JAPAN OPEN 2010


日本最大のテニスイベントが10月に毎年行われているのをご存知でしょうか?

テニスのプロツアーはウインブルドンなどを4大大会を頂点に、グレードがあり男子のJAPANオープンはその2つ下ATP World Tour 500の大会にあたります。競馬でいうところのG IIIといった重賞クラスの大きな大会です。

1972年にスタートし、74年から世界大会に格上げ、女子の大会も同時に83年より行われるようになりました。古いところでいうと、ジョン・マッケンロー、イワン・レンドル、ステファン・エドバーグ、ピート・サンプラスなどなど歴代の世界ナンバーワンが勝利する大会でもあります。最近ではロジャー・フェデラーが、そして今年はラファエル・ナダルが優勝しました。どちらも歴史に名を残す世界ナンバーワンプレイヤーです。

5年前には日本人だってダブルスで優勝しております!ボレーの名手『鈴木貴男』・岩渕聡ペアです。そんなスーパープレイヤーが集うJAPAN OPEN 2010を見るため有明まで行ってまいりました。

スタートでテンションが上がりすぎてしまった為か、1時間ほど早く到着してしまったので、グラウンドコート(屋外練習場)を散策。すると早速、鈴木貴男選手を発見。

国内人気選手という事もあって人だかりができておりました。一流のプレイヤーがすぐ目の前で見ることができるのがテニスイベントの醍醐味。ウインブルドンもセンターコート以外のグラウンドコートでは同じようにプロ選手の練習や試合を見ることができます。

ちなみに外での試合だけを見るグラウンドチケットなるものあり、練習やお祭りの雰囲気だけを味わいたい方はこちらでもいいかもしれません。

ナダル選手が来るとの事で、人垣が三重、八重となってきたのでとりあえず人込みを避けてセンターコートに入りました。


S席からの眺めはこんな感じですが、5席ほど前のSS席ですと、試合後のウイニングボール等が飛んできます。

第一試合が中止になってしまったため、松岡修造氏のトークと元世界ランク1位のアンディ・ロディック選手の練習などで時間をつなぎ、第2試合へ。


試合は元世界1位アンディ・ロディック選手と驚異的な身体能力のフランスのモンフィス選手。どちらも2m近い体格に筋骨隆々な体格。初めてみたときはスポーツ選手というよりは、格闘家か海軍の米兵かと思いました。

時速220km近いサーブと身長ほどもはねるフォアハンドトップスピンの応酬で見応えある試合でした。プロ野球で豪速球といわれる球でさえ時速155kmほどですからいかに別次元の戦いかおわかりになると思います。

通常遅いといわれるセカンドサーブですら時速180km以下になることはなく、お互いサービスゲームを取り合う1ポイントも譲り合わない死闘でした。

結局、ロディック選手は1ゲームも自分のサービスゲームを落とす事なく2ポイント差で敗退。3時間近い熱戦が2ポイント差で決着するところに勝負の非情さを感じますが、そこはプロの世界。翌日も勝ったモンフィス選手は熱戦を制し、決勝までコマを進めました。

第3試合は現在世界で最もテニスが強い男『ラファエル・ナダル』選手の登場です。


はじめて、生で彼のプレーを見て愕然としました。自分も長い事同じ競技をしておりますが、ここまでスピード感、躍動感あるプレイヤーを初めてみました。何しろ全ての弾道が恐ろしく早い。何か、弾丸でも求んでくるようなサーブと、リターン。

前の試合が超熱戦だとすると彼の試合は凡戦でしたが、ナダルが強すぎて相手にならなかったといっても過言ではありませんでした。相手選手がかわいそうに思えるくらいの完勝で、試合後にサッカーの日本×アルゼンチン戦を大宮まで見に行くほどの余裕。その後東京に戻り、築地で寿司を堪能し、夜更かしで次の日負けそうになっておりましたが(笑)

自分の席から数十メートル先で世界一の技術と動きを見ることができた良い一日でした。会場の外では各テニスメーカーの露天がならび、ウエアなど半額近い値段で買えたり、ビーチテニスなど新競技のお試しなどもやっておりました。

来年は2011/10/3から行われる予定だそうですので、テニスをやられる方は是非足を運んでみて下さい。きっとすばらしい体験になると思います。長い時間、シートに座ることになると思うので、お座布団はお忘れなく(笑)

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