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特集記事【2016年11/20日号】

寒さを感じる日がだんだんと増え、そろそろコートが欲しくなる季節です。郊外の紅 葉は今がピークですが、肌寒い日には 紅葉狩りのついでに温泉でも立ち寄りたくなりますよね。

そこで今月は、おすすめの温泉地の紹介。 しかし、それだけではありません!ご当地に古くから伝わる郷土料理はもとより、ご当地食材などを駆使した新しいグルメなど、 舌もお腹も満足できる"グルメな温泉"を探してみました。

秋のハイキングを楽しみつつ、温泉と腹ごしらえの贅沢な休日、いかがですか?
西伊豆・堂ヶ島といえば、遊覧船での洞窟めぐりや"伊豆の松島"と呼ばれる島々へのクルージングが魅力。

海に浮かぶ三四郎島と陸地が、干潮時に干上がった"砂の道"でつながる「トンボロ現象」は日本でもかなり珍しい現象です。加えて、大海原に沈む夕日の美しさにも定評があります。こうした風景を眺めつつ、ゆったり温泉を満喫できる"オーシャンビュー"施設の多さが、堂ヶ島の大きな魅力です。

おすすめは、トンボロ現象が起きる三四郎島が真正面に位置する、立ち寄り湯も可能な施設「海辺のかくれ湯清流」。海辺の露天風呂は、渚の音と潮風を体感しながら入浴できる醍醐味があり、まさに海辺の特等席。

「えんまん」「だんらん」といった貸切風呂も堂ヶ島の海沿いに位置し、家族やカップルでゆったりと、贅沢なひとときを過ごすことができます。

この地の立ち寄り湯の代表格、沢田公園露天風呂にもぜひ足を運んでいただきたいところ。

浴室は無垢の自然の醍醐味を演出する岩風呂で、男女ともに4〜5人も入れば一杯になるほどの広さですが、駿河湾を見下ろす高台にあるため解放感は随一。

夕日が差し込む中、遊覧船が静かに行き交う海を眺めつつの温浴は、リーズナブルでありながら、なんとも贅沢です!

さて、この季節のグルメといえば、やっぱり海の幸。旬を迎える伊勢海老は説明不要の美味しさです。

また、堂ヶ島でも南伊豆・下田名物「下田S級サザエ」が楽しめるところもあります。磯採りのサザエに比べると3倍以上のボリュームを誇る贅沢なサザエです。

その一方で今回紹介したいのは、堂ヶ島の伝統食をアレンジしたご当地B級グルメ「しおかつおうどん」です。

しおかつおは、カツオ漁で栄えた田子港を中心に、西伊豆に古くから伝わる保存食。丸ごと塩に漬け込み、じっくりと乾燥させてつくります。お正月には神棚に「正月魚」として供えられる縁起物でもあり、三が日が過ぎると神棚からおろして食べる習わしもあるのだとか。その食べ方は多彩で、薄切りした切り身を焼いて食べたり、焼いた身おご飯に乗せてお茶漬けにしたり、酢で塩抜きして酢の物にすることもあります。

しおかつおうどんは、ふりかけ状にしたしおかつおをゆでたうどんにかけ、ネギやノリなどをあしらって食べる料理。さっぱりした味わいが魅力で、うどん以外にもラーメンやすしなど、西伊豆の複数の飲食店でその味を堪能することができます。ぜひ一度味わってみてほしい逸品です!
■温泉のご紹介(西伊豆町観光ガイド)
■海辺のかくれ湯清流
 ホームページ:http://www.n-komatu.co.jp/
日本三名瀑のひとつ、袋田の滝があることで知られる茨城県久慈郡大子町(だいごまち)。

今の季節は紅葉狩りを楽しむ観光客で賑わいをみせています。加えて、11月3日(木)から 1月にかけて、袋田の滝ではライトアップイベント「大子来人/2016」を実施中。紅葉の時期が 過ぎても荘厳で幻想的な滝の風景を楽しめます。

しかしながら、夏とは違って気温が低い昨今です。ぜひとも冷えた体を温めてくれる温泉を 満喫したいですよね。この地にはいくつかの小ぢんまりとした温泉郷があり、そのひとつが 大子温泉です。

日帰り温泉施設「森林の温泉(もりのいでゆ)」は、森の中に位置する町営温泉保養センター。 森との一体感を楽しめる大露天風呂をはじめ、気泡風呂や打たせ湯なども楽しむことができます。

この地ならではといえるのは、10月から1月中にかけて楽しめる「りんご風呂」。実は奥久慈は りんごの産地としても知られ、「りんご風呂」は同施設だけでなく、この地の旅館や温泉施設の 冬の風物詩となっています。

そのお風呂は、甘酸っぱい香りが立ち込める天然のアロマが魅力。 心ゆくまでリラックスすることができますよ!

