栃木県の北東部に広がる大田原市は平家物語に登場する弓の名手、那須与一ゆかりの地。歴史と自然が色濃く残り、リゾート地としても名高い那須高原からも近い距離にあります。
そんな大田原市は、とうがらしの名産地。生産量がピークだった昭和38年頃は、秋になると赤く色づく唐辛子畑が風物詩だったそうです。その後、生産量は減少傾向にあったものの、平成になって「とうがらしの郷」の復活を目指し、生産者の募集や小中学校での苗栽培などさまざまな試みを実施。再び脚光を浴びるようになってきました。
この地で栽培されているとうがらしは、大田原発祥の「栃木三鷹(とちぎさんたか)」という品種です。辛みの強さと色の鮮烈さはもとより、収穫量や乾燥・保存勝手の良さなども兼ね備えています。
栽培が盛んになったら、次はご当地グルメ!大田原市には、この栃木三鷹を使ったピリ辛料理を出すお店が点在しています。
同市内の「中国料理 応竜」の人気メニューは、その名もズバリの「とうがらしラーメン」。大田原名産のとうがらしを麺にも練りこむ年の入りようで、ごまみそをベースに十数種類のスパイスをブレンドしてつくりあげたスープとの相性も抜群!さっぱりとした食感のチンゲン菜とも良く合います。ちょっと辛いのは苦手…という方にはハーフサイズでのお試しもおすすめですよ。また、具だけでなく皮にも栃木三鷹唐辛子を練りこんだ「とうがらし焼き餃子」も併せてご賞味ください。
さて、もうひとつ大田原市が発信するとうがらしグルメがあります。それが「さんたからあげ」。大田原産のとうがらしは栃木三鷹ですので、三鷹(さんたか)のから揚げという意味で「さんたからあげ」なんですね。
画像は大田原市の「中国料理 華」のさんたからあげです。香ばしくカラリと揚げた鶏肉と、同店特製の食べるラー油を組み合わせた逸品!辛みの奥からじんわりと旨味がやってくる…そんな味です。同店の人気メニュー「旨辛ラーメン」と共にお楽しみください。
なお大田原市では、他にも「とうがらしどら焼き」などのスイーツを出すお店や、お土産に最適なとうがらし加工品などもさまざまなお店で売られています。とうがらしを探すお散歩に出かけてみるのもいいですね!