前回までのあらすじ
【前回】 「ネコ」
【前々回】「チョコレート」
今回は、「狂犬病」です。
狂犬病とは
『ラブドウイルス科リッサウイルス属の狂犬病ウイルス (Rabies virus) を病原体とするウイルス性の人獣共通感染症である。』
『水などを恐れるようになる特徴的な症状があるため、恐水病または恐水症 (hydrophobia) と呼ばれることもある。』(以上wikipediaより)
狂犬病といえば、よく「水をこわがる」とききます。
wikiによれば、
『水などの液体の嚥下によって嚥下筋が痙攣し、強い痛みを感じるため、水を極端に恐れるようになる症状。』
とあります。
どんなにのどが渇いても、飲み込む際の強烈な痛みのために水を飲むことができない。
これは、確かにツライものがありますね・・・。
また、狂犬病といえば、その字の通り「犬」の病気というイメージがあります。
しかし、wikiによれば、
『狂犬病ウイルスはヒトを含む全ての哺乳類に感染し』
とあります。
ネコやコウモリの感染例も報告されているようです。
ただ、wikiによれば、
『通常、ヒトからヒトへ感染することはない』
ということですので、ちょっとホッとしますね。
でもでもでも、よく調べてみると次のような恐ろしい情報を見つけました。
『発症した場合はほとんど確実に死に至り、確立した治療法はない』
『発症後の有効な治療法は存在しない』
『「最も致死率が高い病気」として後天性免疫不全症候群(エイズ)と共に、ギネス世界記録に記録されている。』(以上wikipediaより)
つまり、「狂犬病の犬にかまれて、いったん病気が発症してしまうと、ほぼ確実に死ぬ」ということです。
ぜ、絶望的ですね・・・。
なので、「感染」してから「発症」するまでの間が勝負、その期間中に治療をおこなえるかどうかが生死の分かれ目と言えます。
では、「発症」までのウイルスの「潜伏期間」はどれくらいか?
wikiによれば、
『脳組織に近い傷ほど潜伏期間は短く、2週間程度。遠位部では数か月以上、2年という記録もある。』
とあります。
「脳組織」に近い場所、つまり顔や首などをかまれた場合と、足をかまれた場合とでは、「発症」までの猶予期間が全然違っています。
ただし、「発症」しない限り、そもそも「感染」したかどうかの診断はできないそうです。
従って、「海外で動物にかまれた」など、「感染」の可能性が少しでもあったら、すぐに病院でワクチンの接種など対処しておく必要がありそうです。
ちなみに、
wikiによれば、
『南極を除く全ての大陸で感染が確認されている。』
『流行地域はアジア、南米、アフリカで、全世界では毎年50,000人以上が死亡している。』
とのこと。
日本では狂犬病の心配はないようですが、海外旅行にでかけるときには、「狂犬病」のことを心の片隅においておきましょう。
楽しい旅行が、楽しい旅行のまま終わるように。
念のため。
「狂犬病に関するQ&Aについて」(厚生労働省HPより)
次回は、「ウサギ」です。