季節もだんだん春めいてきまして、めっきり寒い日も少なくなってきましたね。テニスの方も錦織選手が復帰しまして、若干体調不良などで盛り上がりにかけますが、その他の杉田選手やダニエル選手など男子選手の活躍が目立つようになってきました。
同じく怪我から復帰の西岡選手も好調を維持しているようでこちらも期待です。男子選手といえばダブルスも絶好調!日本に国籍変更したマクラクラン・勉選手はグランドスラムでも活躍しておりますし、ツアーレベルでも通用するダブルスプレーヤーとなっております。
そんなマクラクラン選手とデビスカップでペアを組んでいたのは内山靖崇選手ですが、彼ら日本の有力選手を間近で(本当に手がとどく距離で!)見られるのが、ITFのフューチャーズ大会です。
ATPツアーの下部組織の大会ですがこちらでランキングポイントを稼ぎ、ATPツアーの予選のカットラインを超えてくると、晴れてツアープレーヤーの仲間入りとなるわけです。
日本で行われる大会はいくつかありますが、特にオススメなのが大学生が主催する4大会です。
・慶應チャレンジャー
・亜細亜大学国際オープンテニス
・三菱電機早稲田フューチャーズ国際テニストーナメント
・筑波大学MEIKEIオープンテニス
特に今週末に決勝が行われる三菱電機早稲田フューチャーズ国際テニストーナメントは吉祥寺や三鷹からバスで15分ほどで行ける距離で開催される大会なのでアクセスも良くオススメの大会です。
現在は松岡修造もその才能を認める若手のホープ、内田海智選手が第一シードを守り順調にトーナメント上位に駒を進めています。
日本人離れしたパワフルなテニスが特徴で、ウィンブルドンと全米ジュニアでベスト4に入るなどして最高で世界3位という実績を引っさげて2013年4月にプロに転向。パワーでは海外選手に引けを取らないのですがまだまだ荒削りなところもある選手なので、安定感が身につけば大化けすること間違いなしの新人です。
もう一人、期待の選手は上杉海斗選手。
どちらも名前に海のつく選手ですが、こちらも期待のホープ。まだ慶應大学の学生ですが、在学中にフューチャーズの大会などで結果を残し、日本のテニス界にめきめきと頭角を現しています。爆発的なストローク力だけでなく、ダブルスで活躍できることなどからもわかるようにボレーも高い技術を持ち、オールラウンドなプレーができることからも今後が期待できる22歳です。
実は昨日、私も生で彼のプレーを見てきたのですが王者の風格といいますか、堂々としたプレースタイルで落ち着きがあり周りの選手とは少し違った印象を受けました。ここ1〜2年で日本のトップまで登りつめるのではないかと思いますので、テニス好きの方は名前を覚えておくとよいかもしれませんね。
慶應チャレンジャーは、この中でも一つ上のカテゴリーでチャレンジャーの大会です。賞金総額も他の大会と比べると5倍近い金額となり、参加者も日本国内の男子トップ選手や世界ランク100~300位の外国人選手とハイレベルな大会となります。
その他の大会はフューチャーズと言ってランキングでいうと400位〜くらいの参加者が多い大会で、主に国内のトップ選手(実業団選手や、学生のチャンピオンなど)が間近で見られる大会となります。
大会期間は平日にトーナメント、決勝が土日という場合が多く、平日に観戦しに行くことができればゆったりとプロのプレーを観戦することができるかと思います。
2018年は上記大会も含めて12試合ATPポイントがつく大会が行われますが、楽天ジャパンオープンなどはツアー大会なのでチケットなども取れなかったり、トッププロの参加する大会なので選手との距離はかなり離れたものとなりますが、フューチャーズ大会はほとんどが無料で観戦でき、しかも選手も試合会場を歩いていたりするのでサインなども簡単にもらえます。(選手の邪魔にならないように)
関東圏で行われる大会では他に昭和の森男子国際オープンという昭島にある昭和テニスの森で行われる大会があります。F7というカテゴリで、賞金は15000ドルの大会です。優勝者は18ポイントのATPポイントが付与されます。ちなみにフェデラーは10060ポイント、日本のトップ錦織選手は1595ポイントです。ツアーレベルというのはそういう意味でも、こういった大会でポイントを積み上げた上に成り立つ、選ばれし選手のみの領域なんだなあと思います。
そんなプロの凄技を手の届く場所で体感できる国内大会に足を運んでください。ぜひ間近でプロのプレーを見てください。きっとあなたのテニス観が変わる体験になるかと思います!