西武新宿線の新井薬師前駅から徒歩5分、JR中央線中野駅からバスで5分。初詣の地としても有名な新井薬師 梅照院 薬王寺は、真言宗豊山派の寺院です。桜の名木が多いことから、東京都民の公募をもとにして選ばれた「新東京百景」のひとつとして認定されています。
この寺院のご本尊は、薬師如来と如意輪観音によるニ仏一体の黄金仏。かの弘法大師作だそうです。
薬師如来は、読んで字のごとく、病気を平癒して体と心の健康を司ってくれる神様。仏教が日本に広まり始めた頃から崇拝されている神様で、薬の壺を持つ姿から"医王如来"とも呼ばれています。新井薬師の薬師如来は、徳川の二代目将軍秀忠の子どもが患った悪質な目の病が、祈願したことによって治ったことで評判を呼び、"目の薬師"として現在も眼病に悩む方々が多く参拝に訪れています。
また、薬師如来から啓示を受けた第五世玄鏡が作ったとされる子ども向けの薬も、江戸庶民の間で評判になったことから、「子育て薬師」としても知られるようになり、お子さんの病気平癒を祈願する姿も後を絶ちません。
また、ご本尊以外にも境内にはパワーみなぎるスポットが点在しています。新井薬師の「新井」は、地盤の下の水源が豊かで、至るところで新たな井戸が掘れることからきています。その由来どおり、昭和の終わりに新たな井戸がみつかり、そこから引いた湧水は「白龍権現水」と呼ばれて一般開放されています。遠くから汲みに来る人も多いのだとか。"水"と"気"のパワーを感じられるスポットです。
なお、新井薬師前駅から山門までは商店街や出店が並び、縁日が開催される毎月8日、18日、28日には多くの参拝客が訪れます。もちろん初詣の時期も大いに賑わっていますよ。目やお子さんの病気にお悩みの方は、ぜひ訪れてみてください。