じょいふるねっとについて 生活情報 エンターテイメント 便利リンク よくあるお問合せ

特集記事【2016年1/20日号】

2月の日本の行事といえば、3日の節分。節分には「季節を分ける」という意味もあり、暦の上ではこれを境に春になっていく日とも言えます。

さらに節分といえば、豆撒き。皆さんの中にも、お父さんがお面をかぶって鬼に扮し、お子さんが「鬼は外、福は内!」の掛け声を発しながら豆撒きをした経験をお持ちの方も多いと思います。子どもの頃から変わらない行事のひとつですよね。

一方で、近年では節分に食べるとよいものとして「恵方巻」が普及。また、よくよく調べてみると、節分には地域によってそれぞれ特色があることがわかります。

今回は、全国各地のちょっと珍しい節分の習わしや、実際にその様子をご覧いただけるスポット、さらには首都圏近郊の、著名人が豆を撒く節分会などをご紹介します。ぜひお出かけしてみてくださいね!
節分とは、それぞれの季節が始まる前日のこと。季節が始まる日は立春、立夏、立秋、立冬と年4回あるので、厳密にいうと節分も年4回あるんです。

立春は、古代中国から伝わる「二十四節気」という季節の分け方に置いて、最初の節が始まる日のことをいいます。つまり、現在で言うところの大晦日に匹敵するような、一年の大きな節目なんですね。同時に、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じやすいといわれていたため、平安時代では宮中で厄祓いをする「追儺(ついな)」という儀式が行われていました。これは、方相氏(ほうそうし)と呼ばれる怖いお面をつけた人が、悪霊を追い払うもの。もともと"怖い側"が追い払う役だったのが、いつしか立場が逆転して「鬼」に転じ、「豆撒き」のルーツになったといわれています。

ではなぜ、豆なのか?豆は「魔滅(まめ)」であるという風習が中国から伝わり、邪気を祓うものと言われてきた説が有力です。さらに撒くのは、炒った豆ですよね。「炒る」が「射る」に通じていると同時に、火を使って炒ることで鬼を封じ込めることができるから、と言われています。

しかし面白いのが、広く伝わっていくうちに地域色がついた習わしになること。たとえば北海道をはじめ東北などの北国では、よく落花生が豆撒きに用いられます。これは「雪深い中でも拾いやすく、食べやすいから」「カロリーが高い落花生は、寒さの中でエネルギー源となるから」など諸説あるようです。また、「年の数だけ豆を食べる」ということは全国区の風習ですが、地域によっては「年の数+1個」だったりと、これも特色があります。

そして、恵方巻。その年の恵方の方角を向いてかぶりつくことで福が授かるというものですね。今年の恵方は「南南東」です。もともとは「福を(海苔で)巻き込む」ゲン担ぎがルーツといわれており、関西圏でポピュラーな習わしですが、近年は全国に普及してきましたね。また、恵方は「その年のめでたい方角」ということもあり、その方向に向かって豆を投げたり、お神酒を飲んだり、室内の恵方の方角にお札を貼ったりしてもご利益があるといわれることもあります。

また、窓や玄関先に、葉の尖った「ひいらぎ」や、臭みのある「イワシの頭」を魔除けとして置いておくことで、鬼が退散するという習わしも。豆を体にこすりつけて厄を移し、街の十字路や川などに置いてくるといった面白い風習も地域によってみられるようです。
「鬼は外、福はうち」というお決まりのフレーズも、地域によって異なる場合があるのをご存じでしょうか?

たとえば「鬼は内」。鬼を招き入れてどうするの?と思いがちですが、奈良県の金峯山寺(きんぷせんじ)などでは「鬼を仏門に帰依させて改心させる」意味合いで、「鬼は内、福も内」と言ったりします。関東圏では、鬼怒川温泉の「鬼まつり」や、群馬県藤岡市の鬼石地区で毎年2月3日に開催される「鬼恋節分祭」でも「鬼は内」。鬼のつく地名のところに多いようです。

鬼の改心といえば、京都・蘆山寺の節分行事「追儺式鬼法楽(ついなしきおにほうらく)」。境内で暴れまわる三匹の鬼が登場するものの、護摩供の秘法や、鬼めがめて撒かれる蓬莱豆と福餅などのパワーで、鬼はあえなく退散します。その後、改心した鬼たちの前に見物客の行列ができ、鬼は相手の体の悪いところを撫でて、病気平癒を祈願するというものです。鬼にご利益をもたらされるというのがとても珍しいですよね。

奈良県吉野郡の天河大弁財天社も「鬼は内」。天川社の社家は、役行者の供に祀られている前鬼・後鬼の子孫と言い伝えられていて、節分の前夜には「鬼の宿」という神迎えの神事が行われます。鬼は、物事を正しく見るという古来の信仰から、ここでは「神」と見なされ、握り飯や梅干し、お布団、縁側には真水を入れた桶を供え、鬼を迎い入れるという神事です。

