まず最初にご紹介するのは、茨城県ひたちなか市にある酒列磯前(さかつらいそさき)神社です。国営ひたち海浜公園の南、阿字ヶ浦海水浴場近くに鎮座しています。
創建は856年の平安時代。主祭神はこの地に降臨した伝説が残る少彦名命(すくなひこなのみこと)です。大名持命(おおなもちのみこと)と共に国を治め、医療の法を教えたため、現在も病気平癒、健康長寿をもたらす"医薬の神様"として崇められています。
ちなみに大名持命は、以前のパワースポット特集でご紹介した東茨城郡大洗町にある「大洗磯前神社」の主祭神として祀られています。
この2社は兄弟神社なので、双方にお参りするとよりいっそうご利益に授かれるそうです!
境内は凛とした空気に満ちています。この神社ならではといえるスポットは、海へと続く樹叢(じゅそう)です。樹齢300年を超えるツバキやタブノキがトンネル状に参道を覆い、ひとたび歩けば荘厳な雰囲気とパワーに包まれます。
これからの季節はツバキも咲き、300mの参道に彩りを添えてくれますよ。樹叢を潜り抜けると、海に面して鳥居がぽつんと立ち、胸のすくような美しい海岸線が広がっています。
境内には太平洋が一望できる見晴台「比観亭(ひかんてい)跡」や、水戸藩九代藩主・徳川斉昭公が競馬祭を見物する際に腰かけたといわれる石など、興味深いスポットが点在しています。
さらに忘れてならないのが「幸運の亀」の像です。同神社では毎年11月、ジョイフル本田ニューポートひたちなか店チャンスセンターに神職が出張し、「宝くじ高額当選祈願祭」を執り行っています。現在まで多くの方々が高額当選し、そのうちのお一人が、同神社にめでたい亀の石像を奉納。なでるとご利益がある「幸運の亀さん」として評判を呼び、特に大安の日には多くの方々が訪れています。
樹叢を抜けて海を眺める清々しい体験と、健康と金運を授かりに、ぜひお参りにお出かけください。