まずは神奈川県秦野市にある弘法山(こうぼうやま)公園。この公園は、浅間山(せんげんやま)、権現山(ごんげんやま)、弘法山(こうぼうやま)の3つの山一帯で構成されている、県立自然公園です。加えて「かながわの景勝50選」「かながわの探鳥地50選」「かながわの花の名所100選」「関東の富士見百景」にも指定されています。
山といっても、お手軽そのもの。浅間山は196m、権現山は243m、弘法山は237mなので、"丘の連なり"といってもよさそうです。お子さん連れでも安心してピクニックを楽しむことができます。
浅間山の魅力は、なんといっても富士山ビュー。美しい富士山が望める山には、昔から浅間神社が建てられていました。この浅間山にも、かつて神社があった名残りの小さな祠が山頂に鎮座しています。展望台からは、富士山だけでなく江ノ島や房総半島まで360度のパノラマを望むことが可能です。
権現山は、「千畳敷」と呼ばれる広々とした山頂が特徴。この山の頂上にも、かつて権現堂がありました。開放的な山頂で、存分にリフレッシュしてください。
弘法山は、その名の通りかつて弘法大師が修行をしたという言い伝えが残る山。山頂には乳が良く出るようになり、目の病にも効くといわれる「乳の井戸」があります。
この公園、春は桜の名所としても知られていますが、今の季節はアジサイが見頃。弘法山と権現山を結ぶ尾根の道に沿って咲き誇っています。さらに7月下旬から8月上旬にかけては、美しいヤマユリが公園内に彩を添えます。
小田急線の秦野駅を出発し、浅間山、権現山、弘法山を辿るルートが一般的です。なお、弘法山から1時間弱ほど山歩きをすると、標高125mの吾妻山にたどり着きます。ここからは、小田急線の鶴巻温泉駅まで歩けます。4つの山を、休憩を挟みながらのんびり歩いたとしても約2時間半ほど。ぜひお手軽ハイキングに出かけてみませんか?