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特集記事【2016年12/20日号】

岩や木に、ひし形状の紙「紙垂(しで)」が垂れ下がった注連縄が巻かれているのを見たことはありませんか?

これは一般的に、その岩や木が「ご神体」ですよ、という意味をなしています。字面だけみると神様のように思えますが、神様そのものではなく"宿る場所"という意味です。それゆえ「依り代(よりしろ)」と呼ばれることもあります。平らな岩だと「磐座(いわくら)」とも。神様が降りてきて、そこに鎮座するというわけです。

すなわち注連縄や紙垂は、ここから先が聖域ですよ、と知らせる"結界"です。ちなみに岩や木だけでなく、日本酒をつくるところでは樽に紙垂を巻いたりします。樽に神様を宿してお酒をつくるわけです。また、大相撲で横綱が土俵入りする際、まわしには紙垂をつけています。横綱も、邪気を祓う聖なる存在ということなんですね。

今回のパワースポット特集は、そんな"聖域"ともいえる巨木や巨岩に注目してみました。原始的で力がみなぎる様を、ぜひ実際に体感してもらいたいと思います!
東京都府中市にある大國魂神社。その参道に連なっているのが"馬場大門のケヤキ並木"。ケヤキの並木としては日本で唯一、国の天然記念物に指定されています。

かつて府中には、武蔵国の国府が置かれていました。国府とは政治の中心地のこと。府中の「府」の字もこれに由来します。

その跡地に開かれたのが大國魂神社です。ケヤキ並木は、源頼義、義家が、平安時代後期に起きた戦「前九年の役」で戦勝を祈願し、見事に勝ちを収めた御礼として1000本のケヤキを植樹したことが始まりだといわれています。

その後も同神社は、多くの神様が集まる「総社」として信仰を集めてきました。かの徳川家康も、関ヶ原の合戦や大坂の夏の陣・冬の陣で戦勝した御礼として、ケヤキの植樹に加えて馬場を献上。ケヤキ並木の両側には、かつてその馬場がありました。それゆえ「馬場大門」なんですね。

現在、200本ほどのケヤキが並木道をかたちづくっています。中には家康の時代、江戸初期に植えられた老木も残っているとか。この道を通るだけで、清々しい心持ちになることができます。

その並木道を通り抜けると、そこは大國魂神社。広い境内は凛とした空気が広がります。大鳥居の脇にあるケヤキの巨木、さらに本殿の裏には樹齢1000年といわれる大イチョウ。

紙垂が巻かれた巨木は、雄々しくも物静かなパワーを放っています。都内でこれらの巨木と、胸のすくような並木道に出会える場所はとても貴重!ぜひお気軽に出かけてみてください。
■馬場大門のけやき並木(府中観光協会)
■大國魂神社
 ホームページ:https://www.ookunitamajinja.or.jp/
茨城県日立市にある御岩神社は、近年パワースポットとして注目を集めている神社です。

「御岩」という名前からして、古代のパワーがみなぎっていそうですよね。実際、この神社のある「御岩(かびれ)山」は古代信仰の聖地といわれ、縄文時代の祭祀の遺跡が発掘されています。創建の古さがうかがえます。以降も、多くの山伏がこの地で修行を行ってきました。さらに水戸藩の祈願所でもあり、水戸黄門として知られる光圀公をはじめ歴代の藩主が祈願したといわれています。

御岩山には御岩神社、かびれ神宮、斎神社などいくつかの社があり、奈良時代初期に編纂された、日本最古の"地方誌"といえる「常陸国風土記」にも記述されているほど、そのルーツは古いもの。全山での総祭神は一八八柱。すなわち、188もの神様に出会える地ということです。

今でも御岩山は"神域"ですので、敬虔な気持ちで入山してほしいと神社も促しています。しかし、一歩足を踏み入れると、誰もが自然と敬虔になるはず。至るところに点在している巨石・巨岩・奇岩――とても厳かでゆったりとした時間が流れていることがわかります。なお、御岩神社から御岩山までは片道約40分です。

もうひとつ、ぜひとも注目したいのが、御岩神社のご神木である三本杉です。

幹の周囲は約9m、高さは約50m。地上3mほどの地点で三本に分かれ、それぞれが寄り添うようにしてまっすぐ天に伸びています。三本杉といっても、厳密には1本なんですね。

1本が3本に分かれたのか、はたまた3本が成長する中で1本に合わさったのかは分かりません。しかし、眺めているこちらも背筋が伸びるような気持ちになるから不思議です。

ぜひ足を運び、実際にそのパワーを体感してみてください。
■御岩神社
 ホームページ:http://www.oiwajinja.jp/
百聞は一見にしかず。写真をご覧いただくだけで、そのパワーが伝わってきそうな迫力ですよね。ここは山梨県にある石割神社。皆さんご存じの山中湖の北側にある、標高1143mの石割山、その8合目付近にあります。

鳥居をくぐると、山の木々の間にまっすぐ伸びる参道の石段。その数は、およそ400段あり、アスリートが階段トレーニングで活用していることもあります。階段を上がり、境内に足を運ぶと、まず目につく巨大な岩。その岩こそが、神様が宿るご神体です。日本神話として有名な、アマテラスオオミカミが籠ってしまった「天の岩戸」伝説があるのも、このご神体ゆえでしょう。

岩には漢字の「石」の字のように亀裂が入っていて、その裂け目は人がひとり通れるくらいの道になっています。そこを3回通り抜けると開運につながるといわれていますので、ぜひ通ってみてください。石のパワーに包まれるような感覚になることでしょう。なお、悪事を働いている人は、通り抜ける際に両側の石に挟まれてしまうのだとか!映画「ローマの休日」にも登場した「真実の口」のようですね。東西を問わず、こうした習わしがあるのも面白いところです。

また、石の裂け目からは岩清水が沁み出ていて、これが眼や皮膚の病にご利益があるという話もあります。

なお石割山は、山中湖周辺のハイキングコースとしても有名です。山の入り口から神社を経由し、登山ハイクを楽しむコースは正味約3時間ほど。山頂から眺める山中湖、そして霊峰・富士山の姿にもパワーをもらいましょう!

なお、冬場は地面が凍ってすべりやすくなっているため、登山に不慣れな方は雪解けの時期を待ってからお出かけください。
■石割神社(山中湖村 観光課公式サイト)
今後の特集の参考にさせていただきます。
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