先日楽天オープン2022を観戦してまいりました。現状日本で行われる唯一のツアー大会でグレードもATP500大会とかなり大きな大会です。エントリーとしてはズベレフ選手や錦織選手、キャメロンノリー選手などもリストに上がっておりましたが、全員怪我で欠場。特に怪我明けの復帰戦として目されていた錦織選手のキャンセルはかなりのショックでした。第一シードの全米準優勝のカスパー・ルード選手もなんと一回戦負け。
あっという間に目玉選手のいない大会になってしまって、しかも雨続きで外コートが使えず、急遽メインコートの試合を増やすなどバタバタした大会運営となってしまった感はあります。悪天候のせいでダブルス世界ランク1位の選手の試合などはインドアのコートに振り替えでしかも無観客。これはちょっとプロの方に申し訳ないなと思ってしまいました。悪天候が理由なので仕方ないのですが、インドアコートにも立ち見で良いのでお客さんを入れてあげてほしかったなと思いました。
話が逸れてしまいましたが、私が見に行った準々決勝はティアフォー選手VSキツマノビッチ選手の試合とクォンスンウ選手VSペドロマルチネス選手の試合でした。楽天オープンはもう十回以上観戦していますが、今回からチケット方式が変わり、デイチケットとナイトセッションのチケットが別になりました。以前は1日通し券で朝から晩まで会場の出入りも自由でしたが(もちろんチケットは見せます)、コロナの影響なのか試合数も限定でちょっと寂しい感じになりました。
お目当のキリオス選手はナイトセッション。残念だなと思っていたのですが、ティアフォー選手がかなりハイパフォーマンスな1日で、ほぼ無敵状態のプレイ内容で大満足でした。緩急をおりまぜた配球と時折見せるパワープレイに今後のビッグ4になり得るポテンシャルを感じました。ランキングは試合当時26位とパッとしませんが、まだ若くて伸び代が多い選手なので経験を積んでトップで活躍して欲しいなと思いました。
今回は日本選手を見ることができませんでしたが、同じコートで依然デビスカップなどを応援した添田豪選手も今回の大会で引退とのこと。日本テニスの一時代を築いた選手がまた一人コートを去っていくのは寂しいですが、日本選手では西岡選手がソウル大会で優勝するなどまた盛り返している時期でもあります。ここに錦織選手が早く加わってくれることを祈っております。日本のテニス界が盛り上がりとまた来年この地に来ることを楽しみにしております。