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特集記事【2023年6/20日号】

コロナ禍がようやく過ぎ去った感のある今日この頃。アクティブにお出かけを楽しむ人の姿も目立つようになりましたね。

こうなると待ち遠しいのは、梅雨明けと共に訪れる花火大会のシーズンです。例年多くの人出となるイベントゆえ、コロナ禍においては休止や、開催したとしてお規模縮小などを余儀なくされていました。

しかし!今年は久しぶりの開催決定の知らせが相次いで届いています。花火が打ちあがる"ごくふつうの、日本の夏"がどれほど待ち遠しかったか…。

今回ご紹介する花火大会は、いずれも"4年ぶり"です。いつもは人出を敬遠して足を運ばなかった方も、ぜひ訪れて夏の夜を楽しんでいただけたらと思います。

4年ぶりに本格開催となった、神田祭と三社祭。これに続いて東京下町の夏の風物詩「隅田川花火大会」が4年ぶりに帰ってきます!今年の開催日は7月29日(土)です。

江戸時代、享保の大飢饉によって続出した餓死者の霊を弔い、悪霊退散の意味を込めて始まったといわれているのが「両国の川開き」。夜空に花火が打ち上げられました。昭和30年代半ばまで両国橋上流で行われていたものの、交通事情などによりしばらく休止に。隅田川花火大会の名前で、打ち上げ場所も変えて再開催されたのは昭和53年のことでした。

近年では100万人近い人出があるこの大会も、コロナ禍によって3年間中止に。今年はようやく開催の運びとなりました。打ち上げ数は2万発。桜橋から言問橋の第1会場で9350発、駒形橋から厩橋までの第2会場で1万650発が打ち上がります。第1会場の、花火業者10社によるコンクール玉の打ち上げにも注目です。

その翌週8月5日(土)は、江戸川河川敷を舞台にした花火大会も復活です。1976年に始まり、今年で第48回を数える「江戸川区花火大会」が開催されます。

打ち上げ総数は約1万4000発。そのうち1000発を、なんと幕開けの5秒間で一気に打ち上げるのが江戸川名物「Smile again!江戸川区花火大会」。

その後、高さ50m、全長280mの巨大な富士山をモチーフにした仕掛け花火「夜明けの富士〜生命の息吹き〜」や、「ヤマトさくら〜百花繚乱〜」「PINK☆EXPLOSION!」「瑠璃色の願い」「みんなのSDGs〜ともに生きる未来へ〜」など計8つのプログラムで構成されます。

江戸川の河川敷は広々としていて、花火を遮る障害物がないところも魅力のひとつ。東京都江戸川区、千葉県市川市と川を挟んだ両岸が会場となります。ぜひ訪れて、久しぶりの花火大会を満喫しましょう!
■隅田川花火大会
■江戸川区花火大会
川を挟んで、両岸で異なる花火大会が同時に行われる…そんな一粒でふたつ美味しい花火大会といえば、4年ぶりに8月5日(土)に荒川河川敷で行われる「いたばし花火大会」と「戸田橋花火大会」です。

両花火大会では、過去最多となる約1万3000発の花火が夜空を染め上げます。「いたばし花火大会」の魅力は、まず花火の大きさ。都内の花火大会では大きくても4号玉〜8号玉が一般的ですが、同大会では10号玉が100発!それらを目の当たりにするだけでも価値がありますが、なんと都内最大の打ち上げ玉、15号玉も登場するというから驚きです。23区でこのサイズの花火が見られるのは同大会のみ。まばたきせず、夜空いっぱいに広がり、ドン!とお腹に響く迫力をぜひ味わってみてください。

その他、関東最大級の700mにも及ぶ「大ナイアガラの滝」や、全国から腕自慢の花火職人10人を集めた夢の競演も見どころです。なお、有料の指定席チケット約3万4000人分が販売されるほか、ふるさと納税の返礼品として新たな席が用意されます。

対岸で同時刻に行われるのが「戸田橋花火大会」。1951年にスタートし、翌年から板橋区の花火大会と同時開催となりました。

今年の同大会は、これまでと違う試みを導入しています。テーマは「東西光宴」。従来は東側(戸田橋側)の会場のみでしたが、今年は打ち上げエリアを挟んだ西側(ボートレース戸田側)にも観覧席を新たに設け、東は「芸術文化花火」、西は「エンタメ花火」と異なるテーマを据えています。花火に合わせて流れる楽曲の趣がそれぞれ異なる趣向です(観覧席は全席有料です)。

日本の夏の夜を風流に堪能したい方は東エリア、ご家族や友人とワイワイ眺めたい方は西エリアを選ぶなど、お好みに合わせてご鑑賞ください。
■いたばし花火大会
ホームページ:https://itabashihanabi.jp/
■戸田橋花火大会
次は、海を舞台にした4年ぶり開催の花火大会を2つご紹介します。まずは花火シーズン到来に先駆けて、7月15日(土)に開催される「久里浜ペリー祭」です。

神奈川県横須賀市の東部に位置する久里浜は、今からちょうど170年前、ペリー提督率いる黒船艦隊が上陸した地。いわば開国の第一歩といった地といってもよいでしょう。そのペリーをしのび、毎年この祭りが開催され、久里浜の夏の風物詩となっています。

午前10時から午後3時まで、久里浜商店街はろーど通りを舞台に「横須賀開国バザール」が開催されます。例年多くの出店があり、フードなども充実。特設ステージではヒーローショーやバンド演奏、踊りのパフォーマンスなどが繰り広げられます。散策しながら模擬店や屋台などを覗き、パフォーマンスを眺める楽しさも、久しぶりといったところです。なお午前10時半からは、ペリー公園にて「水師提督ペリー上陸記念式典」も行われます。

そして夜はお待ちかねの花火大会。久里浜海岸付近で午後7時半から30分間、約3500発の花火が打ち上げられます。有料観覧席も3000席、用意される予定です。海岸だけでなく、神明小学校付近や久里浜港の西側にある公園「くりはま花の国」からも眺めることが可能です。

続いては、横浜市金沢区の夏の風物詩「第49回金沢まつり花火大会」。8月26日(土)の午後7時からスタートします。

打ち上げ場所は、「海の公園」と八景島のちょうど中間付近に位置する海の上。スターマインをはじめ、お祝いを表現する企画花火など約3500発が打ち上げられます。

海の公園は、昭和63年に開園した、横浜で唯一の海水浴場がある公園です。約1kmに渡る砂浜と豊かな緑、バーベキュー施設、さらに目の前には八景島が浮かんでいて、開放的な気分に浸れること間違いなし!一方、八景島にはご存じの「横浜・八景島シーパラダイス」があり、そこからも花火を鑑賞することができます。日中は海水浴や水族館などのレジャーを楽しみ、夜は花火。8月最後の土曜日、夏の締めくくりにふさわしいフィナーレをお楽しみください。
■2023久里浜ペリー祭
■金沢まつり花火大会
今後の特集の参考にさせていただきます。
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