発売から早20年、今や世界的ヒットとなり『どうぶつのもり』シリーズも、7作目に。最新作『あつまれどうぶつの森』では世界累計で1100万本をセールスするなど、コロナ禍においても未曾有のヒットを飛ばしております。
かくいう私も発売週に運良く手に入れまして、毎日せっせとたぬきちに借金を返す日々を続けております(笑)各シリーズともこのシステムには変わりはないのですが、本作の魅力とは何と言っても子供から大人まで楽しめる『自由度』にあると思います。
この作品にはエンディングに当たる『具体的なゴールがない』ということで、未知の島生活をどうぶつとともにのんびり過ごすことがメインテーマになっておりますので、楽しみ方は人それぞれ。ひたすらお金を貯めて『たぬき商店』の商品を買い集めるもよし、たぬきマイルを貯めて外の無人島でレアな虫との格闘を楽しむもよしと、自分で楽しみを見つけられる人には、やることいっぱいです。
与えられた『テーマ』ではなく、自分で『テーマ』を見つけて楽しむというのがこのシリーズが変わらず人気である秘密なのではないかと思っています。この点ではマインクラフトなどと似ているような気がします。
ちなみに私は島の区画整理に今はまっておりますので、私なりの楽しみ方を毎日お魚釣りと虫取りだけでつまらないんじゃないの?という『あつ森』の初心者の方に、ぜひお伝えしたいかと思います。
■まず区画整理しよう
今作ではある程度ストーリーが進むと、島の工事ライセンスというのが取得できます。主にできることは、地面のデザインの変更と崖の作成、河川の作成の3つです。
はじめに与えられた土地はほとんどの場合、真ん中近くに村役場がありその周りに適当に川や崖地を避けて、自分のキャラクターの家を建てたかと思いますが、どうぶつが増えるにつれ、思いのほか雑な配置になったかと思います(涙)
島の工事ライセンスが手に入ると、そういった曲がりくねった川や無駄な段差を更地に戻して、家などを再配置しやすくなるのです。正直、ゲームを進めていくうちに『もう少し川がまっすぐだったら釣りしやすいんだけどなぁ』とか、『もうひとマスあれば崖の上にどうぶつの家が建ったのに!』っていう不満がありました。
それがなんと、全部リセットして綺麗な散歩道や花壇つきのお家などに整備できるんです。過去作をいくつかやってきましたが、まさかこれほどまでも自由度が高いとは!これは時間泥棒です。
■家の大きさを把握
進めていくうちにわかるのですが、島には大きく縦6枠(AからF)、横7枠(1から7)の大きな区分けがあり(タヌポータルのマップで見られます)、1枠は16×16マスでできています。始める時にこんなことは考えもしなかったのですが、適当に家も空いたところに建てていったので、隣との間隔がバラバラだったり、前後にズレていたりと気持ち悪かったので、まずはこの枠にそって家の再配置を行おうと思いました。
区画整理の第一歩はまず、この大きな枠を工事ライセンスの中にある『舗装』で大まかに枠取りをすることから始まります。
ちなみにお店などは役所に行くと50000ベルで移動をお願いできますが、すぐ移転するのではなく、退くのに1日かかりますので、全部の住民やお店を移動するとなると、何十日という途方も無い時間がかかります。なので、行きあたりばったりで移転をお願いすると失敗してまた往復1日づつかかるという整地地獄に陥ります。
そこで海外の人が考えたのが、島シミュレータ。
https://eugeneration.github.io/HappyIslandDesigner/
ウェブ上で島のレイアウトをシミュレーションできるという優れもの。これで、ある程度の青地図を描いてから島の再構築に挑むと良いのでは無いかと思ってます。ちなみに家の大きさを把握しておかないとレイアウトは難しいので、以下参考までに。
・広場:縦10x横12
・キャンプサイト:縦4x横4
・たぬき商店:縦4x横7
・博物館:縦4x横7
・仕立て屋:縦4x横5
・自宅:縦4x横5
・住民(どうぶつ)の家:縦4x横4
自由度が高い本作ですがなんでも撤去・移動できるわけではなく、動かせないものなどがいくつかありますので、レイアウトする際にご注意を。
移動できないのは、広場、河口、桟橋、飛行場です。こちらの位置は変えられないので、飛行場の方に新たに河口を作りたいと思ってもそういうことはできないので、この辺は初めの島選びが重要になりそうですね!
ちなみに自分の島は河口が全て飛行場側にあったので、メッセージボトルを取りやすくするため、左右の海岸は走り抜けになるように家具などを置かないようにし、河口に合わせて川もうねりを矯正してまっすぐに変え、両サイドにレンガの敷石で散歩道を作りました。これだけでも島の雰囲気が変わって、散歩道にはベンチを置きたいなぁ、同じ色の街灯もそばにあるといいなと夢が膨らみます。
■何と言っても家具が充実
この作品の1番の楽しみといえば豊富な家具を集めですが、今作では色違いやリメイクなど1つの家具に対し、とてつもないバリエーションが用意されています。更にいえばマイデザインという32×32ドットを自分でデザインできる機能もあり、そのデザインを家具に反映もできるためほぼできることは無限大に広がりました。
このマイデザイン機能に着目したのが海外の博物館や美術館。
自分のところに所蔵されている数巡満点の美術品をなんとマイデザインとして公開。公開しているのは、あのニューヨークのメトロポリタン美術館とロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館!スケールが違う!
ゴッホやルノワール、モネといった作品をはじめとする世界の名画など40万点以上をQRコードとしてダウンロードして、おうちに飾ったりもできます。
・メトロポリタン美術館
https://www.metmuseum.org
・ゲティ美術館(どうぶつの森特設ページ)
https://experiments.getty.edu/ac-art-generator
また、この流れにファッションブランドも参戦。皆さんご存知のマーク・ジェイコブスとヴァレンティノも公式でマイデザインで使用できるデザインをSNS上で公開しています。
マーク・ジェイコブスはドレスやコートなど6種類、ヴァレンティノはドレスやコート、帽子など25種類のデザインを実際にゲーム内で利用できるかたちで公開中しています。
・マーク・ジェイコブス(インスタグラム)
https://www.instagram.com/explore/tags/THEMARCJACOBS/
・ヴァレンティノ(ツイッター)
https://twitter.com/MaisonValentino
1100万人も熱狂する同作ですので、宣伝効果もいかばかりかと。
こうした海外の流れは、間違いなく日本のメーカー、ブランドにも押し寄せると思いますので、今後のムーブメントも楽しみですね!
私は美術品や化石を活かした高低差のある博物館レイアウトを中心にまちづくりをしようかなと構想中です。まだまだ眠れない日々が続きそうですね!それでは皆様もコロナ禍に負けないインドアライフをお楽しみください。