さらにもうひとつ、大子温泉の名物といえば「奥久慈しゃも」。いわゆるブランド地鶏で、 栄養価の高い飼料を与えつつ、広い鶏舎で適度な運動を促して育った鶏は、低カロリーで 高たんぱく。確かな歯ごたえと旨みを備えています。日帰り温泉施設「袋田温泉 関所の湯」では、 渓流のせせらぎに耳を傾けながら開放的な露天風呂を楽しんだ後、様々な奥久慈しゃも料理を 楽しむことができます。

定番の「奥久慈しゃもそば」をはじめ、この季節にふさわしい 「奥久慈しゃもの釜めし」や、ふんわり優しい味の「奥久慈しゃもの親子膳」、 「奥久慈しゃもピザ」や「奥久慈しゃも御膳」など、楽しみ方いろいろです!

ぜひ、袋田の滝をはじめとした晩秋の自然と、天然の温泉、この地ならではのしゃも料理を セットで楽しむ休日を過ごしてみてください。
■森林の温泉(もりのいでゆ)
 ホームページ:http://www.morinoideyu.com/
■袋田温泉 関所の湯
 ホームページ:http://sekisyo-no-yu.com
栃木県を代表する観光地、那須塩原。アウトレットや各種ミュージアム、「那須どうぶつ王国」「アルパカ牧場 那須ビッグファーム」など、多彩なレジャースポットが人気です。避暑地として名高いエリアですが、紅葉が美しい秋や多種多彩なウィンターレジャーが楽しめる冬にも多くの観光客で賑わっています。

温泉を楽しむのなら、塩原温泉。約60軒もの宿があり、単純泉や硫黄泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉など様々な泉質の湯を堪能することができます。

おすすめは「明賀屋本館」さん。複数の泉質の湯を楽しむことができることに加え、源泉掛け流し。十種ものお風呂を堪能することができます。なんとも魅力的なのが川岸露天風呂。

すぐ目の前を川が流れるロケーションは、まさに秘湯感覚!せせらぎの音を聞きながら、自然と一体化する貴重な体験をぜひ味わってみてください。

また、塩原温泉は気軽に足湯が楽しめる施設の多さも特長のひとつ。

おすすめは、日本最大級の足湯施設「湯っ歩の里」です。鏡池をぐるりと囲む、全長60mにも及ぶ足湯回廊では、四季折々の自然を眺めながら友人やご家族とゆったり過ごせます。

源泉から直接引いた温泉が飲める飲泉堂や湯滝などもあり、園内は回遊庭園として巡れるようになっています。

そんな塩原温泉で注目を集めているグルメがあります。それが「とて焼き」なるもの。

その昔、塩原の交通機関として活躍していた「トテ馬車」のラッパ型のクラクションに似ていることから、その名がつきました。生地は一見するとクレープのようですが、ご当地の牛乳や卵を使い、どちらかというとカステラに近いふわふわ感があります。

さらに、とて焼の魅力は、具材のバリエーションの豊富さ。塩原温泉郷には、とて焼きをメニューに掲げるお店が10以上もあります。具材はお店によってさまざま。お菓子の今井屋製菓では、生クリームや粗挽きのきな粉、黒ミツ寒天をあしらった「黒ミツきな粉とて」、お食事処の銚子屋では、煮込んだ豚肉とスクランブルエッグ、大根をあしらった「角煮とて」、割烹旅館の湯の花荘では「キンピラ地鶏とて」、幸楽寿司では「寿司とて」といったぐあいに、スイーツから軽食までバラエティーに富み、とて焼きのスタンプラリー「とてはしご」も人気です。お腹の空き具合に合わせていろいろと選べるのがいいですね。とて焼きを販売している目印は、お店に立っているノボリ旗。ぜひとも、とて焼き片手に温泉郷をそぞろ歩いてみてはいかがでしょう。
■明賀屋本館
 ホームページ:http://myogaya.com/
■湯っ歩の里
■お手軽グルメ とて焼(塩原温泉郷公式ページ)
今後の特集の参考にさせていただきます。
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