まずは東京・日本橋にある小網神社。ビルの間にひっそりと鎮座する、境内の小さな神社です。
小網神社で主に祀られているのは、いわゆる"お稲荷さん"としておなじみの倉稲魂命と、七福神の弁才天や福禄寿。いずれもご利益を授かりたい神様ですが、この神社がパワースポットとして知られているのは、その歴史に理由があります。
かつて東京が焼け野原になった東京大空襲。日本橋界隈も例に漏れず、焼夷弾による炎に包まれましたが、同神社の社殿は奇跡的に火災を免れました。
現在は日本橋地区に残されている唯一の木造檜造りの神社建築となっています。とりわけ見事なのは、社殿に彫刻された「昇り龍」と「降り龍」。この彫刻そのものも、強運厄除のご利益があると言われ、手を合わせて拝する人も少なくありません。また、戦争の際に出兵することになった氏子に対して同神社の御守りを授けたところ、全員が生還したということも、この神社が強運厄除、今でいうところのパワースポットと呼ばれるゆえんといえるでしょう。
さて、そんな小網神社で金運のご利益を授かりたい方は、社殿左に鎮座する弁財天の像のもとへ行きましょう。この弁天様は舟に乗っていることから、万福舟乗弁財天像と称されています。そして、清水が湧く「銭洗いの井」でお金を清め、お財布に入れておくと金運アップになるとのこと。いわゆる「銭洗い弁天」ですね。鎌倉の銭洗弁財天宇賀福神社が有名ですが、ここ小網神社は「東京銭洗い弁天」と呼ばれています。
無病息災・健康長寿の願をかけたい方は、同神社の福禄寿像を拝みましょう。なお、1月1日から7日にかけては「東京下町八福神参り」「日本橋七福神詣」が開催されます。
「東京下町八福神参り」は、8つの社を参拝して8つの恵みを受けるもの。期間中は八社福守が授与されます。
「日本橋七福神詣」は、日本橋界隈の七福神巡り。移動距離もさほど多くないため、気軽に巡ることができます。いずれの福神巡りでも小網神社に立ち寄ることになりますので、ぜひ足を運び、金運アップのご利益を授かりましょう。