中止が相次ぐテニス界

新型コロナウイルスの感染拡大で中止されたテニスのBNPパリバ・オープンの大会会場=8日、米カリフォルニア州インディアンウェルズ(ゲッティ=共同)

先週はデビスカップが無観客で行われましたが、じわじわとテニス界にも影響が出始めています。12日から始まる予定だった、『BNPパリバ・オープン』(インディアンウエルズ)も開催中止になり、ここに出場予定でデビスカップをスキップした西岡選手も自身のSNSで「これはきつい」と、素直な気持ちを投稿しています。

事実日本は錦織選手、西岡選手、ダニエル太郎選手、杉田選手が試合に出られない中、3連敗でファイナルには進めず、来年はワールドグループの予選からとなります。

コロナの影響で一度日本に入ってしまうと、北米シリーズに出られなくなる可能性もあり、ツアーで周っている選手にしてみると仕方ない選択だったのかもしれませんが、ツアーの方が中止となると気持ち的に整理できないものがあると思います。本当に辛いですよね。

特に今年はオリンピックのある年なのでオリンピックに出られるかどうかにはランキングが関わってきます。先月は当落線上にいた西岡選手は見事デルレイビーチで準優勝を果たし、ストレートインの56位以内にランキングを上げてきました。いま現在48位です!

ただ、3月、4月の北米のハードコートシーズン、そのあとのクレーシーズンに関しては、開催が不透明な状況です。この先のポイント次第ではまだまだ入れ替わりがありますので、安全圏とは言えません。

一応、次のATP1000の大会はフロリダ(マイアミ)で行われますが、『マイアミ・オープン』は、SNSの公式アカウントで「大会は3月23日から4月5日までスケジュールどおりに開催予定です。安全を最優先にした大会開催に向けて新型コロナウイルスの状況を自治体や州政府、保健機関と確認していきます」と、開催の意向を示しています。

この先、4月からはヨーロッパでのクレーシーズンですが、『BNLイタリア国際』(イタリア・ローマ/5月10日~17日)などは移動制限がかかったイタリアでの開催での開催なので、5月までにこの事態が収束を迎えるのかに注目が集まっています。

無観客で行われたデビスカップ

オリンピック前にはフレンチオープン、ウインブルドンなどグランドスラム大会も控えておりますし、いったいこの先どうなることやらと一テニスファンとしてとても心配しています。一部では無観客で行うという案があるそうですが、これも史上初のことですので、果たして選手の健康面などを考えると正しい選択なのかもわかりません。

今回テニスのイベントを中心に書いてみましたが、国内ではコロナウイルスの影響で様々なイベントの中止や延期が決まっております。皆様におかれましても、事態が収束するまでは、不要不急の外出を控え、体調管理に留意してお過ごしいただければと思います。

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