"下仁田ネギ"で有名な、群馬県富岡市下仁田町。この地の観光名所といえば、なんといっても妙義山(みょうぎさん)です。
妙義山は赤城山、榛名山とともに上毛三山に数えられる山で、日本三大奇景のひとつでもあります。画像をご覧いただくだけで、その風光明媚ぶりが伝わってきますよね。明治45年にはイギリス人の宣教師であり登山家のウォルター・ウエストンがこの山をロープを使って2人がかりで登る技術を日本人に教えたことから、日本における近代登山発祥の地でもあります。
岩を登るダイナミックなコースだけでなく、気軽にハイキング気分で登ることができる「石門めぐり」コースや「関東ふれあいの道」コースも人気。
例年、紅葉の季節は多くの人々がこの地を訪れますが、負けじと素晴らしいのが春です。妙義山の南側の山麓に広がる「さくらの里」では、例年4月中旬から5月上旬にかけて、約45種・5000本の桜が咲き誇ります。
ソメイヨシノをはじめ、カンザンやフゲンソウ、ミシマザクラ、ヨウキヒなど、様々な種類の桜が時期をずらして咲くため、比較的長く桜のシーズンが楽しめます。切り立った岩肌が雄々しい妙義山を背景に咲く山桜。街中は当然ながら、ちょっと他でもなかなかお目にかかれない風景です!
気軽に楽しむのなら、「さくらの里」と「石門めぐり」を両方楽しむのがおすすめ。石門めぐりコースの途中には「かにの横這い」「つるべさがり」などの鎖場もありますが、迂回もできるので体力に応じて楽しむことができます。
そしてもうひとつ、この地でおすすめしたいグルメがあります。それは「峠の釜めし」。妙義山から約5kmほどの距離に「峠の釜めし本舗 おぎのや 横川本店」があります。
かつては、信越本線の横川駅から軽井沢駅へ向かう列車の定番駅弁でしたが、1997年に同区間は廃止になりました。以降はデパートの物産展やサービスエリアでの販売がメインになりましたが、やっぱりその美味しさは変わりません!陶器の器に、甘辛く煮た鶏肉やたけのこ、栗、箸休めにちょうどいいアンズ、さらにダシの利いた炊き込みご飯。同店は土日祝日、午前9時オープンですので、「峠の釜めし」をゲットして、妙義山で食べるという贅沢をぜひ味わっていただきたいと思います。