ついに日本人でまたATP500レベルの決勝に駒を進める選手が戻ってきました、西岡選手です!先日のシティーオープン(ATP500/ワシントン)で惜しくもニック・キリオス選手に敗れてしまったものの準優勝という素晴らしい結果を残してくれました!おめでとうございます。
決勝までの道のりは決して楽なものではなく、ロシアナンバー3のK・ハチャノフ選手、イギリスNo.1のダニエル・エバンス選手、ロシアナンバー2のA・ルブレフ選手と自分よりはるか格上の30位以内の選手を撃破して決勝に登ってきました。皮肉にも対戦相手の中では一番ランキングが低い、ニック・キリオス選手に敗れてしまったのですが、先日のウィンブルドンでも準優勝しているキリオス選手は絶好調でした。ちなみに今年のウインブルドンはATPのポイントがつかないためもしポイントがつく年でしたら、キリオス選手もランキングは30位以内に入っていたと思います。
西岡選手もキャリアハイは48位まで上り詰めたことがあり、まだ26歳と若いのでこれからがとても楽しみですよね。今まで日本のテニス界は松岡修造選手を筆頭に世界で活躍する選手が何名かおりましたが、50位の壁を超えてくる選手は錦織選手をはじめ数名しかおりません。第一線を走ってきた錦織選手もここ数年は怪我からの復帰がうまくいかず、今週は200位台までランクを落としており、全米も予選からのスタートとなりそうです。
錦織選手も今年32歳とキャリアの終盤に差し掛かってきており、日本人男子も世代交代の時期に差し掛かっています。そんな中注目されるネクストジェネレーションの選手は19歳の望月慎太郎選手です。
キャリアの流れは錦織選手と似ていて全国小学校テニス選手権で活躍後、盛田テニスファンドの選抜でニックボロテリーテニスアカデミーへ。ニック・ボロテリー氏は楽天の会場などでもよくお見かけしますが、アンドレ・アガシやマリア・シャラポアなどを世界一に導いた名伯楽です。もちろん錦織圭選手も門下生で、古くはビヨン・ボルグなどもこのアカデミーに所属していたことがあります。そんなエリートコースを歩んできた望月選手は2019年のジュニア全仏ではベスト4、ウインブルドンでは見事優勝という結果を残しています。
ちなみに現在世界4位のアルカラス選手はこの時ベスト8止まり。いかにこの結果がすごいことかがわかります。ただ、その後はチャレンジャーツアーを回っており、ツアーレベルの試合では残念ながら目立った結果は残せていないようです。今年はデビスカップのメンバーにも召集されて日本代表としても若き19歳は日の丸を背負って戦ってくれますので、今後の活躍に期待しましょう!