群馬県高崎市の榛名(はるな)地域は、上毛三山のひとつである榛名山や、その火山活動によって生まれた榛名湖が観光スポットとして人気の地域です。
その一方で盛んなのが、気候と風土を活かしたフルーツの栽培。梨や桃、プラムは県内随一の果樹園面積を誇り、シーズンになると国道406号沿いはフルーツの直売所やフルーツ狩りができる農園が賑わい、「榛名フルーツ街道」と呼ばれます。
春菜地域の梨のシーズンは、8月中旬から11月下旬にかけて。明治元年に栽培がスタートし、今では幸水、豊水、二十世紀などの品種が栽培されています。シーズンが長めなのは、新高、あたご、新雪などの晩生種を栽培しているため。これらは「冬将軍伝説」の商標登録で、贈答品としても人気です。フルーツ街道沿いにはたくさんの梨狩り農園がありますよ。
なお毎年8月の第4日曜日には、「はるなの梨まつり」を、榛名湖に面した榛名ロッジ前野外特設ステージにて開催。梨の無料配布のほか、皮むき大会や重さ当てコンテストなど、梨を使ったユニークなイベントやビンゴ大会など、ご家族で楽しめる企画が盛りだくさんとなっています。榛名湖観光を楽しみつつ、ぜひ足を運んでみてください。
甘酸っぱさが魅力のプラムのシーズンは、7月下旬から9月中旬にかけて。戦後まもないころに苗木が導入され、気候との相性の良さや研究開発によって栽培面積を広げていきました。品種は、ソルダム、貴陽、太陽、サンタローザなどです。
また、例年8月下旬までは、桃狩りを楽しめる農園も榛名フルーツ街道沿いにあります。品種は白鳳、山根白桃などです。
フルーツ以外にも旬の味覚を満喫したい方は、9月過ぎてからの観光もおすすめ。榛名湖の名物といえるワカサギ釣りが9月から解禁になるためです。釣りを楽しみつつ、榛名湖周辺の飲食店ではワカサギのフライなども出回ります。こちらの味覚もぜひ、お楽しみください。