自宅の固定回線に繋がっているWi-Fiルータ、導入したのはいつだったか覚えていますか?
在宅ワークやスマート家電が当たり前になり、スマフォを一人一台があたりまえの昨今、自宅では家族全員がWi-Fiを使っている状況ではないでしょうか。自宅のWi-Fi環境はまさに“家の IT インフラ”そのもの。
ノート PC やスマホは数年ごとに更新するのに、ルータだけは気づけば十年選手、そんな状況も結構あるようです。
まずは購入年度を確認してみましょう。
購入年月がわからない場合には、型番やモデル名で検索すると、メーカーのサイトに「何年何月発売」の記載があるので目安になります。
自宅のWi-Fiルータの購入から10年以上経っている場合にはすぐにでも買い換えでよいでしょう。
家電でも10年超えるとトラブルが増えてきます。使用10年を超えたWi-Fiルータは故障の可能性もありますが、Wi-Fiの規格やセキュリティの方式なども古くなっていて、安全性やスペックでも見劣りする可能性が高いです。
故障やトラブルが起きてから焦って交換するよりは、早めの買い換えが推奨です。
まずは速度と規格を確認しよう
Wi-Fiにも規格があり、速度は年々速くなっています。
「光 回線は1Gbps なのにあまり速度が出ない」という場合、原因は回線ではなくルータの世代遅れかもしれません。2018 年まで主流だった Wi-Fi 5(11ac) であれば実効速度は 3~400Mbps 程度。Wi-Fiの速度がボトルネックになって速度が出ていない可能性も有ります。
最近の規格になる Wi-Fi 6Eや Wi-Fi 7 は 6 GHz 帯やマルチリンクを活かし、1Gbpsを超える通信速度に達します。家庭用でもWi-Fi 7対応ルータが登場しているので将来性を踏まえるのならば選ぶのも有りです。
セキュリティは WPA3 が“最低ライン”
Wi-Fi の暗号化規格 WPA2 は 2004 年採用で、すでに二十年選手。新たな脆弱性が見つかればセキュリティ上の問題も発生します。
現行の Wi-Fi 5 以降の新製品は新しい企画のWPA3ほぼ搭載済みです。
同時接続に息切れしていないか
スマートスピーカー、見守りカメラ、ゲーム機や家庭内デバイスが 30 台を超えるのは珍しくありません。古いルータは同時接続 16~32 台で頭打ちになりがちで、ビデオ会議が途切れる原因にも。最新モデルに買い換えるとスペックにも余裕が出るので接続がスムーズになることもあります。
Wi-Fiルータの値段
普及価格帯のものは4~6千円くらいです。それ以下のものは条件やスペックが限られてくるので長期利用には適さないことが多いです。
自宅内の接続端末の台数が多い場合や、10GBpsの光回線などを導入予定の場合には1万円を超える高級機の導入も検討の価値があります。
Wi-Fiルータはトラブルがなければ長年使うもので「置きっぱなし」で普段は意識していませんが、日常使っている通信の速度・安定性・安全性に関わる装置です。
十万円の PC を買い替える前に、一万円のルータを見直すほうが体感効果は大きい......そんなケースも珍しくありません。
トラブルや問題が生じているようなら、買い換えることで家族全員のストレス源を一つ減らしてくれます。
黒子のWi-Fiルータ、いつ買ったのか思い出すところからはじめてみては如何でしょうか?