まずは、プランターで比較的手軽に育てられる野菜を紹介しましょう。
おすすめは、オクラです。ねばりっけのある、使い勝手の良い夏野菜として、何かと重宝しますよね。使いたい時に、ちょっとベランダに出て摘み取ることができたら便利です。
オクラは根が縦に伸びる野菜のため、プランターの深さは30cm以上が目安。1株と1株の間は30cmほどスペースを要します。
オクラの種が発芽する適温は、25〜30℃。ゴールデンウィークが終わり、気温が安定した頃が種の撒き時です。一晩お水につけておくと発芽しやすくなります。撒きかたは、1cmほどの深さに3粒程度。ちなみに、苗の状態で売っている場合もあり、その際は株分けせずにそのまま植えるようにしましょう。
そして、オクラを育てる楽しみのひとつは黄色い花が咲くこと。花が咲く頃合いに、支柱を立てて苗を支えるようにします。その後、5日〜1週間ほど経つと食べ頃を迎えますので、ハサミで摘み取って収穫しましょう。大きくするために放置すると身が固くなってしまいます。
その後も生育によって、短いサイクルでどんどんと収穫できるところもオクラ栽培の魅力のひとつです。
その際に大切となるのは、肥料を追加すること。つぼみが多数出来ているのになかなか花が咲かない場合は肥料が不足している可能性が高いので、目安として2〜3週間ごとに1回、肥料を与えましょう。
次のおすすめ野菜は、シソです。そうめんの薬味をはじめ、これからはシソを使いたくなる季節。10枚ワンセットくらいで売られていることが普通ですが、なかなかいっぺんに使いきることはありませんよね。使いたい分だけベランダで収穫できると重宝します。
シソの生育適温は20〜25℃。日照にはあまり左右されませんが、乾燥を嫌うため種まきの段階からこまめに水やりすることが大切です。植える間隔は15cm〜30p前後で、種子が固いため発芽までに10日〜2週間ほどかかり、本葉が3枚程度になった段階で間引いて2本にします。
本葉が10枚以上に増えたら、下から収穫していきます。丈が20cmを超えた段階で、丈をそのつど節の上でカットしていくと、その下から茎が枝分かれしていくため、収穫量を増やすことが可能です。ちなみにすべての野菜にいえますが、害虫対策として防虫ネットを被せることがおすすめ。しっかりと対策を施して、収穫を楽しみましょう。