次にご紹介するのは、千葉県勝浦市のご当地麺、勝浦のタンタンメン。勝浦市は古くから漁業により栄え、カツオ・イセエビの水揚げ量は全国トップクラス。天正年間より400年余の歴史を誇る朝市は、岐阜の高山、石川の輪島と並んで日本三大朝市と称されている、歴史ある漁業の街です。
そんな漁業の街のタンタンメンは一般でいうところのゴマ味の担々麺とは見た目も味も大きく違います。それは、見た目がとても赤くて、そして味もホット!もともと当地の海女さん・漁師さんが寒い海仕事の後に、冷えた体を温めるメニューとして地元に定着してきたもので、いわば漁師町に根付いたソウルフード。今では漁師さんや海女さん達だけではなく、海から上がったサーファー達にもこのホットなご当地麺が身体を温めるメニューとして人気沸騰しています。
基本スタイルは、醤油をベースにしたスープに中華麺が入り、具材としてこれまたラー油や唐辛子で炒めた玉ねぎと豚挽き肉が載っています。
一般的な担担麺に使われるゴマや芝麻醤は使用しないのが特徴で、一見激辛メニューに見えますが、食べてみるとラー油の辛さとタマネギの甘み、挽き肉の旨みが絶妙なバランスで後を引くんです。
もちろんお店によってそれぞれニラやひき肉が入ったりと、上に乗るトッピングも様々で店舗の個性があり、同じ市内でもお店によってバラエティ豊かな味が楽しめるとのことで、リピーターも多く人気を博している。
発祥は勝浦市にあった大衆食堂の「江ざわ」とされており、この店主が担担麺の存在を知り、再現してメニュー化しようと取り組んだが、当時ゴマの風味を出す調味料の芝麻醤が手に入らなかったことで試行錯誤した結果、勝浦タンタンメン独自の味が生み出されたそう。
今では地元に根付いたグルメとなり、勝浦地区いっぱいに広がりを見せており、焼肉店や喫茶店など、様々なジャンルの飲食店約40店舗で提供されています。
こちらも他のご当地麺、同様にご当地カップ麺になり、コンビニエンスストアに商品が列びましたが、それだけにとどまらず勝浦タンタンメン味の関連商品も多数登場し、地元のグルメの味が、今では全国で愛される味となっています。
ちなみに勝浦タンタンメンは商標登録されており、ONE勝浦企業組合が本場、勝浦タンタンメンの味を守っている。
熱血!!勝浦タンタンメン船団のホームページでは、正会員の店を紹介しているので、是非勝浦まで足を運んでほしい。詳しくは熱血!!勝浦タンタンメン船団のホームページをチェックしてみよう。