時)にいい打球が飛んでも2塁は廻れないという意識が選手や走塁コーチに広がれば、スコアリングポジションに塁を進める安打が、単打にかわってしまうということになります。投げずしても1塁打をセーブできるわけですね。これは守備という意味でも大貢献です。

https://www.youtube.com/watch?v=YobBU98tDCM

言うまでもなく、彼は日本のみならず世界でも野球会ではヒーローなのですが、数々の記録の中でも特に大きな節目となるのが今回の最多安打数、そしてメジャー通算3000本安打です。

最多安打数の記録を持っているのはハッスルチャーリーの愛称で親しまれたピート・ローズ氏。言わずもがな、偉大なるレジャンドなのですが、彼は監督時代に野球賭博に関わっており、野球会から永久追放処分を受けています。この事件で当時にコミッショナーが心臓発作で急死するなど、当時大問題になり、今でも野球には彼は関与することができません。

今、イチロー選手がその記録を越えようとしておりますが、にわかに彼にも注目が集まっています。ただ、日米通算という記録なので、アメリカではどちらかというとローズ氏の記録越えというよりは、メジャーのみで3000本安打という記録が今期中に出来るかどうかという部分にフォーカスされていますね。

メジャーでは3000本安打クラブという言われかたをしますが、100年以上の歴史を持つメジャーでも達成者は29人。イチローも今期中にこのクラブの仲間入りをするのではないかと言われています。NPBとは比べ物にならないくらい球団数の多い(30球団)MLBですら、この人数です。しかも試合数もMLBは多いですから、この記録がいかにすごいかが分かるかと思います。

球団的にもこういった彼の人気や付随するイベントなどが組めることで、収益的にもプラスに働きますし、毎年言われることですが、マリーンズはかなりお得な買い物をしたと言えそうです。チームに与える影響力は数字だけにとどまらないというところでしょうか。マリナーズはそう言う意味でも、ヤンキースから放出というタイミングで、戻ってきてほしかったでしょうね。

40歳を過ぎでまだまだ円熟味を増す、彼のプレーをいつまで見ていられるのか楽しみですね!できれば、50歳まで現役で、メジャーだけでローズ氏の記録を超えてほしい物です。

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