また、京都府福知山市にある大原神社の節分行事では「鬼は内」だけでなく「福は外!」とも発します。これは鬼、つまり厄は神社に迎え入れ、その代わりに福を神社から氏子の家庭に送るという意味合いなのだとか。その背景には、この地をかつて収めていた藩主、九鬼氏に対する配慮から「鬼、ウェルカム!」になったという説もあります。

さらに変わったところでは、埼玉県秩父市の三峯(みつみね)神社。ここの節分行事では「ごもっとも棒」と呼ばれる棒に対して「ごもっとも様!」という掛け声を発します。この棒はすりこぎのような形をしていて、男性の象徴と見なされています。「ごもっとも様!」と掛け声を発することで子宝に恵まれるという言い伝えがあるんです。ひとえに節分といっても、実にさまざまですね。
■蘆山寺
 ホームページ:http://www7a.biglobe.ne.jp/~rozanji/
■天河大弁財天社
 ホームページ:http://www.tenkawa-jinja.or.jp/
■大原神社
■三峯神社
 ホームページ:http://www.mitsuminejinja.or.jp/
首都圏近郊でも、2月3日にはお寺をはじめとした様々なスポットで豆撒きなどのイベントが開催されます。さっそくご紹介してみましょう。

まずは池上本門寺の、節分追儺式。除災得幸を願う節分追儺の法要と、福男・福女による豆撒きが行われ、例年多くの人びとで賑わいます。当日、午後1時から練行列(徳持会館〜池上本門寺)が行われたのち、午後2時から祈祷法要、午後3時から境内大桟敷での豆まきです。

このお寺の節分行事の特色は、毎年多くの格闘家が参加すること。同寺には日本プロレス界を創り上げた故・力道山の墓があり、昭和52年に故・ジャンボ鶴田がお墓参りを兼ねて節分会に参加したことがきっかけになったそうです。今年は秋山準選手や武藤敬司選手、曙選手、そして昨年引退の花道を飾った天龍源一郎さんらが参加予定とのことです。プロレスラーならではの豪快な豆撒きに期待したいですね!また、築地市場のそばですので、参加後は魚介グルメを楽しむのもアリです。

さてお次は、こちらも有名な成田山の節分会。大本堂・正面特設舞台にて、 午前11時〜、午後1時30分〜、午後4時〜と1日3回開催されます。計3回で、大豆860kgと千葉県らしく殻付き落花生が400kg、撒かれる予定です。さらに、1回につき365体の「剣札(けんまもり)」というお守りも同時に撒かれ、入手しようとする多くの人びとが手を伸ばします。

気になる参加者は、成田山と縁の深い市川宗家から、十一代目市川海老蔵さん(第1回のみ)、そして大相撲から横綱・白鵬、大関・稀勢の里、前頭・隠岐の海と遠藤。人気力士、そろい踏みです!毎年テレビで放映されていますよね。また、例年NHK大河ドラマの出演者が参加するのも成田山の節分ならでは。今年は『真田丸』の真田昌幸役、草刈正雄さんらが参加予定です。

そして、浅草寺の節分会。豆撒きの行事を大々的に開催した最初のお寺といわれ、その様子は江戸時代の書物「江戸名所図会」にも載っています。

現在は1日二回(午後12時〜/午後2時〜)行われ、練行列の後、年男による豆撒きと、三大寺舞(じまい)のひとつである「福聚(ふくじゅ)の舞(七福神の舞)」の奉演が行われます。

時代装束をまとった、どこかユーモラスで愛嬌のある七福神が登場しますよ。また、午前10時からは本堂前にて、浅草寺幼稚園の園児たちによる豆撒きが行われます。こちらも微笑ましい風景を眺めることができるオススメの演目です。

なお、浅草寺の豆撒きは「観音さまの前には鬼はいない」という伝えから、掛け声は「鬼は外」ではなく「千秋万歳(せんしゅうばんぜい)福は内」と唱えます。こちらもぜひ現地で満喫してくださいね。

皆さんのお住いの近くのお寺でも、節分会が開かれているかもしれませんね。ぜひ今年は福を授かりに、ちょっとお出かけしてみてはいかがでしょう。
■池上本門寺
 ホームページ:http://honmonji.jp/
■成田山
 ホームページ:http://www.naritasan.or.jp/
■浅草寺
 ホームページ:http://www.senso-ji.jp/
今後の特集の参考にさせていただきます。
記事が面白いと感じましたらクリックお願いします。
  じょいふるねっとは
マンションライフに
快適なインターネット
接続環境を提供します。
 
ご意見・お問い合わせ
じょいふるねっとに関するご意見、お問い合わせは下記リンク先のお問い合わせフォーム、もしくはデジタルコミュニケーション株式会社までお電話にてご連絡ください。
 
トップページじょいふるねっとについて生活情報エンターテイメント便利リンクよくあるお問合せ個人情報のお取り扱いについてお問い合わせ