蔵造りの美しい街並みが続く小江戸・川越の秋の風物詩といえば川越まつり。3年ぶりの開催が決まり、10月15日(土)、16日(日)に開催されます。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえながらとなるため、開催の規模などは段階的に決定・発表される見込みです。
川越まつりは江戸「天下祭」の流れを汲むお祭り。
その歴史は370年を数え、江戸と川越の特色や文化を今に伝えている貴重なものであるため、「川越氷川祭の山車行事」として国指定重要無形民俗文化財に指定されていることに加え、2016年にはユネスコ無形文化遺産に登録されました。
最大の見どころは、豪華絢爛な山車。二層になった鉾と、伸び縮みする迫り上げ式の構造となっていて、上部に据え付けられた人形が出たり引っ込んだりするようになっています。高さは約8mで、台座の上にはぐるりと一周するお囃子台があり、そこで奏でるお囃子に合わせて天狗やおかめ、ひょっとこなどが舞を披露します。
山車は市内を練り歩くだけではありません。他の山車と向き合ってお囃子合戦をする「曳っかわせ」も要注目。
山車同士が出会うとそれぞれが舞台をぐるりと回転させ、向き合って即興のライブセッションのような盛り上がりをみせます。
観客はもとより、山車を曳いている人たちも提灯を掲げ、威勢の良い掛け声がこだまして祭りは最高潮に。今年はどのくらいの規模になるかまだわかりませんが、夜の「曳っかわせ」は幻想的な光に包まれ、見どころ満点です。
「やっと祭りが戻ってきたなぁ」と実感することができる川越まつり。ぜひ感染対策を万全にしながら、出かけてみてはいかがですか。