「週末のハイキングで伊豆大島!?」。そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、伊豆大島は思いのほか近く、気軽にアクセスできることをご存じですか?
伊豆大島へアクセスするルートはいくつかありますが、おすすめはJR浜松町駅の程近くにある竹芝客船ターミナルからの高速ジェット船利用です。通常の客船に比べて揺れが少ないうえ、伊豆大島まで最短で約1時間45分。午前8時35分の便に乗れば午前10時20分には伊豆大島の港に着き、たっぷりと遊べます。
伊豆大島は、夏は海遊び、冬は花が咲き誇る「椿まつり」が有名です。しかしなんといっても圧巻なのが、島の中央にそびえる標高758mの三原山周辺を巡るハイキング。三原山は過去の噴火の影響で、山の西側は緑で覆われ、東側は砂漠(!)が広がるという、本州ではなかなかお目にかかれない地形をなしています。
西側は、三原山山頂口からハイキングルートが整備されていて、三原山の火口まで往復で約1時間半です。昭和61年の噴火でできた山腹の噴火口は一見の価値あり!グランドキャニオンのような迫力を身近に感じることができます。
一方、東側も見応え十分!三原山の麓には広大な黒砂が広がっていて「裏砂漠」と呼ばれています。実は公的に「砂漠」という名がついた地名は、日本でここしかありません。ちなみに鳥取砂丘は、砂漠ではなく「砂丘」なんですね。訪れた人の誰もが「ここって日本!?しかも東京!?」と驚かれることでしょう。
さて、そんな大島のグルメといえば、温暖な気候のもとで育った「明日葉」を使った料理。島内各所の飲食店で、明日葉の天ぷらやお蕎麦などに舌鼓を打てます。
もうひとつおすすめしたいのが「べっこう寿司」。新鮮な白身魚、その切り身を醤油に漬けてお寿司にしたものです。
醤油は、島名産の青唐辛子を漬け込んだ「唐辛子醤油」。ご覧のとおり、美しいべっこう色に漬けあがり、ほのかにピリッとした味が魚の旨みを引きたてています。
伊豆大島ハイキングは、お住いの地域によっては日帰りも可能です。しかし、実際に訪れてみると「もっとゆっくりしたい」「いろいろな名所を見たい」と感じるでしょうから、おすすめは1泊することです。1泊することによって生まれるメリットは、なんといっても温泉でしょう!
島の公共温泉露天風呂「浜の湯」では、海に沈む夕陽を眺めながら温泉を楽しむことができます。また、三原山7合目にある大島温泉ホテルの露天風呂からは、眼前にそびえる雄大な三原山を眺めつつの温泉浴が可能です。
日頃の悩みが吹っ飛ぶような、大地のパワーを感じる絶景に"東京都で出会える"驚きと喜びを、ぜひ感じてほしいと思います!