茨城県日立市にある御岩神社は、近年パワースポットとして注目を集めている神社です。
「御岩」という名前からして、古代のパワーがみなぎっていそうですよね。実際、この神社のある「御岩(かびれ)山」は古代信仰の聖地といわれ、縄文時代の祭祀の遺跡が発掘されています。創建の古さがうかがえます。以降も、多くの山伏がこの地で修行を行ってきました。さらに水戸藩の祈願所でもあり、水戸黄門として知られる光圀公をはじめ歴代の藩主が祈願したといわれています。
御岩山には御岩神社、かびれ神宮、斎神社などいくつかの社があり、奈良時代初期に編纂された、日本最古の"地方誌"といえる「常陸国風土記」にも記述されているほど、そのルーツは古いもの。全山での総祭神は一八八柱。すなわち、188もの神様に出会える地ということです。
今でも御岩山は"神域"ですので、敬虔な気持ちで入山してほしいと神社も促しています。しかし、一歩足を踏み入れると、誰もが自然と敬虔になるはず。至るところに点在している巨石・巨岩・奇岩――とても厳かでゆったりとした時間が流れていることがわかります。なお、御岩神社から御岩山までは片道約40分です。
もうひとつ、ぜひとも注目したいのが、御岩神社のご神木である三本杉です。
幹の周囲は約9m、高さは約50m。地上3mほどの地点で三本に分かれ、それぞれが寄り添うようにしてまっすぐ天に伸びています。三本杉といっても、厳密には1本なんですね。
1本が3本に分かれたのか、はたまた3本が成長する中で1本に合わさったのかは分かりません。しかし、眺めているこちらも背筋が伸びるような気持ちになるから不思議です。
ぜひ足を運び、実際にそのパワーを体感してみてください。