紅葉に秋を感じつつ、落ち着いた心持ちで訪れたい寺社仏閣。紅葉が美しいおすすめスポットを3つ、ご紹介しましょう。
まずは千葉県平賀にある日蓮宗の寺院、長谷山本土寺(ちょうこくさんほんどじ)。1277年に開堂されたといわれている、由緒あるお寺です。近年は、春の桜に始まり初夏の花菖蒲、あじさいと、境内には5万本以上の花が咲き渡る寺としても有名です。
秋の紅葉も見事の一言!例年11月下旬頃にピークを迎える境内の紅葉は、山もみじ、大盃、さらに関東の気候に合うように品種改良した「秋山紅」と呼ばれる三種のもみじが中心となり、約1,500本が彩ります。
本堂をはじめ五重塔、像師堂、開山堂、仁王門や鐘楼など、味わい深い建築も多いため、それらのたたずまいと紅葉のコントラストを心ゆくまで楽しめることでしょう。
続いては、埼玉県新座市にある金鳳山平林寺(きんぽうざんへいりんじ)。南北朝時代に創建した禅寺であり、現在も禅宗僧侶の修行の場として知られています。
13万坪もの広大な境内に広がる雑木林は、僧侶が修行する環境を保全する役割も担っており、昭和43年に国の天然記念物に指定されています。昔ながらの武蔵野の風情を今に残す、貴重な林です。秋になると木々は色づき、例年の見頃は11月中旬から12月下旬にかけて。境内の西に位置するもみじ山をはじめ、随所で美しい日本の秋の姿を見せてくれます。
なお、平林寺のはす向かいにある睡足軒の森(睡足軒、紅葉亭)も隠れた紅葉の名所ですが、残念ながら茅葺の工事のため平成31年3月末まで休園となっています。来年の楽しみにとっておきましょう!
最後は、神奈川県伊勢原市にある雨降山大山寺(あぶりさんおおやまでら)。開山は755年と古く、今日に至るまで厚い信仰を集めてきました。厄を払う「かわらけ投げ」ができることでも有名。「かわらけ」という土器を崖下に向かって投げると厄除けとなり、さらに崖下にある福輪と呼ばれる輪をかわらけが通り抜けると、幸運がもたらされると伝えられています。
紅葉の名所としても名高く、秋には毎年もみじ祭りが開催されています。とりわけ彩りが美しいのは本堂前の参道あたり。11月17日(土)から25日(日)にかけては恒例の紅葉ライトアップが行われ、幻想的な"和"の風情が境内に広がります。
心静かにお参りしながらの紅葉狩り、ぜひ満喫してくださいね!