グランドスラム連覇に向けて黄信号?

今年のクレーシーズンは大波乱ですね!なんとクレーキングのナダル選手は未だクレーで無冠の珍しいシーズンを送っています。昨日のイタリア国際も雨天順延で、まさかの上位シードばかりがダブルヘッダー(1日2試合)!しかも、2試合目は2回戦を勝ち上がって、1日休養のあった猛者ばかり。

さすがに昨日2試合行ったシード勢(ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、錦織)は実力者ばかりだったので、2試合とも勝ちましたが、このシード勢は次の日も試合なんですよね。

錦織選手は疲れが祟ったのか、まさかの0-5スタート。シュワルツマン選手のサービングフォーザセットとなりましたが、なんとかこのゲームをブレーク。その後連続ブレイクで4-5まで巻き返し、自分のサーブの場面。

上位シード勢(特にジョコビッチ)ならば、あっさりキープして波に乗るところなのですが、もともとそれほど今大会サーブが良くない錦織選手は大事なこの場面でキープできず、最後はマッチポイントでダブルフォールトで終わるというなんとも歯切れの悪い終わり方でこの大会を去りました。

以前もこの大会で怪我をしておりますし、1日2試合行ったフェデラー選手もこの後の試合を足の怪我で棄権していますので、やっぱりこのイタリア国際という試合自体の運営の手際の悪さみたいなものに何か問題があるのかなと個人的に思ってしまいます。※キリオス選手もイライラしてましたねw

さて、本題は年間グランドスラムを狙う、大坂なおみ選手。彼女もこの雨天順延に足を引っ張られた一人。錦織選手と同じく1日2試合行いました。結果、2試合とも1セットも落とさず、1日2勝しましたが、フェデラー選手と同じく負傷棄権となりました。

ニュースによると、「今朝起きたら、親指が動かせなかった。練習をしたいと思ったができなかった。すごく残念」とのコメントがありますが、明らかにオーバーワークです。

ただでさえ、ボールが遅くなるクレーコートではラリーが増え、試合時間が長くなるわけですから、疲労も他の試合と比べて段違いになります。おまけに休日なしに1日2試合を強要するわけですからけが人が出るのも無理はありません。

モンテカルロ、バルセロナ、マドリッド、ローマ、そして全仏とクレーシーズンを戦ってくると、やはり本番の全仏前の最大の調整試合としてローマ大会は体力的にも一番きつい時期になりますし、その時期に日程的に過密なこの大会はけが人が毎年出るので、個人的には怪我が多い錦織選手などにはスキップしてほしかった試合でもあります。

Kei Nishikori of Japan reacts during the match won against Jan-Lennard Struff of Germany Roma 16/05/2019 Foro Italico Internazionali BNL D’Italia Italian Open Photo Andrea Staccioli / Insidefoto

話を怪我をしてしまった大坂選手に戻すと、今大会の第3シードのハレプ選手は前年度準優勝だったので、2回戦で負けた時点でポイントが下がり、大坂選手のランキング1位が確定、この時点で全仏オープンの第一シードも確定しました。

本人もグランドスラムを1シードで迎えたかったと話すようにシード順の重要さがわかる1年を過ごしてきたと思います。なので、今回の親指の怪我(?)に関しては、調整試合としてはいいところで幕引きができたのではと思っています。

怪我の具合次第では出場も危ぶまれますが、もし仮に怪我の具合が軽微であれば体力的にもチャージできる時間がありますし、月末の全仏オープンに向けていい休養となるのではないかと思っています。

目指すは年間グランドスラム(全米から始まり全豪は連覇、そして全仏、全英!)なので、大坂選手には心身共にヘルシーな状態で大舞台に立ち向かっていただきたいなと思っております。頑張れなおみちゃん!

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