日本のミニシアターを語るうえで外せないのが、アップリンクです。シアターだけでなく、映画製作・配給、映画のバイイング、映像ソフト製作・販売などを手掛けています。
1987年に配給会社としてスタートしたアップリンクは、1995年に渋谷に「UPLINK FACTORY」を開設。
映画の上映はもとより、音楽などのイベントやバーカウンターを配したカフェシアターとしてカルチャーを牽引してきました。
現在、「UPLINK FACTORY」には3つのスペース(スクリーン)があります。いわばシネコンのミニ版、ミニシアター・コンプレックスです。席数はそれぞれ58席、45席、41席。スクリーン1は、通常夕方まで映画館として運営され、以降はトークショーやライブ、ダンスパフォーマンス、試写会など多目的に活用されます。また、スクリーン3はリラックスして鑑賞できるソファをセンター部分に配置しています。
なお、1週間単位で無料でクリエイターに開放しているギャラリーや、DVDや書籍、Tシャツなど映画関連グッズを取り扱うショップもあります。
1階のカフェレストラン『タベラ』もアップリンクの運営。「異国の地で立ち寄ったカフェ」というコンセプトの内装を施した中で、クスクスをはじめとした世界の料理を堪能できますよ。
さて、そんな映画館・アップリンクが、吉祥寺にも出現します。12月14日、吉祥寺パルコの地下2階にオープンする「アップリンク吉祥寺」です。
「アップリンク吉祥寺」のスクリーンは計5つ。こちらも渋谷同様、世界の映画祭で話題をさらった作品やアート系作品、インディーズ作品はもちろん、ファミリー向けの作品上映にも注力するとのことです。
初日、こけら落としとなる作品は『映画 ひつじのショーン〜バック・トゥ・ザ・ホーム〜』と『バーフバリ 王の凱旋 完全版』など。初日は『朝から晩まで絶叫・応援上映!』と銘打ち、鳴り物を鳴らしたり、大声でシャウトすることもOK。盛り上がること、必至です!
その後、アップリンク渋谷の名物企画でもある「見逃した映画特集」も開催。『ラ・ラ・ランド』『わたしはロランス』など、「見逃した映画」100本以上が一挙上映となります(ラインナップは11月26日発表)。見逃した作品だけでなく「あの作品はスクリーンでもう1回観たい!」という方も、ぜひチェックして吉祥寺の新たな文化発信地に足を運んでみてはいかがでしょう。