夏の岩牡蠣シーズンが終わり、"R"がつく月(Septenber〜April)に食べるべきとされる真牡蠣のシーズンがやってきました。
日本の真牡蠣の産地といえば、広島を筆頭に宮城、北海道などが有名です。夏に産卵を迎えた真牡蠣は、秋から次の産卵に向けて栄養をため込み始めます。旬となるのは1〜3月。プリプリしてクリーミーな牡蠣となります。
しかし、「その季節まで待てない!」という方におすすめしたいのが、北海道・厚岸(あっけし)産の牡蠣です。
今年、連続して北海道に台風が上陸したこともあり、例年に比べると稀少とのことですが、例年10月1日から10日間、現地で開催される「あっけし牡蠣まつり」は今年も開催予定とのことです。
厚岸が他の名産地と異なるのは、水温が低く、温度変化が少ないこと。水温が低く成長のスピードが遅い分、じっくりと栄養をため込みます。この成長スピードを調整することで、日本では厚岸産の真牡蠣のみ、一年中出荷されています。また、厚岸湾は海水と淡水がまじりあう特殊な海域であるため、それぞれの栄養がじゅうぶんに取りこまれ、コクがあってミルキーな牡蠣に成長するのが特徴です。
食べ方は皆さんご存じのとおり。焼いてよし、鍋に入れて煮てよし、カラリと揚げたカキフライも、牡蠣本来の美味しさがよくわかる料理ですよね。なお近年では、都内にも牡蠣をメインとした牡蠣小屋がいくつも出現しています。ぜひ今年の秋から楽しんでみてはいかがでしょう。