2019年もいよいよクレーシーズンに突入し、クレーキングことナダルの季節がやってきました。クレーコートでも勝率はなんと92%!
100回試合しても8回しか負けないという恐ろしい数字です。いかにトッププロとはいえ、この数字は特出したもので、他の選手と比べても頭一つ抜けている感じですね。しかも過去2年はクレーで1度しか負けていません。
今年は怪我も多く期待値からするとパッとしないシーズンですが、それでもこの赤土のシーズンからは盛り返して来ると予想しております。
そして新たなクレーキングといえば、ドミニク・ティームです。1993年生まれの25歳で、ダイナミックなフォームから繰り出される高弾道のスピンボールはまさにクレーにうってつけ。この二年間で、クレーでナダルに唯一勝った選手、それが彼なんです。
クレーのコートでの優勝回数が8回とキャリアの中でも一番得意とするサーフェスなので、今年もこの2人からは目が離せませんね。
女子の方でも先日WTAがクレーコートパワーランキングというものを発表しました。クレーコートパワーランキングは、2019年のクレーコート獲得ポイント+2018年同ポイントの75%+2017年同ポイントの50%+2016年の同ポイントの25%を合計したクレーコートインデックスを元にランキングにしたもの。過去三年間の成績を元に、より直近の大会の記録が優先される仕組みです。
1位に輝いたのは、世界2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)、2位が世界7位のキキ・バーテンズ(オランダ)、3位はエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)トイランキング。
残念ながら昨年のクレーシーズンではあまり活躍のなかった大坂選手はランク外となっております。逆に言えば、昨年のポイントが少ないのでこのシーズンさらにポイントを重ねてランキング1位を守り抜くチャンスでもあります。
現在の女子のランキング2位はまさにクレーパワー1位のシモーナ・ハレプ選手!このシーズンの踏ん張りがランキング維持には欠かせないことになりそうです。
来週には男子はモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(ATP1000)大会が始まります。昨年は錦織選手はナダル選手に破れて準優勝でしたが、このポイントを維持するためにもクレーシーズンは頑張らないといけません。
女子はドイツで行われるポルシェ・テニス・グランプリが開催されます。女子のトップ30の選手が全て参加するという今年はめずらしい状況が起こっておりますが、もちろんトップの大坂選手も出場しますので4月後半も楽しみですね。
これが終わると今度は舞台がスペインに移り、ムチュア・マドリッド・オープンが男女共に開催されますので、地上波などでも放送されるかと思いますので、テニスファンの方は必見です。