16年ぶりの快挙。

NEW YORK, NEW YORK – SEPTEMBER 01: Daniil Medvedev of Russia celebrates his victory over Dominik Koepfer of Germany in the third round on Arthur Ashe Stadium at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 01, 2019 in New York City. (Photo by TPN/Getty Images)

みなさんテニス界で16年ぶりの快挙がひっそりと起こっていたことをご存知でしょうか?

テニスをお好きな方なら、ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、マレーのビッグ4(個人的にはマレーを入れるなら、グランドスラム決勝全て勝った3勝のワウリンカも入れてあげてほしいですが)がこの10数年、ランキングのトップを独占していたのをご存知かと思います。

このビッグ4以外はランキング1位に2004年2月から1度もなっていません。個人スポーツでここまで結果が偏るのも珍しいですが、それだけこの4人が完成されたテニスを行ってきたわけで、ランキングも3位まではこの4人がぐるぐるぐるぐる回っていて、たまにグランドスラムを勝った時や怪我などでこの4人が離脱した際に、一時的に3位を明け渡す、そんな16年間でした。

そういう意味では一時的でもビッグ4の全盛期にランキング4位まで登りつめた錦織選手はバケモノだったと言えると思います。ただ、ここ数年はフェデラーは膝の怪我で年単位の離脱があったり(それでもランキング1桁はキープ!)、ナダルも故障に悩まされたり、ジョコビッチはコロナにかかったり、マレーに至っては股関節の手術で一度引退まで発表しています。

そう、ビッグ4にも陰りが出てきたのです。

そんな中、ネクストジェネレーションと呼ばれる選手たちが台頭してきます。ティエム、ズベレフ、チチパスなど錚々たるメンバーがこのビッグ4に立ち向かっていきましたが、最後の壁ジョコビッチが跳ね返し、さらにはナダルがクレーでの連勝を位までに伸ばし続け、いまだにランキング2位以上という肩書きには手をつけさせずにいました。

この最後の壁、ランキング2位がこの3月、16年ぶりにメドベージェフ選手の手に渡ったのです。

ついにランキング2位を明け渡したビッグ4(マレーはまだ浮上しませんが)、フェデラーも1年ぶりに戻ってきて、ツアーレベルの選手にいきなり勝利し、ベスト8まで勝ち上がっています。まだまだビッグ4はその座を譲らなそうですが、マレーの代わりにメドベージェフが新たなビッグ4として定着するのかは、今後のグランドスラムの勝利数にかかってくるのではないかと思います。

何と言っても上の4人は

フェデラー グランドスラム:20勝
ナダル グランドスラム:20勝 オリンピック単:金メダル
ジョコビッチ グランドスラム:18勝 
マレー グランドスラム:3勝 オリンピック単:金メダル

上3人は生涯グランドスラム達成、ナダルはオリンピック優勝を含めたキャリアゴールデンスラム達成と桁違いの成績。今後この3人の時代以上のテニスの猛者が現れるのかとても楽しみです。

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