雨続きなうえにコロナ禍が重なり、心身ともにモヤモヤしがちな日が続きます。そこで大切となるのは、体を動かすことです。運動すると、脳内でセロトニンの分泌が活性化します。
セロトニンは心の安定をもたらす、人間にとって欠かせない神経伝達物質。不足すると気持ちがピリピリして暴力的になったり、うつになることもあります。
セロトニンを物質するセロトニン神経は、日光を浴びて適度な運動をすることで活性化します。そのため、梅雨の晴れ間で、なおかつ時間がある時は、外でのウォーキングやジョギングなどの有酸素運動に積極的に取り組んでみましょう。
一定のソーシャルディスタンスを保ち、人通りがある場所ならマスクをすることもマナーでしょう。
ただし、マスクをして運動すると心肺への負担が大きくなるため、無理せずゆったりと行い、しっかりと水分補給することが大切となります。また、マスクは使い捨ての不織布マスクをはじめ、布マスクでも立体構造になるものがおすすめ。
昔ながらの平面的なマスクは呼吸に伴って口に張り付きやすいため、ジョギングなどでは苦しく感じます。
インドアで身体を動かすことも効果的です。手軽にできるものとして、たとえば踏み台昇降。段差を上ったり下りたりと、とても単純な運動ですが、股関節がほぐされ、お尻や大腿部の筋肉のシェイプアップにつながります。段差の高さは階段1つ分くらいでも十分。一足づつ踏み台に上り、最初に載せた足から降りるようにします。
その間、姿勢をまっすぐ保ち、足はかかとから載せるイメージが大切です。30秒ほど行った後は、逆の足を最初に載せる昇降を行いましょう。段差がなければ、段ボールに新聞紙などを詰めて作ってもOKです。
まったく道具を使わずに、自らの体重「自重」のみで行うものとしては、「ランジ」と呼ばれる運動がおすすめ。足を前後に開いた姿勢から、垂直にゆっくりと身体を下げていきます。大腿部と床が平行になるくらい(膝を前に出さないイメージ)で、今度は身体を上げて元の姿勢に。これを繰り返します。最初は、右足を前にして10回、その後に左足を前にして10回。余裕があればセットを重ねていきましょう。
実際にやってみるとわかると思いますが、ランジはお尻、大腿部、ふくらはぎなど、下肢のさまざまな部分の筋肉を鍛えるだけでなく、それぞれの部位のストレッチにもなっている、とても優れたエクササイズです。
梅雨どきは、いつもよりも積極的に体を動かす意識で臨み、日々健やかに過ごしてくださいね!