四季を通じて多彩な植物や花々を眺めることができる、向島百花園。東京スカイツリーを望む立地にありながら、都会の喧騒から離れたひと時を過ごすことができる名園です。
敷地はさほど広くないながらも、程よい風流が味わえるこの地では、毎年お月見の会が催されています。
今年の開催日は、9月26日(土)から28日(月)にかけて。26日には、17時より「お供え式」が催されます。萩のトンネル近くの藤棚の前には、団子や野菜等のお供えもの。さらにそこでは篠笛の演奏も行われ、素朴でありながら厳かな雰囲気に包まれます。
期間中は、園内に俳句や俳画が描かれた35基の絵行灯が点灯。来場者の手で、それぞれの行灯をともすところもポイントです。当日先着順35名で、毎日18時が点灯のタイミング。ぜひ実際に灯してみてはいかがでしょう。
お茶会は、期間中毎日、15時から20時にかけて開催。こちらは園内の御成座敷にて、向島百花園茶会によるお点前が披露されます。御成座敷は、その昔、将軍などの貴人が来園した際に休まれた「御成の間」、その控え部屋「中の間」、俳聖芭蕉の像が奉られていた「芭蕉の間」の三部屋があります。
伝統の形式に則り、1人につき2席での案内になっており、参加費は2席2000円(入園料別途)です。和服を着て出かけたいですね!また、琴の演奏も毎日18時から20時にかけて開催されます。
ちなみに、お月見の会と並行して「萩まつり」も開催中です。萩でつくられたトンネルは、向島百花園の名物。江戸の秋を象徴する、紫色の可憐な萩の花もぜひお楽しみください。